『緒方かな子絵画展~Story~』トークショーに参加した話
※文章を書くのが得意ではないため、読みづらい部分も多々あるかと思いますがご容赦ください。
はじめに
皆様、こんにちは。
私、声優の緒方佑奈さん(以下ゆーな)のファンをしている こうがと申します。
今回はゆーなのお母様である緒方かな子様が個展(絵画展)を開かれ、そこで開催されたトークショーに参加して来ましたのでその内容や感想について書かせて頂こうと思います。
参加した経緯
2023年8月22日、ゆーなのInstagram(通称うーすたぐらむ)が更新されました。
そこでは2023年10月5日〜11日までお母様の個展が広島の福屋八丁堀本店にて開催されることに加え、10月8日14時から開催されるトークショーのMCをゆーなが担当するとの告知がされました。
ゆーなやDIALOGUE+のファンであれば知っている方も多いとは思いますが、広島県はゆーなの出身地であり、今回が初の凱旋イベントになります。
2023年は「会」を大切にする1年にしたいと語る推しが、地元の人に会いに行く機会を見逃すわけにはいかないと参加を決意しました。
トークショー当日
トークショー当日、画廊には3~40席の椅子が並べられていましたが、それを遥かに超える数の立ち見のお客さんが画廊から溢れそうな程参加されていました。
トークショー本編
単語ベースのメモを元にトークショーでお話しいただいた内容をまとめます。
絵の製作期間
長い物で2年ほど。次女を描いた『夏休み』が2年ほどかかった作品。
今回の個展が決定してからはいつもより多く時間を取って製作に取り組んだ。
家事をしながら製作の時間を取っていたので、ご飯を作る時間や犬の世話をする時間にタイマーをセットしてその合間の時間を使っていた。
『こころ』は個展開催の3日前に完成した作品。
何を描きたいか
・素敵なものや光景を観た時、これは描かなければと思うパターン
『私の薔薇』
次女が大学を卒業する時、友達と互いをイメージした花を贈りあった時に貰った内の1本を描いた作品。その薔薇が優しくて綺麗で、娘が友達からこんな風に思って貰っているのが嬉しくて絵にしたいと思った。
・描きたいテーマが決まっているパターン
『ポニーテール』
ゆーなは幼少期からとてもストイックで、テニスのプロ育成所に通っていた頃に足くびの靭帯を怪我した。怪我でテニスを辞めた後も同時期にやっていた体操を続けたが大会で準優勝だったことが悔しくて号泣した。その後はバトンもやっていたがバトンでは疲労骨折をした。難関大学を目指してたくさん勉強をしていた頃、歩きながら教科書を読んでいたため側溝に落ち、血を流しながら帰宅した。(怪我が多いのは父親似というゆーなのツッコミに会場から多くの笑いが起きたのが地元ならではでとても素敵でした)
テニスの時も勉強の時も、ゆーなが頑張っている時はいつもポニーテールをしている。そんなポニーテールをテーマにして描いた作品。(今日もポニーテールだからお母さんの個展のMCを頑張ってるねという親子の会話もまた素敵でした)
人を描き分ける時に意識すること
男性と女性の描き分けでは肌感を出すために筆のタッチを意識して変えている。
女性の場合は筆のタッチを柔らかく、男性の場合は硬めに。長男を描いた『少年』は分かりやすくタッチの違いが出ている。
描き分けではないが、まつ毛にかなり拘りを持って描いている。人間でも動物でも。動物ではチーターやキリンでもまつ毛はあるため、写真を拡大して観察して描いている。あまり多く描きすぎても怪しい雰囲気になってしまうので、多めに描いた後に削って調整している。
絵を描く手順
描きたい絵のイメージが出来たら実際に人や物を配置していく。
『夏休み』であれば最初に次女に座って貰い、扇風機を持ってきて位置を調整するような順番。モデルの服装も決めているが、次女にはこんなに脚を出したくないと言われた。
『斧は持ってないけれど』は金の斧銀の斧のような水の中から現れた女神をイメージ。この絵はゆーながモデルのため、実際にゆーなに白い服を着てもらい構図を決定した。細かい描き込みをしようとしたところ写真がピンボケしていたことに気付いたが、ゆーなは上京していたため撮り直すことが出来ず落ち込んでいた。それを見た次女が「似てるから私を見ていいよ」と言ってくれたため、この絵のモデルはゆーなと次女が混ざっている。
『スタートライン』
お母様のInstagramの投稿にて、「この絵は私なりに想いと意図を込めて、普段と違う場所にサインを入れています」とお話しされています。
