倶楽部サピオセクシャル日記106:大人は大人のフリができてエラいので、そのあたりを語り合ったり褒め合ったりするルーム
昨夜2023年12月16日(土)は週に一度のサピオセクシャル部屋。
21時スタート、26時半終了。
タイトルは、大人は大人のフリができてエラいので、そのあたりを語り合ったり褒め合ったりするルーム。
相方よしひこさんがハマっているアニメ「葬送のフリーレン」の主人公フリーレンがハイターという僧侶の男性に言った台詞が胸に刺さり、よしひこさんが作ったタイトル。
大人として認定されたハイターは言う。
「いや、僕はただ大人のフリをしているだけです」
それに対して
フリーレン「あなたは大人のフリをしていることを誰かに褒められたことはありますか?」
ハイター「いいえ、ないです」
フリーレン「そうですか…。では、私があなたを褒めてあげます。大人のフリができてエライね、ハイター」
ハイターはフリーレンによしよしされた。
実際に僕はこのシーンを見ていないから少し違うかもしれないが、よしひこさんが語ってくれたことを僕なりに解釈したらこうなった。
ちなみに、僧侶であるハイターは死んだ後に神様に褒めてもらうのを楽しみにして大人のフリを続けているらしい。
このフリーレンとハイターのやりとりを聞いて、そこで繰り広げられる会話に温かさを感じた。
僕らは普段の生活で「人から褒められること」が少なすぎると思う。
だから、今回、サピオセクシャル部屋の参加者同士で褒め合う体験をしてみよう、ということにした。
僕は以前に「褒め言葉のシャワー」という試みをzoomでしたことがある。
それほど褒めるという行為を大事と思っている。
僕たちはもっと褒めたり褒められたり、すなわち頭をよしよししてあげたり、してもらったりすることが必要なのではないか。
褒められることでやる気が出るし、物事への取り組み方が粘り強く変化したりする。
また、褒められると自然と相手を褒め返したくなる、という好意の返報性が働くことも大切だ。
また、褒めることで幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが脳内に分泌される。
すると、幸福感に包まれる。
考えたら、僕は結婚前、「この人にずっと褒められて生きていきたい」と思って妻と結婚したのだった。
僕は一生涯、褒められたかったのだ。
脳はいつも褒められたがっている。
これは脳科学的にも認められているようだ。
そんな過去を思い出すにつけ、心底僕は褒められたい人間なのだ。
それは認める。
それはなんら恥ずかしいことではない。
人に褒められるために頑張る。
褒められることがモチベーションで何が悪いだろうか。
異論反論はあるだろうが、僕はそういうタイプだ。
これでいいのだ。
さて、ひるがえって大人とは何か?
大人の定義をよしひこさんは「責任を負うこと」と言った。
たとえば、自分の人生に責任を持つこと。
それは適度に人に頼ることも含まれる。
僕は大人の定義を「役割をみずから作る人」と考えた。
役割を誰かに与えてもらうことを待つだけでなく自分から考えて役割を獲得するのだ。
役割を作り出すと言ってもいい。
僕はそういう人でいたい。
また、僕は、自己決定して、自己責任をとる人が大人だと思っている。
僕は親から「あなたの好きなように生きていい。ただし、自分で責任を取りなさい」
そう教えられてきた。
自分のなかの欲望を殺すことは子どもっぽさだ、と言う参加者さんがいた。
欲望を自覚した上でコントロールするのならいい。
しかし、ただただ欲望を抑圧するのは子どもっぽい、ということだろうか。
答えは出ていない。
僕は「今日は理想の大人を演じてみませんか?」とみなさんに提案した。
僕は、僕にとっての理想の大人、すなわち「情熱的な大人」を演じてみた。
だから、いつもより抑揚を大げさにつけ、暑苦しく語った。
松岡修造のようにだ。
Find your tribe(ファインド・ユア・トライブ)、という言葉を紹介してくれた方がいた。
日本語にすれば、「あなたの部族を探せ」といった意味である。
あなたのコミュニティを見つけろ。
価値観、考え方、興味関心が自分と同じ人たちが属するトライブ(部族)と出会えたら幸せだろう。
僕自身、そのような部族を今後、探していきたい。
ちなみにサピオセクシャル部屋もある種の部族で、知性に興奮する人たちの所属する部族である。
交流分析という心理療法で使われる性格分析の手法(エゴグラム性格診断)についても話した。
エゴグラムでは心の中に5つの自我状態があると考える。
僕の場合はフリーチャイルドと母親のような自我が突出して高い。
以下に5つの自我を紹介して終わりにしたい。
CP(Critical Parent)
厳しい父親のような自我。
両親のしつけ、先生からの教え、社会のルールから影響を受けた自我状態を意味します。CPが強い方は、真面目な方が多く、誠実に物事をこなしていきます。
NP(Nurturing Parent)
優しい母親のような自我。
やさしさ、慈愛に満ちた心、助けたいと思う自我状態を意味します。NPが強い方は、温かい雰囲気があり、困った人がいると放っておけなくなります。
A(Adult)
成人らしい、冷静で客観的なバランスの取れた自我。
Aが強い方は、感情に流されることなく、論理的、合理的に考えることができます。計画性があり、大局観をもって物事に取り組むことができます。
FC(Free Child)
遊び心に満ちた子供の自我。
感情的、本能的、創造的な原始的な自我状態を意味します。FCが強い方は、大人になっても遊び心が満載で、何事も自由に発想しながら行動していきます。
AC(Adapted Child)
従順で顔色をうかがう子供の心。
協調性、空気を読む、指示通りに行動する自我状態を意味します。ACが強い方は、自己犠牲の精神が強く、集団の和を乱さないように行動することができます。
興味のある方は「エゴグラム」で検索してみてください。
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