妬み嫉む

嫉妬とは何ぞや。
コトバンクによれば「自分よりすぐれたものをうらやんだりねたんだりする気持」であるらしいです。
でも、"自分よりすぐれたもの"に対する嫉妬がすべてじゃないと思います。
自分と仲のいい人が、他の人とより仲良くしているのを見て悲しくなることもあります。
なんなら、そっちの方がよく耳にする気もします。
かくいう自分も人間関係の嫉妬はかなり多いです。
多かれ少なかれ、みんなにもあると思います。

それはきっと、人間関係にも一番を求めちゃっているからです。
あいつ、あの子、○○くん、○○ちゃん。
それぞれの人が持つ、多種多様な人間関係で「この人にとって一番仲が良いのは自分でありたい」なんて、そんな風に思ってしまうからです。
悪いことではないと思います。
僕だって「あの人の一番が自分であったらな」ってことをいろんな人に思います。

ただ、そういう生き方はすこし苦しいです。
大抵の人が、自分の上位互換のような人と出会います。
大抵の人が、自分より仲の良い人を持ってます。
だから大抵、苦しくなってしまいます。
だけどやっぱり「一番になりたい」なんて思ってしまうんです。
これはもう、仕方のないことだと思います。
人間は、数えきれないほどの人を妬んで、数えきれないほどの人から嫉まれる。
そういう生き物なんだと思います。
だから、嫉妬しないようになんてのは難しいです。

でも、世の中には「たかが嫉妬」とか「なんだ嫉妬かよ」みたいな価値観が溢れています。
嫉妬している自分自身を、嫌いになってしまう人も少なくないです。
そんなに軽いものだろうかと思います。
そんなに醜いものだろうかとも思います。

自分に足りないものがあること。
他の誰かがそれを持っていること。
それを見せつけられていること。
どこをとっても嫉妬するのはつらいです。
一番苦しいのに、一番身近にあって、すこし麻痺してるんだと思います。

僕が、あるいは誰かが、他の誰かを妬んでいるとき、僕はその人のことを好きでありたいです。
苦しいはずなのによく我慢していると、そんな風に慰めてあげたいです。
このnoteが、そんなnoteでありますように。
そんな願いを込めて筆を置きたいと思います。
それでは、また。


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