【SAP認定試験対策】管理会計(CO)想定過去問_解説付き
SAP認定試験-管理会計の問題集です。実際の試験を受験、合格したうえで問題集を作成していますので、本試験に近い精度です。当問題での正答率70%が、本試験の合格水準になります。
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※テキストは現在作成中です。すべての解説にテキストがリンクしているわけではないので、ご了承下さい。
原価センタ会計
活動タイプマスタでは、次のどの項目を設定できるか。
※正解:3つ
A. 活動タイプカテゴリ
B. 原価センタカテゴリ
C. COバージョン
D. 会社コード
E. 価格フラグ
正解:ABE
活動タイプマスタは、活動の種類を表す。製造、販売、研究、など。主に変動費を計算するために利用する。
A.活動タイプカテゴリは、製造原価における加工費を管理するための項目。(加工、組立、など)
B.原価センタカテゴリは、原価センタを分類するもの。製造部門や本社部門など。
C.COバージョンは、バージョンごとに金額データを管理することが可能。例えば、実績と計画でバージョンを分けて予実差を計算するなどに利用する。伝票登録時に指定するものであり、活動タイプの設定項目ではない。
D.会社コードは、会社という組織を管理する項目。活動タイプは複数の会社に跨って利用するものであり、活動タイプの設定項目ではない。
E.価格フラグは、原価計算に関する制御を行っている。(活動数量から自動計算する、マニュアルで登録する、など)
参考:管理会計(CO)1-4.活動タイプ、活動タイプグループ
S/4HANAでは、どのようにして原価要素マスタを登録するか。
※正解:2つ
A. G/L勘定を原価要素として登録することで、一次原価要素と二次原価要素が登録される。
B. 一次原価要素、二次原価要素、いずれもG/L勘定登録(FS00)で登録できる。
C. G/L勘定登録では二次原価要素は登録されないため、二次原価要素を別途登録する。
D. 一次原価要素のみがG/L勘定で登録される。
正解:AB
R/3では、財務会計のG/L勘定コードと、管理会計の原価要素は別々の存在であった。S/4以降ではACDOCAの登場により、両者が統合された形になっている。統合に伴い、利用するトランザクションがFS00にまとめられている(KA○○は廃止)。FS00から原価要素を登録すれば、G/L側(テーブル:SKA1、SKB1)とCO側(テーブル:CSKB)の両方にマスタ登録される。
原価センタ会計において、様々な計画シナリオを分析したい。どのオブジェクトを使用して計画シナリオを区別するか。
A. 分析対象
B. 会社コード
C. COバージョン
D. 原価センタグループ
正解:C
COバージョンは、バージョンごとに金額データを管理することが可能。例えば、複数の計画値をを分けて登録し、比較することができる。
複数の原価センタを設定する際、類似した原価センタを分類するために、原価センタマスタで次のどの項目を設定するか。
A. 機能領域
B. 原価センタカテゴリ
C. 原価センタタイプ
D. 活動タイプ
正解:B
類似した原価センタを分類するために、原価センタカテゴリを使う。例えば、総務部、営業部、など。次のポイントを押さえておくこと。
・SAP標準で用意されている原価センタカテゴリに加えて、ユーザで追加が可能
・原価センタカテゴリごとに、伝票登録できる活動タイプを制御できる
・転記ロック区分の初期値を指定
A.機能領域は、法的要件を満たす際などに利用される区分。
C.原価センタタイプという項目は、そもそも存在しない。
D.活動タイプは、活動を定義するもの(加工、組立、など)。使い方がまったくもって異なる。そもそも原価センタマスタに設定できない。
参考:管理会計(CO)1-2.原価センタ、原価センタグループ、標準階層
参考:管理会計(CO)1-4.活動タイプ、活動タイプグループ
S/4HANAで直接内部活動配分を設定する際、レシーバとして設定可能なオブジェクトは次のどれか。
※正解:3つ
A. 原価センタ
B. 統計間接費指図
C. 受注明細
D. G/L勘定
E. 指図
正解:ACE
直接活動配分は、活動タイプの活動量に応じて原価を振替する方法である。例えば「原価センタAに計上された労務費を、活動タイプ「稼働時間」に応じて、原価センタBとCに按分する」というように使う。レシーバには原価センタだけでなく、指図、プロジェクト(ネットワーク)受注明細など他のCOオブジェクトも指定可能。※センダは原価センタのみ。
原価センタ標準階層について、正しい記述はどれか。
A. 収益と原価が発生する組織ユニット。
B. 管理領域に対して複数設定できる。
C. 管理領域内の類似した原価センタを割当するための構造。
D. 管理領域内のすべての原価センタが割り当てられている。
正解:D
原価センタ標準階層は、2つある原価センタグループのうちの1つである。なお、原価センタグループは次の2種類ある。
標準階層:すべての原価センタが割当されている原価センタグループ。管理領域に対して1つしか設定できない。
代替階層:標準階層以外の原価センタグループ。目的に応じて作成する
参考:管理会計(CO)1-2.原価センタ、原価センタグループ、標準階層
原価センタを登録する際、事前に定義しておかなければならないマスタは、次のどれか。
A. 機能領域
B. 原価センタカテゴリ
C. 原価センタタイプ
D. 原価センタの標準階層
正解:D
原価センタ標準階層は、2つある原価センタグループのうちの1つである。必須で設定しなければならない。最上位階層の原価センタグルーピングと捉えておけばいい。なお、標準階層は管理領域に対して1つしか設定できない。標準階層は、次の特徴を持つ。
・管理領域内のすべての原価センタが割当されている
・原価センタマスタの登録より前に、作っておく必要がある
※原価センタマスタ登録時に、標準階層を指定しなければならないため
参考:管理会計(CO)1-2.原価センタ、原価センタグループ、標準階層
時間依存データをもつマスタは次のどれか。
※正解:2つ
A. 統計キー数値
B. 原価要素
C. 原価センタ
D. 活動タイプ
正解:CD
時間依存データとは、履歴管理される項目を指す。原価センタを例に、4月は原価センタA、5月は原価センタBで費用計上、ということができる。(原価センタマスタに、履歴管理する項目があり、これで制御している。)
参考:管理会計(CO)1-2.原価センタ、原価センタグループ、標準階層
統計キー数値のトランザクションデータを登録する際、どのマスタに対して登録できるか。
※正解:3つ
A. 利益センタ
B. 原価センタ
C. G/L勘定
D. 収益性セグメント
E. 事業領域
正解:ABD
統計キー数値は主に、付替や配賦処理で使用される。統計キー数値を登録できる領域は原価センタ、利益センタ、収益性セグメントの3つ。
管理会計伝票の番号範囲について、最も適切な説明は次のどれか。
A. 業務トランザクションごとに番号範囲を設定する。
B. 伝票タイプごとに番号範囲を設定する。
C. 会社コード別ごとに番号範囲を設定する。
D. 転記キー別ごとに番号範囲を設定する。
正解:A
伝票番号範囲は、管理会計伝票(以後、CO伝票)の伝票番号を制御している。伝票番号範囲は、業務トランザクションごとに割当する。例えば、財務会計のトランザクションで登録されたCO伝票は、10001~20000、管理会計のトランザクションで登録されたCO伝票は20001~30000、と伝票番号を切り分けるために利用する。
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