子ども 対 テレビ・スマホ・ゲームの適度な付き合い方とは?
【CTREE. Root】
テレビやスマホ、ゲーム。これは現代持っているのが当たり前の日本社会ですよね。
電子媒体によって情報が得やすくなり、時間の使い方のバリエーションが多様化し、生活をより快適に便利にしてくれたというのは、確実といえるでしょう。
しかし、現場で子どもと過ごしながら、テレビやスマホやゲームの存在が危険な側面を持っているのを感じてきたのも事実です。
大人にとっては便利だとしても、子どもにとってよいのかどうか?は分けて考えなければなりません。
子どもと大人は一緒に考えてはいけないのです。
私の世代は、子ども時代カラーテレビはありましたが、パソコンのWindowsがあるくらいでゲームも小学生くらいから出回り始めた時代でした。
携帯もガラケーが主流で中学時代に連絡手段として持つようになりましたが、ネット機能も今と段違いに遅くて使いづらく、少しづつ携帯にカメラがついたり、3Gになったり、Googleマップが使えるようになったりと、進化のまっただ中にいる時代でした。
カメラとかも友達とおでかけするときはインスタントカメラを買って写真を撮っていたのです。
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私はシュタイナー教育で育ったこともあり、シュタイナー教育では子どもにテレビを見せない教育方針なので、幼児期はほとんどテレビを見ずに育ちました。
小学生の後半頃お年玉でゲームボーイアドバンスとかを手に入れましたが、親に隠されることもありました。そのときは、なんでそんなに見せてくれないの?やらせてくれないの?と思いましたが汗
幼児教育を学ぶようになり、現場で子ども達を見ていく中で、
それでちょうどよかったのだ!!!
と思うようになりました。
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これは初めて親になる人が多い、20代後半~30代後半あたりの方達に少し考えていただきたいことです。
私たちの子ども時代と今の子ども達の時代の環境の大きな違いは何だと思いますか?
それは、現代の子どもたちはネット技術が発達し、情報が溢れ、アナログではなくデジタルのものに溢れている環境の中に生まれてきているということです。
この”ADHDの診断がつくリスクが高い”という所がチェックポイントです。
保育の仕事を続けていく中で感じた事として、診断は付かないがグレーと呼ばれている子が年々増えている気がする…というのが保育士間ではよく言われている事です。
保育業界は、最低配置基準の事で様々ニュースで取り上げられるようになりました。
その上に現代は、発達障害の診断は付いていないけれど、落ち着きがなかったり、お話が聞けなかったり、感情のコントロールが極端にできにくいグレーに当たる子が少しずつ増えてきていて、ケアする子が増えているため、より保育現場は大変になってきています。
こちらのニュースで取り上げられているのは小学生ですが、成長すると落ち着いてくる側面もあるので、幼児ではもっと多くいるように感じます。
このような一つの要因として、5歳までの幼児期のテレビやスマホ,Youtubeの見過ぎや電子ゲームが一つの原因になりうるのではないかと、私は感じてきました。
昔はもともと電子機器があまりなかったので、親がそこまで気を付けなくても、子どもに大きく影響はなかったですが、
現代は親が気をつけて制限してあげなければ、子どもはPCやスマホ、タブレットの前で過ごす時間がどんどん増えていくしかありません。
そして、技術が発展している故に脳にとって昔よりももっと刺激があり、子どもにとってはリアルと区別がつきにくくもなってきています。
やはり、やればやるほど脳が刺激を受けてやめられない止まらない…特に子どもは中毒になりやすいと思います。
子ども向けというより、大人向けの物に早くから触れる機会も多くなってきているのではないでしょうか。
それは、子どもの成長にとってあまりよくないのではと感じています。
上記の”モンスター化”に注目してほしいのです。
子どもが怒りやすかったり、いう事を聞かなくなって気難しくなったり、健康的な好奇心というよりは落ち着きがない。
その原因をつくり出しているのは、PCやスマホ、タブレットを子どもに使用させている大人かもしれないという事を考えなければなりません。
しかし、スマホやタブレットが普及していくのは今後より普通になってきますし、周りの影響から早くスマホやゲームを欲しがる子も出てくると思います。
子どもとその都度バトルするのも大変なので、使うにしても、子どもとルールを決めて使用するなどすることが必要です。
やはり、このことを分かっている親御さんは、子どもに与えるものに気を使っていたり、PCやスマホ、タブレットも子どもの言う通りに与えずNoと制限をする姿があります。
伝え方に関してはてぃ先生の動画がとても分かりやすいですよ!↓
