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キッズヨガ・ママヨガ講師みちかさん


ヨガ講師みちかさん

「ママも子どもも笑顔になれる居場所づくりを」と活動されているヨガ講師のみちかさんに、インタビューしました。キッズヨガや産前産後ヨガクラス、親子イベントの他にも、子どもたちとできるクリーン活動にも取り組まれている広島県福山市で大活躍の先生です。8歳6歳0歳の3人子どもたちのママであり、子どもたちの今と未来を大切にされているみちかさん。活動のきっかけや、届けていきたい想いをお伺いしました。


地域で愛されるキッズヨガインストラクターに

ーみちかさんがキッズヨガインストラクターになったきっかけを教えていただけますか。

 長男が6歳、長女が4歳の時にキッズヨガインストラクターの資格を取得しました。ヨガ講師の養成講座を受講中に家で課題や練習をしている時に、子どもたちがマットのところに来てくれて。一緒にやろう!と一緒にヨガをするようになったんです。子どもがヨガ楽しい!って。これは子どもたちにもヨガを教えていきたいなと思ったのが始まりです。

 キッズヨガインストラクターという仕事があるんだと知り色々調べ、自分の価値観と合いとっても素敵だなと惹かれたのがHAPPY TREE KIDS YOGAでした。すぐに相談をしてともこさんのところでキッズヨガを学び、資格を取得してすぐにレッスン開始しました。

お寺でキッズヨガを開催中

ー初めはどのようにレッスンをスタートされましたか?

 地域で居場所づくりをされている方に出会い私がキッズヨガを学んでいるところなんですというお話をしたところからです。「ここでやったらいいよ」と言ってくださり夏休みにここでレッスンをさせてもらおうと決めました。その夏休みに4回キッズヨガを開催してたくさんの子どもたちにキッズヨガを教えることができました。

 その頃インスタグラムはあまりやっていなかったので、地域の冊子にお知らせで載せたり、友達の友達など口コミで広がり「ヨガ初めてだけど行ってみたい!」とたくさんの方が参加してくださいました。ヨガを通してたくさんの子どもたちの笑顔を見ることができて、これからもキッズヨガのレッスンを続けていきたい!と思いました。自分で場所を探し始め、今度はお寺でヨガをさせていただけることになりました。それから毎月、お寺でキッズヨガや姿勢改善ヨガなどを開催させていただいています。ずっと通ってくださっている方もいてたくさんの子どもたちやママたちにヨガをお届けできていることにやりがいや感動を感じています。

「心がほかほかする」子どもたちの変化

ーどのようなところにキッズヨガの魅力を感じますか?

 娘が1年生の時のことなのですが、新学期の時に学校に慣れなくて、泣いて帰ってきたことがあったんです。「何したい?」と聞いたら「ヨガしたい!」って外に出て公園に行きマットをひいてヨガをしました。外の空気吸いにいこう!って言って。「空が青いね、風が気持ちいいね」って言いながら、ただそれだけなんだけどとても大事な時間だったなって思います。そして軽くちょっと体を動かして、「あぁ気持ちいい、ヨガ好き」って言ってくれて。ヨガを一緒にしたら心が落ち着いた、心がほかほかしたと言ってくれました。

 子どもの気持ちが切り替えられたと感じました。ヨガに助けられているなって感じた出来事でした。これがキッズヨガの魅力だなと改めて思います。寝る前に子どもたちとヨガをしたりもします。寝る前にヨガをすると「よく寝れる」って言ってくれる。「心が温かくなる」とも子どもたちが言ってくれます。

 子どもがモヤモヤとした時に、「ヨガしたら心が落ち着く。嫌なこと忘れた!」とも言ってくれたことがありました。きっと子どもたちなりに色々なことがあるけれど、どんな時もいったん落ち着くことができて自分らしくなれるのがヨガ、笑顔を取り戻すことができるのもヨガの魅力。今の子どもたちに本当に必要だなと感じます。

 子どもたちの無邪気なところや楽しんでいるところ、一生懸命やっている姿や笑顔を見ると、心洗われて幸せに感じます。ありのままの子どもたちが好きで、子どもたちの笑顔を見ていることが幸せなんです。子どもたちがわーとはしゃいでいると、私も一緒になってはしゃいでいます。

ーキッズヨガのクラスで大切にされていることはありますか?

