【トレードコンセプト】Late Day Fader
みなさんおはようございますこんにちはこんばんは、すみれっ子です。
さて、いよいよトレードコンセプトの記事ですね!週一ぐらい、更新できたらいいなーと思いつつ、気楽にやらせていただきます!
トレードにはたくさんの重要なコンセプトがあります。
マーケットにアプローチする方法というのは十人十色で、みんなそれぞれ自分だけの手法を持っていることが多いのですが、トレードコンセプトはすべての手法において共通するものが多いです。
トレードコンセプトを知ることにより、戦略的に間違った方向に進むリスクが軽減され、時には新たなトレードアイデアがひらめくこともあります。
今回ご紹介するLate Day Faderのコンセプトは、まさにトレード戦略・トレードアイデアに繋がるコンセプトです。
Late Day Fader(以下LDF)とは
文面の通り、一日中の遅い時間帯に、価格がフェイドアウトしていく、そういう価格の動きを指しています。
例えば以下のような展開を見たことがありませんか?
1. 朝中に価格が上昇し、昼頃には落ち着きました
2. 午後にかけて価格が下降し、朝上昇した分のほとんどが消えていきました
これぞまさにLDFです。
コンセプト自体としてはもうこれだけなので非常に簡単ですが、これだけだとまだいまいち伝わらなさそうですね。
そもそもLDFはどうして発生しているのかを原理から見ていきましょう。
LDFの発生原理
まず、相場は均衡に近い状態、または大きく動くには材料が足りない、または、動くにしてもオーバーリアクションが過ぎている状態にある。
というのがLDFが発生する大前提です。
つまり、同じ方向をこれ以上進むのはちょっと無理を感じる。本当にさらに偏るのか疑わしい。ポジションを長く持つのが不安。と言った投資家の心理状態がこれを引き起こした原因になります。
朝上昇・午後下降のシナリオを考えましょう:
朝価格が大きく上昇してしまっているケースがあったとします。
しかしその日に大してニュースがあるわけでもなく、テクニカルもなんか天井っぽい、そういうとき、もしあなたが買いポジションを持っているとすると、どのように考えますか?
「いやさすがに落ちるだろう」「一回しっかり調整してもらった方が安心だな」「これ以上伸びるのは大変かも」
になりません?
すると、買いポジションを持った投資家は手じまいしたくなります。この手じまいにプラスして短期ショート勢も加勢すると、LDFという現象が起きます。
LDFの適用範囲
主に、大型株・株価指数に発生します。
なぜなら、前場・後場がはっきり区切られており、視覚的にも感覚的にも、制度的にも、区切りがしやすいです。また、閉場の時間が決められているた
め、決断する時間のリミットが明確です。
時間外まで持ち越すと翌日なにがあるかわかりませんからね。
小型株は基本的には大型株とは全く異なる性質を持っていて、どちらかというと操作しやすい部類に該当するので、これには当てはまりません。
実例
先週の日経まさにその状態だと思いましたので、一緒に振り返ってみましょう。
まず、ファンダメンタルズ面に関しては、ブラックマンデーを経て、大きく回復したものの、回復がすんなりすぎて多くの人が不安を持ったままの状態です。ここから二番底が来ないの?とか。こんなにすんなりに回復するなんてなにかがまた起きるのでは?とか。
この「不安」の情緒が流れていることが大事です。トレードとは人と人の営みなので、市場参加者の心理がすべてと言っても過言ではありません。
続いて、テクニカル面、日足が強く上昇してきて、200日線を指標で無事超えていたもののすぐ上の75日線には抑えられている状態です。75日線は日本の証券会社だとデフォルトで長期線として表示していることも多く、強く意識されている線ですね。
さらには、上昇の際ほとんど押し目もまともに作ってなく、日足のサイズも見事に小さくなりつつあるので、そろそろ天井に達して反転するのでは?というのはテクニカル側でも一致しますよね。
となると、これほどパーフェクトな条件が揃うと、いくら朝方が強くなろうと、ここから持ち越すのはちょっと… になりやすく、夕方ではフェイドアウトしやすいわけです。
青の縦線が株式取引の開場時間で、黄色い線は閉場時間です。要はアジアセッションですね。そして青のボックスはお昼休憩です。かなり明確な傾向が出ていると思いませんか?これほどわかりやすい一週間がなかったので、今回このテーマを書こうと思ったわけですね。
ここでは詳しく落ち始める時間まで分析しませんがさらに詳しくみたいひとがご自身で過去のチャートを見て、LDFが現れる時どのようなタイミングで手じまいが発生しているかを研究してみるとおもしろいですよ!
この思考を持っているだけで、リアルタイムでもすぐにピンとくることが多いので、かなり実戦的なコンセプトの1つだと思います。
豆知識として、傾向としては、10時以降・10時40分以降・11時30分昼休憩前・14時から15時閉場前、が一番手じまいしやすいタイミングになります。日本の株式や株式指数をトレードするなら、これらの時間帯は体に染ってくると思うので覚えておきましょう。
あくまで一例に過ぎませんが、この現象自体は繰り返して現れるものなので、興味のある方がご自身で研究してみましょう。ひょっとしたらこれが1つの武器になるかも知れませんよ?
しかし気を付けてほしいのは、いくら条件が揃ったとて100%なんていうものがありませんのであくまで1つのシナリオのパターンだということ。
トレードコンセプト「時間的優位性」
さて、長らくLDFについて語ってしまいました。
株式市場は特にそうですが、FXなども、取引時間による優位性は発生します。なぜなら人間の営みですからね!
時間に関するパターンが出るのは、社会的要因だったりすることが多いと容易に想像できますよね。機関投資家だったり大手ファンドだったり、日銀の介入みたいにわざと夜中狙ってなければ決まった時間帯で取引することが多いです。
なので、シンボルによってはこの時間帯にこういう動きが現れやすかったりするとか、こういった時間的に優位性は確実に存在します。
最後に
長らくお付き合いいただきありがとうございました。
また来週なにか思いついたものを書く予定です!お楽しみにしてください!リクエストがあれば(知っているものなら)それも考えますのでよろしくお願いいたします。
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