🌺法務局へ自筆遺言書を提出した一部始終【その①】

この記事に書いた件なんですけどね👇

私が法務局へ自筆遺言書を提出した一部始終を書いておこうと思います。
あくまで私の場合ですよ！人の場合のことは知りません。

どうして私が自筆遺言書を書く気持ちになったかについては書きませんけど。ま、人それぞれでしょうからね。

それから、私の場合は、遺言書に書くような遺産なんて銀行のわずかな貯金ぐらいですから、遺言書の内容もいたって単純だったからね。これが、預貯金のほかに土地や建物やいろいろな資産を持っている人の場合は、さぞかし大変だろうなーと思いましたよ一介の庶民は！

ちょうどコロナのステイホームが始まったころに、ネットで「遺言書作成キット」なるものを買いました。2000円もしませんでした。

キットの中に、遺言書を作成する主なケースが書いてあって、私の場合も書かれていたので、基本的にそのとおりに一応手書きで原稿を書いておいたわけです。

その手書き原稿を２～３年、放っておいたのでした。

もちろん、手書き原稿では、法的に遺言書になりませんから、昨今いろいろな所でPRされている「自筆遺言書の法務局への提出」を、とりあえず自力でやってみようと思ったのです。

今はネットでいろいろな情報が得られるので、ネットでいろいろと調べて、もう一度原稿を練り直して、文言を自分で作って、原稿を書きました。

原稿を書いている時に、新卒で入社した会社で売買契約書を作成する作業があったことが、今になって生きていることを、ほんとうに実感しましたよ！

人間、成人して初めて社会に出る際に、ちゃんとした業界なり会社なりに就職して、上司や先輩や同僚たちや取引先という他人の中で揉まれて働くことの重要性を、痛感しましたよ。

私がやっていたその作業は、既に文言が決まっている売買契約書の空欄に、相手先企業名や販売数量や金額をタイプしたり不要箇所を「＝＝＝」で消すだけでした。当時はパソコンなんてなかったから、タイプライターで紙の契約書に印字していました。（もちろん、契約書作成の他にもいろいろな作業をしましたよ。）

それだけではなく、タイプライターで印字したり消したりした紙の契約書を、間違いが無いように、先輩や同僚相手に「読み合わせチェック」をしていた作業慣習が大きかったんです！
だから、「〇〇株式会社（以下、甲とする）…」以下云々(うんぬん)、と全文を最初から最後まで読み上げるので、契約書の文体に慣れ親しめたんですね。

新卒で入った会社は数年で辞めてしまって、その後は派遣や契約社員や直接請負で働きましたが、やっぱり新卒で入った会社で契約書をはじめ様々な仕事のやり方や商慣習に慣れたことが、シニアになった今、本当に財産になっていると実感して、当時の会社の上司や先輩方や同僚や後輩さんたちに、感謝してもしきれませんよ！

まあそういうわけで、何となく遺言書的な文言で原稿を書いたわけです。

さらに、私が書いた遺言書の原稿の読み合わせをしてもらう相手というか夫ですがね、が、有難いことにまだ社会でお務めさせて頂いておりまして、弁護士や司法書士ではないけれど、何十年の会社生活を通して売買契約書を飽きるほど見てきているわけです。
読み合わせチェックの相方が、そんな夫ですから、一般社会で通用する契約書レベルの文言にはなってくるわけです。といっても、ほぼ訂正は無かったね。「下記の」を使うなら、その下に「（記）」と書いて列記したほうがいい、「下記の」を使わないなら「以下の…」にするとよいのでは？ぐらいでしたよ。

だから、女性でも、一般社会のちゃんとした会社で社会人としての基礎を仕込まれておくと、あとあとものすごい財産になると、心底実感しました。私が新卒入社した当時は、働かずにお見合いで結婚したり、親の会社でちょっとお手伝いするような「箱入り娘」が多かったからね。でも、親の世界が社会だと思っていて、のちのち「痛い存在」に成り下がってしまったお嬢様たちを、たくさん見てきたから、やっぱり、親の庇護の外に存在する本当の社会で他人に仕込まれることが、その人の人生にとってどんなに重要か！と思いますよ。社会人になってもご近所さんにロクに挨拶もできないような、とても大人とは呼べない妙齢の「お嬢さん」（一度も声を聞いたことがないし会釈されたこともない）や、「人の土地は自分の土地、自分の土地も自分の土地」と考えるババァがいるからね。考えられないけど実際にいたからね！そういうのって、例外なく「家付き娘」なのね。

