「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 ソフト調万年筆 2
ソフト調とはうたっていないものの、ソフトな書き味に感じる万年筆を紹介します。PILOT の CUSTOM Maple と GRANCE です。
CUSTOM Maple は10号ニブ、CUSTOM74は5号ニブ ですが、それほどペン先の大きさの違いを感じません。むしろペン先の形状が違うように感じます。CUSTOM67のペン先を継承していると聞いたことがあります。
写真のCUSTOM74は、30周年記念モデル。1992年に当時ボールペンの普及により強い筆圧が一般化し、硬いタッチの書き味へと変化した日本人の好みに合わせてCUSTOM74が開発されたそうです。ということは、その前のモデルのCUSTOM67は、優しいタッチだったのでしょうか。
また、ロジウムメッキとマーブル模様が美しい GRANCE は、さらに小型の3号ニブです。しならない割にソフトな書き心地が気に入っています。ひらがなを書くのが楽しいです。
ペン先が大きい方が、しなりやすくソフトな書き味になりそうですが、そうともかぎらないところが万年筆の面白いところです。
このデザインのGRANCE はもう廃番のようです。CUSTOM Mapleは、2度の値上げで、定価が2倍になってしまいました。