初恋ってなんだ?

みなさんは初恋を覚えていますか?
僕は何とも言えないです。
小学生のころか、中学生のころか、本気で人を好きになったという意味では、高校を辞めたあとのような気もします。
要するに、どこからが恋なんだろうって話です。ベタですけどね。
今日はそんな昔話です。

なんとなく異性のことを意識し始めたのは小学生のことです。
4年生か5年生くらいだと思います。
6年生にもなってくると、特定の何人かに「あ、この人かわいいなー」なんてことも思い始めます。
そんな気持ちをうまく消化ができなくて、空回りしちゃったりもします。
僕みたいなのはプライドだけ妙に一丁前で、なかなか素直にはなれないものですから、ヘンにつんけんして距離を縮められず仕舞いでした。トホホ。
そんなこんなで、結局何も起きぬまま小学生の時間は終わります。

中学生になると、自分の気持ちがより具体的になってきます。
そもそも、小学生のころは「なんかかわいい」くらいの感情で、「この人が好き」みたいな特別なものではなかったです。
かわいいと思う相手は複数人いましたし、その理由もほとんどが顔です。
いつからかそれが、ある特定の人に対するものに変わっていきます。
「なんとなくかわいい」といったふわふわした感情から「この人と隣の席になれないかな」とか「掃除の班が一緒でうれしいな」みたいなものにも変わっていきます。
なんなら「ほかの男子と仲良くしてるのちょっとやだな」みたいなことだって思うようになります。
一般論におもねるなら、これが初恋だということになりそうです。

しかし、僕の初恋は、高校を辞めたあとに出会った、ある女性との恋だと思っています。
大恋愛でした。
人生を破壊されるくらいには。
あまりにも長くなってしまうのでここで多くは書かないです。
ただ、誰かに好きだと伝えたのは、この人が初めてでした。
思えば、それまで誰かに好意を伝えたことはなかったんです。
小学生のときも、中学生のときも、結局は想いを伝えることのないままでした。

言葉というのは不思議なものです。
誰かに好きだと伝えると、その人のことをより一層好きになります。
これは自己暗示とかそういうことではなくて、自分の「好き」を受け止めてもらえることが嬉しいからなんだと思います。
自分の好意を受け止めてもらえること、そしてそれを喜んでもらえること。
18年と少しの間、自分の気持ちを外に漏らさないようにしていた僕にとって、それはとても刺激的で、同時に甘い蜜のようでした。
それまでの、恋愛紛いのあれやこれやが、まるでごっこ遊びのようでした。
だからこの味を初めて知ったとき、それを初恋と呼ぶんじゃないかと、僕はそう思っています。

みなさんの初恋がこのようであるとは思いません。
ただ、最初に好きになった人のほかに、最初に好きだと伝えた人もいるはずです。
同じように、最初に好きだと言ってくれた人もいると思います。
僕たちの人生は、生まれて初めて好きになった人ばかりを思い出します。
だけど、それだけじゃないんだぞって、そんなことを僕は思います。

僕の初恋はいつかまた詳しく話します。
僕が一番話したくて、一番話したくない話です。
もっと書くことがうまくなったら、きっと話そうと思います。
お腹も減ったので、この辺で終わりたいと思います。
それでは、またいつか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?