イベント情報 2024年11月24日(日)「金ちゃんの紙芝居とヌードさんの歴史」〜昭和女性の生きる道〜
昭和の敗戦後、いち早く復興したのがいわゆる「性風俗」である。
ある女性は日本人相手に自分の体を売り、
ある女性はアメリカ兵たちに自分の体を売り、
ある女性はステージに立って肌をさらした。
そうまでしなければ生きられなかった何かがあるにせよ、そうした女性たちは、そこで頑張り「自分の価値」を高め、少しでも良く見られるよう(高く売れるよう)磨きをかけていた。
もちろん自ら進んでそういった道に入り込む女性は少なかったかも知れない。家族のため、男のため、泣く泣くそう言った商売に進むしかなかった女性が多かったかとも思う。そのことが辛くて命を落とした女性も数多くいたであろう。
しかし、頑張って生き抜いた女性たちには「ロマン」があった。昭和時代の性風俗には「ロマン」が伴っていたのである。私が「性風俗」に惹かれ、興味を持つのは「ロマン」があるから。
この「note」で知った高山和弘氏が上げていた記事が「金ちゃんの紙芝居」である。
金ちゃんは子供の頃住んでいた地域に「パンパンガール」が沢山いた。そんなパンパンガールたちを自ら書き起こし「紙芝居」として、その情景を伝えている。
私はこの記事を見て感動した。金ちゃんの色彩豊かな紙芝居。パンパンガールたちの「ロマン」がそこには繰り広げられていた。私は高山氏をフォローし、金ちゃんの紙芝居記事を追っていった。そしてだんだん「これは間近で観たい。そして説明を聞きたい」そう思うようになっていった。
そしてこの機会を得たのである。
もちろん金ちゃんの紙芝居だけでも十分楽しいと思うし、満足感はたっぷりある。しかし、私も久しぶりに池袋ミカド劇場へ出演した後なので、踊り子の歴史もさらっておこう、と思った。
敗戦後すぐに広まったヌードダンサー、通称「ヌードさん」。パンパンガールたちと時代は被るであろう。ヌードと言えども、ショーステージを作っていたストリップがいかにして「ハダカ産業」になっていったか、変遷を追って行きたいと思う。
そんな訳で2本だてとなるイベント。<紙芝居上映と講演のひととき>である。
会場は東京飯田橋にある「風俗資料館」を選んだ。ここは「性的マイノリティ」に関する書籍、資料が沢山保管されている会員制図書館である。この空間で開演するのが最も相応しいと思われた。
当日は館内の貴重な書籍を閲覧する事はできないが、「パンパン」「踊り子」に関する貴重な資料は展示する予定である。こちらは手にとって見ることができる。
貴重な昭和のサブカルチャーをぜひ体感してもらいたい。
早乙女宏美プレゼンツ ~昭和女性の生きる道~
金ちゃんの紙芝居 < パンパンガールの世界 >
早乙女宏美講演 ヌードさんの歴史 <踊り子たち>
日時:2024年11月24日(日)13時~
(終了予定16時頃、途中退室可能)
会場:風俗資料館
東京都新宿区揚場町2-17 川島第2ビル 5階
(JR,地下鉄飯田橋駅東口徒歩5、6分)
http://pl-fs.kir.jp/pc/
03-5261-9557
料金:1500円(当日、館内の書籍は閲覧できません)
出演:紙芝居 金ちゃん(田中利夫)
講演 早乙女宏美
司会 高山和弘
(注、金ちゃんは高齢なため、体調不良で中止となることもあります)
協力:風俗資料館
お問い合わせ
風俗資料館 03-5261-9557
noteで高山和弘、早乙女宏美を検索!