料理教室のすゝめ
下手糞の
上級者への 道のりは
己が下手さを 知りて
一歩目
これは、かの有名なバスケ漫画「スラムダンク」に出てくる名将、安西監督の言葉。
安西監督は、バスケ初心者である桜木花道に正しいシュートフォームを教えるため、花道がシュートしている姿をビデオで撮影してあげるのです。
撮影されたビデオを見て、自分の下手さに落ち込む花道。ですが、そこからの上達ぶりがすごい!
その辺りの変貌ぶりは漫画を読んでいただくとして、今日の本題はこっからです。
自分の料理の実力は?
バスケに限らず、何かを学ぶ上で、自分のレベルを知るのは大切なことだと思います。
その点で、料理というのは家で黙々とやるものなので、自分の実力を知る機会が少ないのではないでしょうか。
YouTubeやSNSできれいな料理を目にすることはあっても、それはプロのレベルの人がやっていることで、普通の家庭料理との比較対象にはならないと思います。
わたしも料理を始めた頃は、見た目が悪くても、味は美味しいから問題ない。自分の食べたいものさえ作れればいい。と思って、自分はそこそこ料理が出来ていると思っていました。
実際は、全然できてなかったですけどね。笑
見た目の問題とか言う前に、料理について知らないことが多すぎました。
自分を知るには他人が必要
わたしにとって、料理教室に生徒として通うことが自分の実力を知るきっかけとなりました。
一緒に作業をする生徒さんの中には、包丁さばきや道具の扱い一つとっても、うまい!手際が良い!という人が沢山いてとても刺激になります。
「身近にこんなに上手な人がいるんだ…わたしも頑張らなきゃ」そんな気持ちが湧いてくるんです。
また、料理はグループ作業なので、自分が具材の切り方を間違えたら、みんなの食べる料理に影響するわけで、これが中々緊張します。
その緊張感が、料理の上達にもつながっていると思います。家で作る料理とは違って、張り合いがありますよね。
もちろん、先生に教わりながら料理するので、技術や知識も増えていきます。自分ではなかなか使わないような食材や、新しい調理法を知ることができるのも、料理教室の魅力です。
コミュ力が身につく
一方、料理教室というと、他人と一緒に料理するなんて気疲れしそう、という声もよく聞かれます。確かに、慣れるまでは疲れるかもしれません。
でも、人とコミュニケーションをとるのも、料理教室の醍醐味です。みんなで協力しながら料理を作ることは、コミュニケーション力を養うことにもつながります。
先日は、70代の女性と小学生の女の子、20代の女子が同じグループで料理をされていました。70代の方からしたら、子どもと孫のようなもので、楽しそうに料理されていました。
最近は核家族化がすすんで、違う世代の人と話す機会も減っている中、共同作業を行う場があることは貴重だなと思いました。
本当に料理が上手くなりたいと思っている方こそ
料理上達の近道は、まずは自分のレベルを知ること。そのために、一度は料理教室に行くことをお勧めします。
「無知な自分」という現実を突きつけられるのはつらいですが、あとは成長するだけですから、独学で料理を覚えるより、何倍も早く多くのことを吸収できますよ。
おまけ
どんな料理教室に行けばいいかわからない、という方も多いかもしれません。
わたしは、初めての方なら、大手チェーンの料理教室が良いと思います。メニュー構成もオーソドックスですし、沢山の生徒さんが通っているので、一人で行っても浮くことはありません。
また、所属している先生も多いので、自分と気が合う先生が必ず一人くらいはいると思います。
個人でやっている料理教室も良いですが、少人数ですと、すでにコミュニティが出来上がっていて、生徒さんたちの繋がりが強い場合があります。そこに新入りとして入るのは結構勇気がいります。
また、先生の趣味や個性が強く出るので、合う合わないはあると思います。
自分に合う料理教室を見つけられれば、料理上達の近道になるだけでなく、人生がより豊かなものになると思います。