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アユタヤの堕天使
昨日は池袋の東京芸術劇場シアターウエストまで、3軒茶屋婦人会の舞台「アユタヤの堕天使」を観に行ってきました。
3軒茶屋婦人会とは、篠井英介さん、深沢敦さん、大谷亮介さんのベテラン俳優3人のユニットです。
名前にある「婦人会」の通り、おじさまたちが女優になって演じます。全員女方です。時代劇でも、現代劇でも。
これがまた、どこからどう見ても女性なのです。時には可憐で、時には逞しくて、美しい女性なのです。
彼らを見ていると「女性」って、「女性らしさ」ってなんだろうと思います。ボーヴォワールが言った、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」を実感します。
そんな難しいこと考えなくても、普通に良いお芝居として見られる。それが、3軒茶屋婦人会の良いところです。
「アユタヤの堕天使」は、私と歳が近くて人生経験も近い女性3人組が出てきて他人事とは思えず、ラストは「お互い死ぬまで人生がんばろうね!」と思いました。
男はつらいけど、女もつらいのよ。友達に、なれたらいいのに。
と歌ったのは矢野顕子さんですが、全く同感です。分かり合えたら、良いのにね。
他にも芸達者な御三方による踊り、歌、レビューダンス、どれも素晴らしかったです。素敵な時間を過ごしました。ありがとうございました。
余談
篠井英介さんは日本舞踊の名取の資格をお持ちの名手なのですが、今回は芸妓さんのお芝居で無言で踊るシーンがありました。
黙って踊っているだけで、彼女の悲しみ、不安、期待、決意などの内面の心情が、見ている私にビリビリ伝わってきました。そんなの初めてだったので驚きました。
それはたぶん、篠井さん自身も私も、これまで生きていていろいろな思いを経験したからなのだろうと思います。がんばってきて良かったと思いました。
演劇って、観劇って、本当に素敵です。当たり前に文化を享受できる平和が、ずっと続いてほしいです。
おまけ
すごいクリアファイル買いました。
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3軒茶屋婦人会の、中の人バージョンもあります。
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