もらうお金よりちょっとだけ多く働く
今日は働き方の話です。
どちらかというとワーカホリック気味だった20代。とにかくバカ真面目なので、完璧さを求めて遅くまで残って仕事をしていました。
もちろん身体が持つわけもなく入院までする始末・・(しかも3回も)
今は、かなり反省して、もらってる給料よりちょっとだけ多く働くことをモットーとしています。
わたしの好きな作家である吉本ばなな先生の
「Q人生って?」という本に
とても印象に残る一節がありました。
読者の様々な質問に
ばななさんが答えるという内容のこの本に、
ある質問が寄せられていました。
この質問に対するばななさんの答えはこうです。
この、もらうお金よりちょっとだけ多く働く、と言う言葉が、すごく、印象に残ったんです。
働き過ぎれば心身ともに疲れてきってしまう。逆に、きっちり給料分だけの働きでは、上司にサボってる印象を持たれてしまう。だから、ちょっとだけ多く働くのです。
実際のところ、ちょっとだけ、という定義は曖昧ですし、ちょっとだけと言われても、自分ではどうにもならない状況もあるかもしれません。
わたしは、20代の頃にこの本を読んでいたはずなのに、ぜんぜん実践できていなかった、、明らかに働きすぎだったと思います。
しかし、それは、強制的に、というより、自ら進んで働いていた部分もあり、今思うと、工夫すればもっと仕事量を減らすことだって出来たのでは?と思うんです。
そして、単に私がその仕事に向いてなかった、、、認めたくないけれど、明らかに向いてなかった(笑)ので、やってもやっても仕事が終わらなかったのでは?とも、思うんです。
本当に誰が見ても劣悪な環境なら別ですが、自分が完璧主義すぎる、もしくは、単純に向いてない仕事なのに責任感でめちゃくちゃ頑張り、身体を壊す、、
こういうパターンって、私だけではなく、結構ある気がします。
今やってる料理教室のインストラクターの仕事は歩合制で給料が変わるので、もらってる給料よりちょっとだけ多く働く、というよりは、求められる仕事以外のこともちょっとこなすようにしています。
具体的にいうと、職場の掃除をすること。全くインストラクターの仕事ではないのですが、気付いたらこまめに掃除するようにしています。
これで上司の評判が上がっているかはわかりません。でも、きれいな空間で料理できるから、顧客にとっては間違いなく良いことだし、何より自分の気分が良い!
今思い返すと、ワーカホリックだった20代は「こんなに頑張ってるのに!なんで私ばっかり!」という被害者意識が強かったように思います。自分が正しいと頑なに思い込んでいたので、そこから抜け出るのはとても大変でした。
今は、負担に思わず、見返りも求めず、自然にできる範囲でちょっとだけ多く働くことを意識しています。そのちょっとだけの匙加減がとても大事だなぁと思います。