「伝わる!」動画の見せ方 テロップには使う意図が必要
あなたは「テロップ」。
いわゆる文字情報をうまく使っていますか?
映像にテロップを入れるのは
誰に何をつたえたいのか目的があります。
たとえば、わかりやすいのが
洋画の翻訳字幕。
これ、直訳だと
文字数が多くなることが多いため
意訳して文字数を少なくして出します。
その文字数基本は
1秒当たり4文字。
5秒で10文字2行以内。
これは、文字の読める子どもからお年寄りまでの
大半の人がストレスなく読み取れる情報量であることが知られています。
1930年代の映画字幕の黎明期から変わらずに続いているルールです。
テレビニュースのインタビュー。
インタビューされた人が、何を言っているのか
ひと目でわかるように
要約してして使います。
特にテレビニュースは
1分から3分ほどのもの短いものが多く
なるべく、短く効果的に伝える必要があります。
インタビューは最長で20秒程度。
時間を短くするため質問のテロップも同時に入れたりします。
要約は必須項目です。
そして、インタビューだとわかるように
ルールとして
文字を黄色にしている放送局が多いです。
あとは、強調。
これは覚えてほしいということを文字で出します。
講義や授業で言う板書と
おさえてください。
ほかにもいろいろな
使い方やルールがありますが
「伝わる!」動画の作り方として
以上3つをおさえておけば
テロップは十分です。
ところが最近
出演者の言動の一字一句をつける
動画が増えてきました。
わたしの知り合いも
動画を外注し、言動を一字一句出す動画を
作った人がいます。
その人は
言動を一字一句出すことで
「クオリティが高い映像になった」と
満足していたことをよく覚えています。
テレビっぽく
たくさん文字が出るとことで
プロっぽく感じるようです。
でも、動画の最初から最後まで
一字一句文字を出すことは
元プロとして否定します
外国映画の字幕で
おわかりのように
人は文字が出続けることで
文字情報を瞬時に理解をしています
しかし、
文字が出続けることで
違和感を感じなくなります。
言動の一字一句が
動画の初めから終わりまでだすことは
文字がでていることが当たり前になって
映像のテーマ全体の印象を薄くしてしまうのです。
おさえてほしい重要なことを
強調できなくなります。
こういう動画を見ると
あとで
「あの動画、何を言っていたんだっけ?」
ということを多く感じます。
これは、お役所等が作る動画にも散見されます。
意図がわからないものが多いですが
耳の不自由な方向けのものあるのかな
と考えたりもします。
映像で使うテロップは
本来この違和感を感じてもらうことで
伝える側が重要なことを
理解してもらうための道具です。
また、意図をもって使わないと
あなたが伝えたいことも伝わりません。
そもそも、動画全編に
文字を貼るのはプロでも大変な仕事です。
動画初心者なら文字を出す場所を
少なくしたほうが編集上も楽ですよ。
テロップはどんな意図をもって使うか
よく考えて入れましょう。