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れいかんたんてい さおり 1かん中編

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6しょう おばけのなぞ?

つぎの日さおりは、花子さんにあいにいきました。
「きのうのうんどうかいたのしかった!でもさ、さいきん、おばけが学校にいるってうわさがでまわっているんだけど。それって花子さん?」
「ちがうよ」
「そうかぁ」
「よし!じゃあしょうたいをつきとめるぞ!」
さおりがたんていになったのは、今日からでした。

人けのないところを中しんにさおりはさがしました。
その日のげこう時間、学校のもんに手と頭を、おいている子がいました。
「弟まだかなぁ」
(あっ、弟まっているだ、あの子)
どうやら弟をまっているそうです。
さおりは、そのままよりみちせずにかえりました。
さおりは、こうおもっています。
(なんか弟をまってもに手と頭をおいている女の子聞いたことあるなぁ?)
もうなんで、さおりはおもいださないのでしょうか。
でも、あたしもなんかあった気がします。さおりがおもっている子。
(んー。たしか、あ!てけてけだぁ!?)
そうだ!てけてけです。
さおりはびっくりしました。
「あした、話しかけてみよう。」
そういって、さおりは帰っていきます。

つぎの日さおりは、花子さんに聞いてみました。
「花子さん、てけてけってしってる?」
すると、ことばがかえってきました。
「一ど会ったことがある。」
「そうなんだ!」
多分うわさのおばけは、てけてけのようです。
「あした、インタビューしてみよう!てけてけに。」

さおりは、きめたとおりてけてけにインタビューします。
(すこしどきどきするなぁ、、、)
さおりは、かくごをきめていいました。
「あなたは、てけてけさんですか?」
(ドキリ)
「あー。かわいい。あの子。あっ、ごめん。そうたしの名前は、てけてけだよん。」
「小さい子ずき。」
(てけてけ、けっこうやさしいじゃん。)
「あ。ちょっと、ごめんね。わたしはいくところがあるんだ。」
そういっててけてけは、きえていきました。
「えっ。きえた!?」
さおりは、おどろいてにげだしました。
(うーん。やっぱり、花子さんもあったことあるっていってるし、おばけだよね)
「あー。あたまいった。かんがえすぎだぁー。あとまわしにしよう。」
そういって、さおりは二年生のときに考えようときめました。

7しょう 夏休み

「今日が7月の20日。明日から夏休みです!」
朝、学校へいったら先生はいいました。明日は夏休み。
いろいろあってまぁ、今日の学校がおわりました。
しゅくだいはどっさり。
ですが、夏休みは長いのでおわるでしょう。
「ねぇ。ママー。あした、おんせんが大きいりょかんいくって本当?」
「うん。夏休みだからね!」
どうやら明日、おんせんりょかんにいくそうです。
それも、けっこうよさそうな。
「うんうn。だから今日のうちにじゅんびしないとね。」
そういってお母さんは、自分のへやに入っていきました。
さおりがあそんでいるとお母さんがもどってきました。
キッチンへいって、りょうりをはじめます。
夜ごはんを食べました。
おふろにも入り、その夜はぐっすり。

今日は、おんせんりょかんです!
さおりたちは大いそぎでしんかんせんのえきまでいきました。
えきべんをかって、しんかんせんはしゅっぱつ。
ガタン、ゴットン、ガタガタゴトゴト

それから一時間くらいたったでしょうか。おんせんりょかんにつきました。
まずはへやのあんないです。へやについたらゆかたをきました。
それから昼食を食べるためしょくどうへ。
みそしるがはこばれてきて、のみおわると、おいしそうなちゃわんむしがはこばれてきました。
さおりはペロリと食べてしまいました。
それからたくさん食べた後は、へいぇへもどりつくえにおいてあったお茶をコップにそそいでお茶がしを食べます。
そのあと、読書をするとおんせんにいきました。
おんせんはホカホカで心があたたまりました。

おんせんから帰ると、夕食のじかん。
食どうへむかいました。
バイキングだったので、さおりは、おぼんをもってたべもののほうへむかいました。
おいしそうなたべものがズラリとあります。
さおりは、パンとシチューをおぼんにのせます。
つづいてやさい。
少しすくなめにもりました。
いろいろ食べてへやへもどろうとするとお母さんにとお父さんが、
「もう一回おんせんいってくるね。」
とおんせんにいってしまいました。
さおりがへやへもどるとかたをポンポンとたたかれました。
「うぎぁああ~ああぁ~。」
ふりむくと花子さん。
「は、花子さん。ついてきちゃったの!3人でしかよやくしてないよ!」
「あんたばかなんじゃないの。ゆうれいはむりょうよ。」

8しょう こわいはなし

「なんか、このへやかんじない?」
「ゾっ。」
「そんなこわがらなくていいってば。」
「うん。でも、かんじないよ。うん、うん、うん。わたしのじまんできるところは、れいかん0だから。」
花子さんはくびをふりました。
「いや。今、あんたがわたしのこと見えてるってことは、れいかん0じゃないってこと。」
「ゾゾッ!」
さおりはふるえました。
そこで、さおりは花子さんにききました。
「なにをかんじるの?」
「いや。わからないけど、きのうあったじしんとかじゃないのにしょっきがわれるじけんとかんけいしてる気がする・・・。」
花子さんはためいきをつきました。
「はぁ。もうそうなんだってば!」

