倶楽部サピオセクシャル日記154:闇語りナイト ~問いと対話が光を呼ぶ夜~by Pon
先週12月14日(土)に行われたサピオセクシャル部屋の活動報告をお届けします。
今回のタイトル
「闇語りNight ~あえて闇に飛び込み、光を見つける物語~byつよぽん」
たとえば、こんな話が出た。
質問攻めに対する怒りの理由
自分が語ったことに対して「質問攻め」されると怒る人がいる。
しかも、けっこうそういう人がいる、という声。
「どうして彼らは怒るのだろう?」
「質問攻め」について調べてみた。
矢継ぎ早の質問は、相手に嫌な感情を抱かせる場合があるようです。これを回避するには、以下のような工夫が重要かもしれません。
相手の答えに対して感想を述べる
賛同や共感を示す
短い自己開示を挟むことで、対話のバランスを取る
また、質問の仕方でも怒りを引き起こすだろう。
たとえば、相手の態度や行動に対して、「どうしてそんなことを言ったの?」という言い方だ。
これは一見理由を訊いているようでありながら、相手を責めるような言い方になっています。
こういう時、誤解を招かないように注意しながら、「理由について知りたいので聞かせてください」と言えば、相手も答えやすいでしょう。
また、口調や表情などのノンバーバルな側面にも注意が必要です。
別の視点をひとつ。
「痛いところを突かれたから怒るのではないか」という声があった。
なるほど。
彼らは「これはこういうものだ」という物語を強固に持っているのではないだろうか。
その物語に異議をはさまれたくない、とか。
また、質問されて答えられなかったりして「自分の価値観(知識)の浅さ」が露呈してしまうのが怖い、というのも怒る理由にはあるのではないか。
その恐怖ゆえに怒りが表出するのではないか。
その時、ある種の潔さ(いさぎよさ)があればいいのだが。
完璧な人などはいない訳で、自分の知識が中途半端であることを認め、そんな自分を笑い飛ばせるかどう。
そして、そんな自分としてもっとそのことについて知識を増やしていこうと思うかどうか。
すなわち人から質問されて怒るのではなく、分からなかったら「分からない」と言うところから始めたらいいのではないかと思う。
かくいう私も「質問されて答えられなかったらどうしよう?」という恐怖を抱くことには共感する。実は、いまも、そのような恐怖を感じ、怯えている(笑)
人間は完璧ではない。
質問されて分からなかったら次回までに調べて答えればいい。
そのような心持ちで暮らしていけばいいんじゃないか。
そんなことを思う私がいる。
「闇(やみ)」ってなんだろう?
自分の心の中で自分自身も自覚していない部分を「闇」と言ってもいいと思います。
その闇は意外と「他者」からは見えていたりして。
その見えていない部分について人と話しているうちに明らかになって、少しずつ言語化が始まり、そこに光が差し込む、みたいなことがあると思います。
そういうことに「人との会話」が役立つ場合があるだろう、と思うのです。
「闇」には2つあるのではないか、という話があった。
一つ目は、自分のなかの無意識の闇(心のなかにある闇)
二つ目は、世間でタブーとされているもの。
面白い。
また、「闇堕ち」についても話題にのぼった。
実は、私はこの言葉をよく知らなかった。
と、過去形で表現したが、どちらかというと現在進行形だ。
いま、このまとめを書くにあたって漢字を調べたくらいだ。
「落ち」ではなく「堕ち」だった。
「落ち」も存在するが、ここでは「堕ち」のほうを説明したい。
これは「善人」が「悪人」になることを意味するようだ。
アニメや漫画などの物語の中で味方が敵側になってしまったりすることも指している。
なるほど、そういうことか。
面白い。
また、主人公が「闇堕ち」してから物語が面白く展開する、という記述もあった。
なかなかに奥深い世界である。
奥は深く、こんなに短い説明で終えるのは恐縮だが、さりとて時間の限りもあるのでは、このあたりでまとめを終わりにしたい。
私たちは「闇」についてまだまだ語り尽くせていない。
また、そのうち語り合うのが楽しみである。
ちなみに、主人公が闇堕ちしていく漫画として『銭ゲバ』(ジョージ秋山)があります。
貧乏で病気の母親を医者に見せることが出来ず亡くしてしまった少年がお金のために何でもする大人へと成長する、という話です。
お金の価値を考えさせる作品と言われています。
他にも
・『スター・ウォーズ』のアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになる過程。
・『進撃の巨人』の主人公エレンの選択と変化。
読者の皆さんは、どんな闇堕ちの物語に心を揺さぶられましたか?
さあ、今週の倶楽部サピオセクシャル部屋が2時間後から始まる。
今夜のタイトルは「スズメはタカの目を夢見るか?今夜のテーマは視座と視界 by Yoshihiko」である。
闇を見る視点や、そこから光を捉える視座の話に通じる部分があるようにも思います。