アメリカ留学で出会ったすごい人たち
19歳の私の初の長期海外滞在となった、アメリカ大学留学。コネチカット州のミドルタウンにあるウェズリアン大学に来ました。
大学時代に留学してよかったなーと思うのは、利害関係なしに一緒に過ごして楽しい思いも苦労も一緒にする、生涯の友達が作れるということ。
そしてその友達が将来すごい人になる可能性もあるのです。
そのような経験をしておくと、将来成功している人にあったとしても、怯まず、自信を持って「みんな同じ人間だ」という気持ちで接することができるのです。これは世界で働くときにも役立つマインドセットです。
特に私の学校は全部で3000人+の規模が小さい大学だったので友達との関係が濃くなり、色々な人と仲良くなれました。寮生活だったりしたこともあり、かつ周りにあまり何もないキャンパスなので、キャンパスの中で過ごすことが多く、友達と話す時間もたくさんありました。
私の周りの中でダントツの大物になっていたのは、私がとっていたゴスペルのクラスで一緒だった一年上のリン・マニュエル・ミランダです。在学中にミュージカルを書き、それを元にIn the Heightsというミュージカルをブロードウェイに出し、トニー賞受賞。さらにこの作品は映画化されていました。
近年はハミルトン(Hamilton)というミュージカルでアメリカ建国の歴史のストーリーを伝え、多くの賞を受賞し、オバマ元大統領にも呼ばれてホワイトハウスでラップを発表。彼はミュージカルにラップを取り入れるという独特のアプローチで、かつ全て作詞、作曲、シナリオ書きをするので本当にすごい!「モアナと伝説の海」や「ミラベルと魔法だらけの家」などのディズニー映画のサウンドトラックなども作っています。
こんな身近で一緒に歌っていた友達が、ハリウッドのレッドカーペットに立ち、色々な雑誌やテレビにも出るほどになる可能性もあるということです。
また、この時作った友人はその後仕事で海外出張した際にもお世話になりました。例えば、私が国際機関で働き始めた時に、バングラデシュに行くたびにバングラデシュに住む大金持ちの友達の豪邸にお邪魔させてもらい、彼の家族が経営する大学、紅茶、エビのビジネスなどの話を聞かせてもらい、その国を理解するのにとっても刺激的でした。
あと、私の学年には起業した友達もいて、同窓会で会った2名が、その時に話していたビジネスアイディアを見事に実現していました。一人はUnigoというアメリカの大学の情報に関するポータルサイトを作って年37億円の売り上げを立てていました。そこでは奨学金情報を調べられたり、生徒の評価をみれたり、大学や企業に対しては色々な広告、マーケティング、などができる仕組みを提供していました。
そしてもう一人はTalaというスマホでお金を貸し付けるサービスを途上国向けに作って社会起業家になっていた友達。彼女の記事が、私が国際機関で出張する時に使った飛行機の機内雑誌に載っていた時はかはりびっくりしました。
こうして作った友達を通して、大学在学中には、バイトでお金を貯めては旅行に行き、友達がいる国に滞在し、普通の観光では見られないような生活を見て視野を広げました。タイ、マレーシア、シンガポール、スペイン、ルーマニア、クロアチア、フランス、オランダ、ペルーなど色々な国を回りました。
ウェズリアン大学は特に社会貢献したいと思っている人がたくさんいて、人権、人種、社会問題に関して活動している人が多いので、私も今までに考えたことがなかったような人権や人種問題について考えたり、自分のアイデンティティーについて考えたりもしました。このように、私の今までの視点や思考をかなり広げてくれたのも身近な友達のおかげです。
このように大学でアメリカに留学してできた友達は今でも財産ですし、活躍している友達を見ると自分も頑張りたいなーと励まされます。
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