 「あなたはそのままで素晴らしい」というメッセージを伝えています。どんなことがあっても、自分の内なる力を信じる強さを育てます。そのため、ヨガのクラスでもお子さま一人ひとりの個性を尊重して、温かく見守りながら、その成長をサポートします。焦らず楽しみながら、一緒に歩んでいきたいと思っています。

ヨガとの出会い

ーヨガに興味を持たれたきっかけがありましたら教えてください。

 母がヨガやピラティスを好きだったんです。以前から母がヨガをする姿を見ていたり、一緒にイベントに行ってヨガをしたこともあります。その頃はまだ大学生くらいでまさか自分がヨガの講師になるとは思っていなかったのですが、子どもが産まれ子育てするようになり、さらにコロナ禍にもなり、自分の体は自分で守りたいと思うようになりました。ヨガを学びたい挑戦したいという気持ちになりました。

 母に「ヨガインストラクターになろうと思うんだよね」と話したらびっくりしていました。それから母がお世話になっていた先生へ自分で連絡して、養成講座を開いてほしいと頼み、約半年くらい掛けて学びを深めていきました。

  ちょうど学んでいたのが子どもたちが5歳と3歳くらいの時でした。講座が夜だったので、その間子どもたちを夫に頼んで学びました。子育てもしながらだったので勉強する時間がなかなか取れなかったり、一緒に学んでいる同期の方々はヨガ経験者ばかりで、自分は体ガチガチ、覚えるのも遅いしと、実は学ばなければならないってマイナスの気持ちが大きくなっていくこともありました。

 でも家で練習をするようになり、ヨガを練習している姿を、子どもたちがみてくれていました。そして子どもたちと一緒にやるようになった。キッズヨガインストラクターになるきっかけがここにあったなって思います。そして親子で一緒にできることが増え、スキンシップやコミュニケーションが増えたり、親子で笑顔になれていてヨガを学んで本当に良かったなって思います。

 ママが笑っていると子どもが笑うし、子どもが笑っているとママが笑う。ヨガを通してみんなが笑顔になってほしい。そして、どんな時も、何かあった時もヨガをしてれば自分を大切にしていくことができる。これからもたくさんの方にヨガが届けていきたいと思っています。


子どもたちの今と未来に

ー子どもたちと一緒にヨガをしながら、みちかさん自身の変化はありましたか?

 子どもと一緒に仕事がしたいとずっと思っていました。それまでの私は、挑戦することが好きで、やりたい!と思ったことは挑戦するタイプ。実は大学時代は上海に留学もしていました。でも子育てが始まると、子どもたちとの時間を大切にしたいという想いがあるので、自分の気持ちを後回しにしてしまうことが多くなりました。今でも子どもたちと一緒に笑顔になりたいということが大切な価値観です。そのために、子どもたちに自分が生き生きしている姿を見せたいと思うようになりました。今、子どもたちと一緒にヨガをすることも、子どもたちが喜んでくれて笑顔になっていたり楽しんでいる姿を見ている自分も幸せなんです。それがヨガでした。

 実は子育て中に夫と不仲になってしまい、離婚の危機になったこともありました。自分で色々なことを我慢してしまったり背負ってしまい苦しくなってしまっていなと思います。子どもたちはとっても可愛くて大好きなんですが、仕事もしてなくてずっと家にいて、息苦しくなってしまっていました。でも、ヨガを学び始めて変わりました。ヨガを学んで、自分を大切に受け入れることができるようになりました。自分で自分によくがんばっているなぁと声をかけることができたり、考え方や捉え方が変わったなと思います。またヨガを始めて出会いも増えました。力んでいたのが肩の力を抜けるようになりました。

