エクスタティック・ダンス
踊っていますか? 私は普段から踊っている方だと思います。今はロックダウン中なので、家で週1〜2回のペースで踊っています。
98年から2010年くらいまではクラブや野外で行われるサイケデリック・トランスパーティーや、フェスで踊るのが大好きだったのですが、夜更かしやキャンピング(特にイギリスでは雨が降る確率が高いのです。)が段々と辛くなり、トランス・パーティーに行かなくなった後のこと、、、。
ヨガやストレッチはしているし、仕事でフルボディーの施術をするので身体は動かしている。パートナーとセックスもしているし、ライブに行ってちょっと踊ったりもしているのだけれどなんだかムズムズ、モヤモヤするのよね〜、、、。うーん、思いっきりフリースタイルで自分の世界に入って踊りたい!
と、思っていたら、やっぱり同じ事を考えている人達はいるモノで、欧米では「コンシャス・ダンス」「エクスタティック・ダンス」「ファイブ・リズム」なんていう名前で、お酒やドラッグのない環境で踊って、精神解放出来る場所がどんどん増えていったのです。
ダンス・ムーブメント・サイコセラピーとは?
ベニュー(会場)は、教会やダンス・スクール、コミュニティーセンターなどで、音楽のジャンルはDJによって違うのだけど、共通しているのは様々な感情・エネルギーのエレメントが感化されるような曲想の音楽をピックアップしていて、DJのリードに乗って一人で踊っても良し、時には気の合うパートナーを見つけて一緒に踊ってみても良し。
まずは徐々に自分の身体とリコネクトする、繋がるところから始まる、2時間から3時間のワークショップ形式になっています。
自分の身体と気持ちに正直に動き、それをお互いにジャッジはしないという無条件の愛という入れ物の中で、お互いへの個性や違いに対して敬意を持って、ありのままの自分で安全に存在出来る場所を一人一人が提供しあうという前提。
なんだか調子が出ないな〜😔とか、身体が重いな〜😓とか、人間関係の歪みでストレス!😠という時に踊りに行くと、毎回2時間半後には別人のように心も頭も身体の痛みさえもスッキリしてエネルギー(気)が上がる!
実はこのようなダンスは「ダンスムーブメント・サイコセラピー」として各大学、専門学校でも特に2000年代から研究され実施されているセラピーで、「私はパーティー好きと言うよりも、踊る事が好き、踊る事が必要だったのだ。」と気が付いたのが8年前くらいの事でした。
なぜダンス・ムーブメントが心理療法になるの?
「ストレスが一番の病原だ。」などと言われていますが、ストレスとは交感神経系が外からの刺激に対応するために身体に余分なエネルギーを送ります。ある程度のストレスには適応出来るように人間の身体は作られているのですが、ストレスの状態が長く続き、遂には副交感神経がシャットダウンしてしまいます。
身体の不調、過度の心配、不眠、精力不足、無力感、うつ、などの原因は、消化され切れていないストレスから生まれた怒り、悲しみ、恐怖心といった感情が、あなたの中にエネルギーとして残っているからです。
怒りや悲しみ、恐怖心といった感情を持つ事は人間として普通の事です。意味があるから存在する感情なのに、自分が不快だからとか、周りに迷惑がかかるからなど、色々な理由をつけて否認し、その部分の自分に耳を傾けずにいるとインバランスが生まれます。
交感神経系、副効果神経系から身体に送られたメセージをしっかり消化して、今は安全だと認知する事ができないと、「今というここ」にマインドフルに自分の全てを持って存在する事が難しくなります。
特に良くあるのが、怒りとその奥にある悲しみです。交感神経系が身の危険やストレスを感じると、高まる緊張は闘うか逃げるかという闘争反応の準備状態をつくります。現代社会では、過度な肉体運動による身体的ストレスよりも精神的ストレスがほとんどです。
行き先のなくなった怒りとその奥に隠れている深い悲しみは、徐々にエネルギーとして身体に溜まっていきます。
イライラしやすくなったり、必要ではない物を買ったり、必要以上に食べたり、睡眠不足になったり、周りの人や世界への文句が多くなったり、批判や反対意見にやけに敏感になったり、飲酒や喫煙が習慣になっている人は怒りと悲しみが溜まってきているサインです。
こういう時はヨガや瞑想、アロマオイルのお風呂でゆったりリラックス〜するのではなく、まずはそのストレスのサイクルを一周して完結するために、ストレスによって交感神経から身体に送られたエネルギーを発散してあげる必要があります。
怒りのエネルギーを発散させるためには、火のエネルギーが必要です。火を着火するためには摩擦・動力が必要なので、踊り、身体を動かす事でまずエネルギー体に着火します。状態によっては、恐怖心や拒否反応がまず現れる場合があります。その感覚を身体で表現しながら続けて踊っていると、徐々にエネルギーが上がり、恐怖心や拒否反応が消滅し始め、同時に怒りのエネルギーが湧き上がってきます。
そして怒りのエネルギーと結合し一つとなった時、あなたは、あなたの怒りのエネルギーはピュアな火のエネルギー・燃料と同じなのだと気がつきます。そしてそれはオーガズムと同じくらい気持ちが良いのです。
このオーガズミックな爆発の後は、放たれた安堵感と爽快感で涙する事もあれば、怒りを抑えていた事で、普段の忙しい生活習慣や自我の自衛的な思考を通してはアクセスする事ができなかった悲しみや悲嘆が湧き上がって涙する事もあります。
踊って発散した後のアフター・ケア
滞ったエネルギーを動かして発散させてあげた事で、あなたの交感神経系と副交感神経系のバランスが取れた状態になりました。
ストレスの原因となった状態に戻ってしまう場合もありますが、抑えられた感情によって断片的になった自分の結合を繰り返しているうちに、自分に対してもっと自信や勇気が湧いてきます。
そして、その自信と勇気のエネルギーを持って、その怒りと深い悲しみの原因となった根本を変える事が出来るのか?と自分に質問してあげましょう。
変える事が出来るのは自分自身だけだと気付き、その原因となった全てを許す事が出来るでしょう。
そして強力な怒りのパワーを知っているあなたは、意識的にそのエネルギー活用して、自分の現実を変えていくために自分が変えていく事が出来るでしょう。
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