2019年の奄美記(4月)喜界島
これまで、奄美は、奄美大島と母のふるさとである加計呂麻島しか知りませんでした。なのに、最近は奄美関連をテーマに話をする機会が増えて、非常に申し訳ないく思っていました。他のシマへも行って、自分の目で見てこなければという気持ちでいっぱいになってきました。そこで、まず、奄美大島のすぐ隣島である喜界島を目指すことにしました。ちょうどマラソン大会の案内も目にしたので。。。
(以下、Facebook2019年4月23日投稿に加筆修正)
喜界島マラソン大会に参加してきました!
「島をぐるっと一周な42.195kmのフルマラソンコースです」
と言う、うたい文句を目にした昨年末。しばらく走っていないので、フルマラソンの文字に少々ビビりましたが、”何事も挑戦そして再挑戦”と思い、受付早々にエントリーしました。その後ロクに準備もできないまま時は過ぎ、いよいよ喜界島へ。
喜界島へは、羽田から鹿児島経由便で向かいます。お天気がよく、桜島もきれいに見えました。
喜界島空港に到着。
平屋建ての空港施設にちょっと心踊ります。ちなみに預入荷物はコンテナにいれられ、到着口の右側にある窓から中へ入れます。そして、その窓の向こうで直接受け取ります。ターンテーブルなし。受け渡しが早くていい!
島をあげての大イベント喜界島マラソン。
いらっしゃいが「うもーり」だということを初めて知りました。奄美大島は「いもーれ」加計呂麻島のうちのシマ(集落)は「いもーり」。言葉も、シマ島で少しずつ違います。
今年5回目の開催となるこの喜界島マラソン大会は、過去に参加された方が「日本で一番手厚い(かもしれない)フルマラソン」というレビューを残されているように、コースをぐるっと一周する間に2〜3キロ毎に設けられた公設エイドだけでなく、集落の皆さまが設置してくださった私設エイドも大変充実していて、ランナーが非常に手厚くフォローしてもらえる素晴らしい大会となっていました。
スタート会場でみんなで準備運動。参加者数は150名ほど。こじんまりとしたアットホームな大会です。
マラソン大会の一番の楽しみは、何と言ってもエイド!各大会、その地域ごとに特産品や名物を振舞ってくれます。喜界島マラソン大会のエイドでは、一般的な給水食だけでなく、シマの食べ物(カシャ餅や黒砂糖、ふくれにサータアンダギー、漬け物に喜界島特産のゴマ菓子など)を振舞っていただき、全てのランナーがエネルギー枯渇することなくゴール目指せるよう配慮されていました。全てのエイドに立ち寄っていたら制限時間内にゴールできないんじゃないかと思い、後半のいくつかの私設エイドでは、せっかく用意してくださった飲み物や食べ物をお断りせざるを得ないほど。。。
また、エイドだけでなく沿道でもツィヅィン(太鼓)やサンシン、手作りの楽器で盛大な応援をしていただきました。そんな太鼓の音や声に鼓舞されて、おかげ様で無事にゴールも出来ました。
ゴールもまた、こじんまりしていてアットホーム。
ゴール後には、なんと「ふるまい鶏飯」!
地域女性団体の作ってくれた鶏飯が、フルマラソンを走った(正確には歩いた)体にしみます。「何杯でもお代わりあるよ〜」との声に、遠慮せず二杯目もいただきました。すごいな、喜界島。ふるまい過ぎだよ。超絶ありがたいけど。やり過ぎだよ。こんなによくしてもらって、どうやって返したらいいんだよ。そんな気持ちになってしまう、シマの溢れるホスピタリティ。
大会の後には食べ放題、飲み放題しかも島の唄者が出てきて、飲めや歌えや大宴会の「打ち上げ」や、翌日はお土産付き「シマ観光」まで用意されている(もちろん別料金です。ただし、大判ふるまいすぎ!って思うほど信じられないくらい良心的な金額)すごい大会です。
島観光でいただいたお土産。。。こんなによくして貰って、どうしたらいい?
喜界島の皆さまのホスピタリティ溢れすぎ(何とか過ぎという表現は好きではないけれど、これ以外に表せないほど、過ぎ!)な、この喜界島マラソン大会。
「日本で一番手厚い(よ絶対!)フルマラソン」だと思います。
ただ、大会へ参加するための宿や足を自分で手配しなければならなくて、最初は何てハードル高い大会なんだ!と、心折れそうでした。でも頑張って宿を手配して(宿少ない喜界島ではこれが一番大変)良かったです。
こんな幸せな気持ちで42キロ過ごせる大会はなかなかありません。島の皆さまに感謝!
また来年も喜界島マラソン参加したい!そのためにまた頑張って、宿とるぞ!(もちろん、ちゃんと練習するぞ)
喜界島マラソン大会実行委員会の皆さま、喜界島の皆さま、うふくんでーた!(喜界島の言葉でありがとう)
喜界島マラソン大会
https://m.facebook.com/kikaijimamarathon/
喜界島の展望台にあった位置図。どうやらブラジルは19,400㎞あっち。
さとうきび畑の真ん中にドーンと一本道。見事!
ブラジルでおいしいお肉を食べるために使わせていただきます