その一方で、現代のお殿様やお姫様が大手の優良企業で地道にちゃんと働いている姿も、いろいろな会社で見てきました。昔の大きな大名や名門家系の末裔といった、本当のお殿様やお姫様は、もちろん一族や家系のコネでその会社に入ったのでしょうが、ほんとうにちゃんとした人たちで、ちゃんと立派にお仕事していましたよ。莫大な資産を受け継いでいるはずなのに、毎日定時前には出勤して、しっかり仕事をして、残業もこなす。はっきり言って、私のような一般庶民のほうがずーっと怠け者だなー！あ、そうか、代々怠け者だからウチは代々一般庶民なんだ！と、大変勉強になりました。
かつての有力大名や名門家の末裔さんたちがちゃんとしているはずですよ。バカ殿やバカ姫だったら、歴史の教科書に載っているレベルのご先祖様やその家系に、自分の代で泥を塗って社会の笑い者にしてしまうから。そんな愚行を、ご先祖様と家系と、現代の地元の領民(地元社会)が許さないんですね。「おらが国」の殿様がクズだと、そこに住む人たちまでクズと思われちゃうでしょう！だから、ダメになるのは、はるか下層の、地元へのステイクも何にもなくて一代限りで成り上がった「成金セレブ」の子女なんでしょうね。歴史の中で一瞬で消える成金は、消えるべくして消えるのでしょう。

遺言書作成キットに入っていた複写式の遺言書本紙に清書して、同じくキットに入っていた申請書類に記入して、満を持して地元の管轄の法務局に持ち込みました。

法務局への提出は、予約制になっていて、あらかじめ法務局のネットから提出日時を予約してから行きました。

法務局の担当部署に行くと、担当者の職員さんが、私が書いた遺言書を精読して、おかしい箇所が無いかチェックしてくれました。私の場合は、「よく勉強されましたね」と言われて、遺言書本体への訂正はゼロでしたが、担当の職員さんは弁護士資格か司法書士資格を持っておられる人なのでは？と、思いました。こっちはそんなことも全然知らずに行きましたからね、法務局さん、大変失礼いたしました！

ところが、申請書の方にはチェックが２点はいりましたよ。ひとつは、記入に一か所整合しないところを指摘されて、その場で訂正するだけでした。
もうひとつは、申請書のフォームが古かったので、一枚はその場でまるまる書き直しました！そうなんですよ、申請書のフォームが古くなってしまっていたのですよ！コロナ期間中にネットでポチった遺言書作成キットに入っていた申請書の１枚のフォーマットが、直近の２～３年の間に少し変更されていたんですよ！そんなこととは露知らず、作成キットに付属の申請書に記入して提出したから、その場で１枚、新しい申請書フォームに書き直す羽目になりました。遺言書作成キットを買ったら早々に作成すればよかったんだと思いましたが、時間が経ってしまったら、法務局のサイトからダウンロードできる最新の申請書フォームに記入すれば間違いなかったんですね。

私を担当してくれた職員さんが遺言書を精読して申請書をチェックしてくれた後、他の職員さんが精読＆チェックする間に、収入印紙を買いに行かされました。つまり、法務局の職員さんが２人がかりでチェックしてくれるというわけです。ちゃんとしているわけです、日本って。あー日本に生まれてよかったー！と思った瞬間でしたね。脱税なんかして税金ケチっちゃダメだよ！と思いましたね（私の場合は、脱税したい！と思えるぐらい金持ちになったことが生涯で一度も無いものですから、よくわかりませんがっ！）。

ずいぶん長くなったので、続きは次回にしますが、実は、私と同じ時間枠で法務局に遺言書を提出しにやってきた人たちの人間模様が！これがっ！ヒジョーに興味深いものだったのですよ！本当はそれを書きたかったのですが、次回にします。

👆上記の内容は、私が個人的に体験したことなので、他の人の場合や他の法務局のことは私は知りませんよ！

🌳おしまい。

🌳さっぱりさんは頭がさっぱりなので、コメントを頂戴しても返信できないことをお許しください。