9しょう おきつねさま

「で、ただのじょうほうなんだけど、あんたきいて。そのおきつねさまっていうかみさまのおつかいみたいなのが、そんざいするの。そして、あぶらあげすきなの。でね、おきつねさまに、あぶらあげをあげていっていた人がびょうきでいけなくなったっていう。」
「ななななな、な、な、めっちゃやばそう。」
さおりは、あぶらあげをあげにかけだそうとしました。
花子さんは、さおりのふくの後ろをつかんで、それをそしします。
「なんでよぉー」
さおりは、さわぎました。
「いや。あきれたね。あんた。いるばしょもわからない。かんじんのあぶらあげももっていない。」
「あっ、そうだった。」
さおりはおちついたようす。
「はぁあ」
「花子さん!どうした。なやみごと?」
花子さんはさらにあきれました。
「あんたに、あきれてるのよ!」
さおりはいったんすわります。花子さんもいったんすわりました。
おきつねさまのあぶらあげは、どうするのか、考えはじめているのです。

しばらくすると、さおりは花子さんのかたをたたきました。
「しょくどうのきつねうどんからあぶらあげをとったら。そして、おきつねさまのいばしょは聞くの。」
「いいねぇ!でも、おきつねさまが、りょかんまできてりょかんじゅうのあぶらあげをとっていっちゃたんだよね。おさらをわったときに。」
「そうか。」
さおりはまたなやみはじめました。
「ひとまず、おきつねさまにあいにいこうよ!」
花子さんが、さおりのかたをたたきながいいました。
「いいね。」
「じゃあ、あぶらあげをわたしに行っていた人にあいにいこう。」
「あぶらあげをあげにいっていた人が入いんしているびょういんにいってみよう。」
二人はすいって、歩きはじめました。
ですが、おんせんからもどってきたお母さんと、お父さんにみつかってしまいました。
「どこへいくの。」
お母さんにたずねられてしまいます。
「ちょっとトイレにいってくるね。おなかがいたいから、時間かかると思う。」
「あら。そうなの。」
そういってとおりすぎました。
いちおう、お母さんとお父さんはれいかん0なので、さおりのことしか見えません。
なんとか、ごまかせられたようです。

そしてこっそりりょかんを出て、近くのびょういんへむかいました。
さすがにゆかたをきていたらばればれなので、花子さんがもっていたマントをはおりました。
しかも、いつきいたのかはわからないけど、花子さんがあぶらあげの人の名前もきいているのです。
「おみまいです。」
といって、びょうしつへいきました。
まずは、あぶらあげをあげにいっていた人にじじょうを話します。
「そうなんだね。わかった、わたしは、ゆりよ。」
「で、ありがとう、ゆりさん。どこにおきつねさまがいるの?」
「近くにじんじゃがあるでしょ。いなりじんじゃ。そこの、きつねのぞうがおきつねさまってこと。」
「うん。ありがとう、ゆりさん。」

10しょう あれ?

二人はいそいで走りだしました。
近くのコンビニで、あぶらあげを買って、いなりじんじゃへいきました。
きつねのせきぞうにあぶらあげをわたしました。
すると、きつねがでてきました。
「ひぃー」
まわりの人のしせんをあびてさおりはあわてます。
「こんこん。」
「かわいい。」
さおりは、ささやきました。
「おきつねさま。」
花子さんはいいます。
「え!?しってるの。花子さん。」
「うん。」
「でもさ、毎日ここにくるわけにいかないからかっちゃおうよ。」
そういって、ゆらさんにいいにいきました。
「まいにちあげにいくこともできないから、かうことにしました。」
「そう。がんばってね。」
それから、二人はりょかんにもどりました。
ですが、りょかんの前でさおりは、こまった顔をします。
「あのさ。りょかんってペットきんしじゃない。」
花子さんは、まがおのまま言いました。
「そうよ。」
「じゃあ、おきつねさまだめじゃん!?」
「え。ゆうれいは、きんしとかないわよ!アンタ本当にバカじゃない。」
「ああ。ゆうれいはいいのね。」
「あっ!?花子さん。ペットじゃない、ゆうれいがりょかんオーケーでも、いなりじんじゃのせきぞうなくなっちゃたんじゃないの?」
「だいじょぶ。なかみがでてきただけだから。」
「よ、よかった。」
二人はまんぞくした顔で、りょかんに入っていきました。
自分たちのへやでは、お母さんとお父さんがいました。
「あ、あの。おみやげやあん、とおりかかってね。ちょっと見てたら時間かかっちゃった。」
その日は、はみがきをしてねました。

朝、おきると、さおりはにもつの上でねていた花子さんをおこして、ゆらさんに会いにいきます。
「ゆらさん、これからわたし帰るね。またここにくるとき、おきつねさまはかえすね。」
そう言って、さおりは、りょかんへいそいでもどりました。
「お母さーん。お父さーん。おきてー、今日帰るんでしょ。」
さおりは、お父さんとお母さんをおこしているようです。
「ハッ!」
お母さんと、お父さんは、はねおきました。
お母さんと、お父さんはじゅんじしはじめます。
そのすきに、たたみの上でねていたおきつねさまをティッシュでつつんでかかえました。
つくえの上において、さおりはきがえはじめました。

「楽しかったね。りょかん。」
そういってさおりと花子さん、さらにさおりのお父さんとお母さんはえきべんを食べながらしんかんせんにのっています。
音をたてながら、しんかんせんがすすんでいきます。
さおりは、ひざの上で、おやつを食べているおきつねさまをなでました。

つづく


小学2年生の時の作品

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