ストレス削減ドリル#3:「これまで」と「これから」をごっちゃにしない!
こんにちは。身近な心の安全地帯創りを目指す ”コミュニティーカウンセラー” のやまださおりです。
今日は、ストレスを削減する考え方、「これまで」と「これから」をごっちゃにしない!を、紹介します。
「これまで」と「これから」では大きく違うことがあります。
「これまで」・・・過去のこと、もう変えられない
「これから」・・・未来のこと、これから変えることができる
当たり前のようにも見えますが、このふたつをよくごっちゃにしてしまうことがあります。
例えばこのようなことです。
「あなたはいつも算数の成績が悪いんだから!今度のテストもきっとうまくいかないわよ!」
これって、正しいでしょうか?
分けて考えるとこのようになります。
①これまで
「あなたはいつも算数の成績が悪かった」
→これは実際起きてしまったことです。過去に戻ってやり直すころはできません。つまり、受け止めるしかありません。
②これから
「今度のテストもきっとうまくいかないはず」
→これは、ただの予想です。未来のことですので、変更することができるからです。
「前回と同じような取り組みかたでは
今度のテストもうまくいかないかもしれないわね。
でも、範囲も違うし、今度のテストの範囲にむけて何か対策を打てば変わるかもしれないわ」
このようにとらえれば、これは間違っていないと思います。
未来については『必ずうまくいかない』とは言い切れない。何かを変えれば変わるかもしれないのです。
ところで、昨日は「日本女子オープンゴルフ」3日目の会場に行ってきました。
生まれて初めて生でゴルフの試合を見たので、その身近さや臨場感にとても感動しました。
彼女たちは、4日間18ホールを戦い続けるわけですが、すべてのホールが完璧にこなせる、というわけではありません。
プロであってもパーを取り続けるのは大変なことだし、ボギー(+1)やダブルボギー(+2)になってしまうときもあるのです。
逆にバーディ(-1)やイーグル(-2)をとればそれを取り戻すことができます。
その様子を見ていて、これこそ「分けて考える」の実例だなーって思いました。
例えばダブルボギーとなってしまったホールがあったとしても、それはもう「これまで」のことになってしまうので、変更することができません。
取り戻してプラスマイナス0にしようとしたら、これから向かうホールのどこかでふたつバーディをとるか、イーグルをとること、それしか方法がないのです。
例えば・・・
解説者やギャラリーが「〇〇選手は調子悪そうですねー、このあとも厳しいかもしれませんねー」と勝手な予想をするかもしれない。
でも〇〇選手が調子悪そうに見えたのは、「これまで」の話で、
「これから」の〇〇選手がそうなるとは限らないのです。
うまくいかないときは、気持ちを切り替える、のも大切なのですが、
それ以前に、
起きてしまったことを精一杯の包容力でみとめてあげること、が大切だと考えています。
そのうえで、次にどうするか、を考えていくことで、
失敗を活かして前向きに取り組むことができそうな気がするからです。