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この手に抱けなかったいのちと目の前のいのち

3月17日で息子が3歳になりました。
一番下の息子ももう3歳。
こどもが誕生日を迎えるたびに思うけど、こどもの成長は本当に早い・・・。
夫やわたしはもちろん、姉2人にもそれはそれはかわいがられ、すくすく育っております。

家族内はもちろん、いとこや姉の友達と遊んだりしても常に一番下なので、「ゔーん💦」とちょっとグズったような声を出せば、誰かしらが「どうしたの?」「これ食べたいの?」「これ開かないの?」と声をかけ手を貸してくれる環境。笑
この前、保育園の先生にも「やっと自分でお着替えとかやる気になってきましたね。この前まで、先生のところに来てすべてやってもらうのを待ってたので。笑」と言われました。
そうですよね。笑
ついついかわいくて赤ちゃん扱いしてしまって・・・。

まぁ、でも、実際何をしてもかわいくて。
ただ、本当にここまで元気に成長してくれたことは感謝しかない。

というのも、息子の誕生日のたびに思い出す、初めて病院に行った時のこと。
妊娠していることがわかって初めて受診した日、エコーの画面を見ながら先生は「妊娠していますね。でも、心拍がゆっくりですごく弱いので、もしかしたらこのまま育っていかない可能性もあります。」と言いました。
確かに、今にも止まりそうなくらいゆっくりだった。


実際、わたしはそれまでに2回の流産を経験していて。
長女出産の前、一番最初に妊娠した時。
そして、次女出産と息子出産の間にも一度。
初めての妊娠が悲しい結果だったので、妊娠するたびに「でも、このまま元気に育ってくれるとは限らないし」といつも思ってた。
そして、妊娠初期を乗り切っても、「出産するまで何があるかわからないし」といつも思ってた。
(もちろん、出産してからだって何があるかわからないんだけど。)

だからこそ、赤ちゃんを授かること、そして無事に生まれてきてくれることは本当に奇跡だなと思う。

特に、3人目を望んで妊娠したと思ったら流産してしまい、そこから1年間なかなか授からず・・・。
それを経てやっと!と思ったら、このお医者さんのことば。
次の受診までの2週間、きっと大丈夫!と信じたい気持ちと、やっぱり今回もダメかも・・・という気持ちと、自分の中でも葛藤の毎日でした。

そして、2週間後・・・。
夫にも付き添ってもらい、一緒に先生の「うん、大丈夫ですね!元気に心臓も動いています。」ということばを聞けた時は本当に泣けました。
ただただ、よかった、本当によかった・・・という気持ちでいっぱい。

その後も切迫早産になって入院したり、1ヶ月で退院できたけどわたしだけ実家に避難して夫&こどもたち3人で生活してもらったり、いろいろあったなぁ〜


だからこそ、いま家族5人で笑顔で暮らせていることが幸せ。
息子が元気に走り回っている姿がうれしい。
泣いていても怒っていても愛おしい。

きっとこの手に抱けなかったいのちがあったからこそ、いま目の前にいる3人に会えたのだと思う。
ありがとうありがとう。
感謝の誕生日。

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