 生き生きとしたママでいたいという価値観が大きいのだと思います。ママとして子どもたちに背中をみせていきたいなって。やりたいことをやったらいいんだよ、なんでも挑戦していいんだよって伝えていきたいです。

 そしてやっぱり子どもが好きなんです。子どもと一緒にすることが好きなんです。子どもの未来って今作られている。だから子どもたちの今と笑顔を大事にしたいと思います。


ビーチクリーン×ヨガ

ークリーン活動にも力を入れているみちかさん。どのようなきっかけでスタートされたのですか。

 クリーン活動は4年目になります。一番最初は福山市のママ同士のコミュニティで、子どもたちと一緒に何かできないかと考えた時に「ゴミ拾い」を提案したことからです。川のゴミ拾いから始まりました。その後もママたちに声をかけたりして毎月開催していました。ヨガと掛け合わせた外ヨガ×クリーン活動を続けてきました。

 もともと日常的に、お散歩ついでにゴミ拾いいこう!と子どもたちとゴミ拾いをしていました。公園に行ったときに、子どもたちが遊ぶところにゴミ拾いがあることが気になっていて、子どもが安心して遊ばせるようにしたいと思っていました。
 
 クリーン活動をはじめてから、ビーチクリーンの方からお声がけをいただきキッズヨガ×ビーチクリーンの活動をスタートしました。フェリーに乗って島に行ってまずビーチクリーンを。その後桟橋でヨガをします。その後はみんなで海鮮バーベキューもします。船で移動するのですが、船上で体幹勝負をしたりみんなで盛り上がります。今年も50名程のお申し込みをいただきました。みんなとっても楽しそうにビーチクリーンもヨガも参加してくれていて、とても嬉しかったです。実は人見知りで前日まで参加を迷っていた子もいたのですが当日も迷いながら来てくれたけれど、来て良かったって笑顔で楽しんでくれていました。

 ゴミを拾うのがまるで宝探しのようにみんな夢中になってやり始めます。綺麗にすることだけが目的ではなくて、子どもたちと何か楽しいことしたいということが目的です。みんな笑顔で楽しい時間を過ごし、さまざまな経験をし感じてくれたらとても嬉しいです。

 最初は少し怖いなと思っていた子もみんなと一緒なら挑戦できる。それができた!楽しい!に繋がって笑顔が増えていくと思います。大人も元気いっぱいな子どもたちから勇気と刺激をもらいます。みんなを包み込んでくれる壮大な海にも感謝を伝えることができました。

好きな言葉、大切にしていること

ーみちかさんが大切にされている言葉はありますか?

 ヨガ哲学にあるサントーシャ(足るを知る)です。生きていく上で一番大切なものは何か気づかせてくれます。

 ビーチクリーンの活動にも繋がっていますが、地球環境に意識を向けることは、今あるものや持っているもので十分に足りていることを認識し、それ以上求めず今ある環境に感謝できることでもあります。一人の力が大きな力になると思います。

 またヨガの時間も、今この瞬間に幸せを感じて、呼吸ができること、生きていること、色々なことに感謝していくことができます。

 キッズヨガの最後に必ず子どもたちにかける言葉があります。
「今日も1日よく頑張ったね、明日もいい1日になりますように」と子どもたちに伝えます。ヨガを通して、そしてクリーン活動を通して、これからも自分自身や地球に感謝して、笑顔で生きてくことのできる人を増やしたいと思っています。

3人のお子さまのママであり、子どもたちのありのままの姿や笑顔を大切にしていらっしゃるみちかさんのインタビュー、いかがでしたか。広島県福山市で活動をされているみちかさん。オンラインでの開催も検討されているそうです。ぜひご連絡されてみてくださいね。

Instagram@michika_yoga

https://www.instagram.com/michika_yoga/

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