見出し画像

システムコーチングのご感想〜K病院R部門〜

こんにちは、さおりんです。

今回ご紹介するシステムはK病院R部門の皆さんです。
専門職スキルを高める自己研鑽にそれぞれが励み、お互いに対する尊敬のある温かいシステムです。しかしその温かさは、みなさんの自己犠牲の上に成り立っている部分もあり疲弊を感じていました。システムコーチングを受けることで何が起こるかわからないが、チームとしてなにかを得ることができれば…というご依頼でした。
まずは、チームがどんな状況なのかを明らかにすることをメインに進めていくことをご提案し、全6回のセッションを行いました。
セッションを終えたシステムにどのような変化が起こったのか?
このあとの記事を御覧ください!

なお、こちらの記事は、システムコーチング完了後に行ったインタビューを元にクライアントさまの許可を得たうえで公開しています。コーチングの成果については個別性が高く、ひとつの例としてご覧いただけましたら幸いです。

システムコーチングって何?の方は、はじめにこちら↓をご覧ください。



システムコーチング受講後のインタビュー

どのような関係性システムでシステムコーチングを受けましたか?

同一部門の中間管理職(主任、係長)メンバー

システムコーチングを受けようと思ったのはなぜですか?

部門の運営における行き詰まり感があり、効果的な打開策が得られていない状況で今回のお話を頂き、何らかのヒントになるのではないかと思い受講をさせていただきました。

システムコーチングにどのような成果を期待していましたか?

まずは、メンバー同士のコミュニケーションの活性化、部門の問題点の共有についての効果を期待しました。



システムコーチングはどのような体験でしたか?

初めての経験でしたが、講義のみでなく、様々なワークを通してメンバーのこれまで気づかなかった部分が垣間見えたり、物事の考え方や感じ方についてもより深く理解することができたように感じます。また、チームに対しての自分の関わり方についても、改めて振り返る良い機会になったと感じています。

<チームの声>
・普段意識してコミュニケーションを取る文化や習慣がない人たちとの関係性を見直す・意識することで新たな関係性が築けた。
・体を動かして体験することから,理解しやすかった。
今までの自分にはなかった思考過程を体験でき、新鮮だった。
・課題を通して、チームメンバーの考え方の特徴や特性などを確認することができました。 また、チームの課題を言語化し、共有することができたと感じています。日々の業務ではなかなかここまで話し合う事はないので、とても良い機会になりました。


セッションの中で印象に残っていることはなんですか?

ディープ・デモクラシー・プロセス(※1)のセッションで、部門の各役割について演じましたが、それぞれの立場に立つと見えてくるものが多数ありとても印象に残っています。受講開始当初の目的としては、我々メンバーの考えを確固たるものにし、一般職を守り、管理職陣と戦えるようになることが一つの前提として受講をしていたように思いますが、このセッションを通して、一般職、管理職の立場を経験し、理解することで、戦うというよりは問題の解決に向けた糸口を共同して探っていく、というように認識が変化していったように感じます。

<チームの声>
・毒素(※2:関係性の四毒素)となりきり体験(※1:ディープ・デモクラシー・プロセス)のセッションは特に印象的でした。毒素については相手はもちろんの事、自分の毒素の特徴も認識する事ができました。対処の仕方などもより実践的でとても参考になりました。 またなりきり体験では、その立場になる事で見えてくる多くの事を実感しました。それこそ毒素を受ける場面も多々感じました。相手の立場を理解しつつ、自分の考えを伝える、アサーションに通じる部分があり、実際の関係性を構築する上でも非常に有益だと感じました

※1:ディープ・デモクラシー・プロセス
多様な役割・立場を演じることで様々な声を体験するワーク

ディープ・デモクラシー(深層民主主義)
正しく現実を表すには、あらゆる人のあらゆる声が必要だという考えを具体化したもの。世界は不十分にしか理解されていないと自覚していること。個人においては、自分の中にあるすべての声、感情、動きに心を開くことを意味する。全てとは、自分が既に知っていて自覚しているものだけでなく、恐れや、よく知らない要素も含んでいる。システムにおいては、すべてのメンバーからの意見が尊重されることを意味する。

