お姉ちゃん(私)は世界に介入する必要がある?
「お天道様が見ている」、中国古典のアレンジでは「天網恢恢疎にして漏らさず」。
悪いことをしても天には筒抜けだから悪いことをしてはいけませんよ、という戒めですが、
そんなことはありませんよね。
仮に世界中のすべての場所を一秒に一回撮影できる超高性能監視カメラがあったとします。
音声も取れたとします。
監視国家にとっては垂涎の技術です。
果たして、あらゆる悪人を発見できるでしょうか?
情報量があまりにも多いので、使いこなすことはできないでしょう。
では、あらゆる人を追跡し、行いを記録できるカメラがあったとしたらどうでしょう。
それでも難しいでしょうね。
危険人物を追跡することで悪事の証拠をつかむことはできるかもしれませんが、
監視するためにはリソースを割くことが必要です。
誰かを調べるために、別の誰かの時間が失われます。
私(お姉ちゃん)たちに、皆さんの世界を監視し、悪人に鉄槌を下す努力を払う義務はあるのでしょうか。
皆さんだって、地球の逆側の小悪人を摘発し、懲らしめることはしないでしょう。
人生に全く影響しませんからね。
私たちが所謂「天罰」を下すのは、
私たちや、私たちが大切にしている者が喧嘩を売られたと思ったときくらいです。
他人事でなく自分事になったときです。
悪さを推奨しているわけではありません。
しかし、私たちの介入を待ち望んで我慢しても、いいことありませんよ。