また、電子媒体を使わない子育てに取り組んでいる方は、子どもにとって良い環境や遊び道具を考えて提供しているなと感じられます。(積み木、折り紙、粘土、お絵描き、製作、料理の支度を一緒にする、お手伝いをしてもらう、スポーツ、音楽、ダンスなど)
電子媒体に頼らなくても、子育てする方法は様々あるので、そちらに目を向けてみるのもよいかと思います✳︎
https://kidsna.com/magazine/entertainment-report-19032202-7140#p3706647
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b68958c3ecbbc0cd3ce6a0c7a18052a3b6c5961
一概には言えませんが、そういう子は落ち着いていて子どもらしい純真さと好奇心で活動できる様子があります。そして、すくすくと成長していきやすいです。
タブレットにまず触れてないので、タブレットを使いたくてかんしゃくを起こすなんて事がありません。
ビル・ゲイツ、マイクロソフトの、スティーブ・ジョブズはアップルの創業者の一人ですが、億万長者の彼らの家庭では最新のスマホやiPadが与えられているんだろう…と思うのが一般的だと思います。
しかーし!彼らは、普通の家庭以上にIT機器についての制限が厳しく、彼らの子どもたちは14才になるまで、携帯は持たせてもらえず、中学生になって、クラスで携帯を持ってないのは、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズの子どもだけ…という状況だったそうです。
※ドクタースース
というように、テクノロジーを作ったからこそテクノロジーの怖さについても理解し、子どもには与えない子育ての方法を行っているのが分かります。
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そして、私が子ども達を見てきた中で、もしかしてテレビやYoutubeなどの見過ぎかな?と思われる子は、感情のコントロールができにくく、少しの事で気持ちが崩れやすく、激しく泣いて要求を通そうとする姿や、友達にテレビの真似で戦いをしかけたり、集中力がなくて話が中々聞けなかったり、少しの事で怒りやすいところがあったりします。
そのコントラストが大人数の子どもを目の前にしたときによく分かります。
保育園や幼稚園はテレビなどを使う事はほとんどないので、そのような生活の中で少しずつ子ども達が正常化になっていく状況もあるのですが、やはり子どもたちの生活の中心は家庭なので、子ども理解が日本の中で全体的に広がって行けばいいなと思うばかりです。
保育者や教育者が全て担うことはできないのです。
幼児期は人間形成の基盤になる時期なので、この時期にどのような習慣に慣れさせているかで、その後の人生にも影響が残ります。
子どもはスポンジのようになんでも吸収します。
それは、良いことも悪いことも。全て吸収するのです。
だからこそ、大人が子どもに良い行動をしてほしいと願うならば、その姿を身をもって見せていかなければなりません。
言葉だけで言っても子ども達は中々聞いてくれません。
幼児期は特に、一緒に行動していく事や親の行動する姿を見せていくことこそがポイントです*
子どもがあれをしたい、これをしたいと言ったときに「いいよ」Yesという事はとても簡単です。しかし、子どものためを思って、子どもにとっては何がよいのかを熟考した上でのNoも必要な判断であることがあります。
子育て中は、ちょっと手が離せない時などにiPadを渡しておくと、子どもがお利口にしていてくれるので便利なのも事実。でも子どもたちには、誰かが作った世界の中のもので頭をいっぱいにして慣れさせるのではなく、リアルな現実の環境の中で、実際に何かを見たり、聞いたり、触ったり、感じたりしながら人や世界とつながる経験をたくさんしてほしいなと思います。
そのような体験こそが、大人の今までの常識を超えていける未来の新しい世界を創造してく原動力となるのです。
もっと気になる方はこちらも是非ご覧ください✳︎
↓
https://m.youtube.com/watch?v=sEYXH7Ep4l0
https://room.rakuten.co.jp/sapooo/1700190963952379
https://room.rakuten.co.jp/sapooo/1700162845557358
sapo⊛
参考資料
スマホもテレビも禁止!7ヶ月後の子どもたちの変化とは? | Imishin.jp
ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズは子供が14才になるまで携帯を与えなかった | The Lighthouse Keeper (kiritachiakari.com)
7才で携帯を手にしてしまう英国の子どもたち | The Lighthouse Keeper (kiritachiakari.com)