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「彼らと愉快に暮らす…僕のお気に入り」  長火鉢と炭火

 冬の暖房は、ほとんどの方がエアコンでしょう。雪の降る寒い夜は、長火鉢で炭火を楽しんでいます。焚き火を好む方も多いようです。焚火のように薪がはぜる音はありませんが、ちろちろ燃える炭火を眺めるのも良いものです。裸火を扱うことがほとんどなくなった現在、家の中で手軽に扱える炭火は貴重な体験です。

炭を待つ長火鉢

 この長火鉢は、骨董屋で入手しました。猫板や引き出しの付いた年代物です。

長火鉢

 炭に火をつける道具を「十能」と言います。片手鍋で底が粗い網状になっています。近所の金物屋で普通に買えました。

十能

 十能に炭を詰め、ガスコンロに掛けて火を付ければ、炭に着火できます。

十能による炭への着火

 と言いたいところですが、最近のガスコンロには「調理油過熱防止装置」がついています。センサーが働き、炭に火がつく前にガスコンロの火が消えてしまいます。そこで、鍋底のセンサーが高温250℃を感知しないよう工夫する必要があります。

十能で炭に火がついてきました。

 10分ほどで、十能の中の炭に火が移ります。十能から火鉢に炭を移せば作業完了です。

長火鉢で燃える炭

 長火鉢を囲んで炭火をのんびり眺めながら暖を取ります。炭を足したり、炭が完全に燃えるよう配置したり、寒い冬の夜の楽しみです。たまには、餅やスルメを焼いたりもします。

炭火の燃焼

 オール電化住宅や気密住宅が多くなり、こんなささやかな楽しみもなかなか難し時代なのでしょうか?

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