この絵ではゆーなの背中(肩)あたりにサインが描かれており、「背中を支えてあげる」という意味と「背中を押してあげる」という2つの想いが込められているとのことでした。この作品に込められた想いを語られているインタビューがありますので是非ご覧になってください。(私はこのインタビューを見てお母様の作品で『スタートライン』が1番好きな作品になりました)
サインの種類
サインは現時点で4種類存在していて、絵の雰囲気によって使い分けている。
英語のものが2種類で筆記体のものと文字が離れているもの。
日本語のものが2種類で”可“の印のようなものと、平仮名で“かなこ”と描かれているもの。
平仮名のサインは『パンプキンツリー』を描いた時に日本の可愛らしい雰囲気に合うように作成された。(画集を見た限りもう1種類あるのですが、判子扱いでサインとはカウントされていないのかもしれません)
絵を描くモチベーション
音楽をかけながら絵を描いている。(かな子さんがゆーなの曲もかけていると言った後に「がんばって!がんばって!」と言っていたので多分『人生イージー』)
「絶対負けない」と声に出している。負けないというのは他者との比較ではなく自分に負けないということ。
周りの人に「頑張って」と言ってもらう。次女や長男にお願いしている。
絵にしかない表現の魅力
かな子さんは芸能活動で歌やお芝居もしてきたが、どうして絵という表現方法を選んだのか。絵にしかない魅力とは何だろうか。
絵は自由で、自分を素直に表現できる。
お芝居はそれを求めるクライアントがいて、テーマが決まっている状態でする表現なので、自分の内面から出てくるものを表現するものではない。
守りたい者
フレンチブルドッグの「優勝」とかな子さん自身を描いた作品。
「優勝」が緒方家に来た2016年にカープがリーグ優勝。家の中では神様のような存在でした。そんな「優勝」が亡くなってから描き始めた作品です。当日はショックも大きく描くのも辛かったが、完成した時に絵の中でまた一緒に過ごせると思い、描きあげた作品と涙ながらにお話しされていました。
絵の評価について
世間的には評価されているゴッホやピカソの絵でも、全ての絵を全ての人がいいと感じるわけではない。
観た全員が好きになってくれなくても、1人だけでも誰かに好きになって貰えれば嬉しい。
販売される絵とそうでない絵
ゆーなや長男の絵は販売されているのに次女の絵は販売されていない理由は、次女が「お母さんが時間をかけて私を描いてくれたのに売られるのは嫌」と言ったから。
絵のモデルには事前に描かれた絵が売られることは了承を得ている。(ゆーな含む)
『僕の中の君』
※ここの内容については私の主観が混ざっている部分があります
この作品には「応援する側」と「応援される側」の関係が描かれている。
この絵に描かれているのはかな子さんから見たゆーななので『僕(かな子さん)の中の君(ゆーな)』という意味もあるが、作品の中のゆーなはファンのことを見て(思って)いて、『僕(ゆーな)の中の君(ファン)』と捉えることも出来る。
かな子さんは芸能活動を通してたくさんの人に応援して貰っていたが、ファンの存在はとても尊い存在であった。ファンが演者に対して思っているようなことを演者もファンに対して思っている。
ファンと演者が双方向に応援し合う関係は素敵な関係であり、ゆーなもファン1人1人のことを見ている(とかな子さんは思っている)
私から見たゆーなも双方向のコミュニケーションを大切にしてくれている方だと思っています。頑張った事に対してリアクションがあるのって嬉しい!、だからハッシュタグでファンにリアクションを返してあげたい。とタグを巡回していいねを付けてくれること。インスタでも頑張り仲間を募集していましたが「一緒に頑張ろう」という言葉をよくかけてくれること。皆さんもご存知のファンサの鬼であること。ファンとの関係を大切にしてくれているのが本当に有り難い限りだと感じるお話しでした。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
途中でリンクを埋め込みましたInstagramや声優グランプリさんでの連載も目を通して頂けると嬉しいです。
お母様の作品は東京などでも白日会展で観られる機会があると思いますので、機会があれば是非足を運んでみてください。
お母様のInstagramもあります。直接お話しした時にコメント読まれているとの事でしたので、作品についてのコメントなどして貰えると喜んで頂けると思います。