引用)CRR Global Japan 用語集

※2:関係性の4毒素
関係性の4毒素とは、夫婦・カップルの関係性、コミュニケーションについて40年以上にわたる科学的研究で世界的に有名なジョン・ゴットマン博士が提唱する考え方の一つです。

引用)リモートワーク時代にこそ必要な信頼関係の土台/ 「関係性の4毒素」から組織を紐解く


システムコーチングを受けたことで、どのような変化を感じますか?

今回受講させていただき、受講前に比べメンバー間のコミュニケーションは確実に増えており、議論の場でもより深い内容について話せるようになったと感じています。また、各セッションで前提に上げていたDTA(※3)を職場のミーティングなどにも取り入れ、一般職、管理職ともに、よりコミュニケーションを取りやすい環境に変わってきているように思います

※3:DTA(Designing The Team Alliance)
チームの意図的な協働関係の構築。チームとしてどのように進めていきたいかを合意する。

期待していた成果は得られましたか?

期待していた成果は十二分に得られたと感じています。
理由としては、今回のセッションで、メンバーの人間性や信念の部分も知ることができる機会が多く、よりメンバー同士が理解しあうことができ、結果としてこれまで以上に安心してコミュニケーションを図ることができたこと。最後のセッションでチームの課題が抽出された一方で、強みも把握することができ、またそれらをメンバー同士で共有することができ、今後の課題解決に向けた方向性が示されたこと。この成果を得られたことは大きかったと感じています。



システムコーチングをどれくらい人に薦めたいですか?

10段階で10、お薦めしたいと思います。

どんなチーム・組織に受けてほしいと思いますか?

  • 明らかにメンバーが課題を感じているが、共有が図れていない、共有するシステムがないようなチーム・組織にはお薦めしたいと思います。

  • 組織を”変えたい”と思っているチーム、課題を持っているチーム

  • 多くのチームに体験してもらいたい

  • 様々なセッションを通して、課題と感じていることを言語化することができ、メンバーと共有ができる。 メンバーの特性などを理解することができ、その後の関係性の構築、部門の運営にも活用できる。 自分の特性も改めて客観的に理解することができ、個人や集団に対してのコミュニケーションの図り方の一助とする事ができる。
    以上の理由からお薦め致します。

  • ワントップの組織、コミュニケーションをとる時間もなかなか作れない組織、疲弊感が漂っている組織、閉塞感のある組織

  • 大きな組織でチームリーダーが複数存在するシステムや、個々のリーダーのバラバラな動きをしているシステムに勧めたいです。


ご協力ありがとうございました!


このシステムで実行したプログラム

  1. オリエンテーション&インタビュー

  2. セッション

    1. 2024/03〜2024/06

    2. 全6回(オンライン1回、対面5回)


システムコーチのご紹介

システムコーチ:室岡さおり(通称:さおりん)
アプリケーションエンジニアとしてSES・フリーランス・ITベンチャーを経て、2015年に株式会社リクルート入社。スクラムマスターやアジャイルコーチに役割を変え、スクラムチームの立ち上げや育成を行う。現在は開発ディレクション部署に所属し、リクルート内の様々なプロダクトの開発統括を担当。副業として、複数の大手企業DX推進部署のアジャイルコーチを務める。様々な職種に対し、成果を出せるチームづくりのお手伝いを実践中。


クライアントを募集しています!

あなたもシステムコーチングを体験してみませんか?
SNSなどのDMでお気軽にご連絡くださいね。


ORSC®、システムコーチング®は、CRR Global Japan 合同会社の登録商標です。



いいなと思ったら応援しよう!