子どものやる気がなくなるついやりがちな落とし穴
お子さんが自分から何かをやりたい!
となかなか言わない。
そんなお悩みありませんか?
今回ご紹介するついやりがちなことは
もしかしたら
そのお悩みの原因に
なっていることかもしれません。
親御さんがついやりがちなこと
それは、
子どもが何かできた時に、
すごいね!上手になったね!
と褒めたあと、
「次は〇〇を目指そうね!」
と言うことです。
何がいけないの?
と思うかもしれません。
私もこの失敗
教員時代にやってしまっていたんです。
子どもって何かができるようになった時
できたの~!見て~!!
という気持ちが強いんです。
ただただ自分の成長を認めてほしい。
親御さんがやることは
ただただ目の前の子どもができたことを
成長として捉えて受け止めて
一緒に全力で喜ぶ。
これだけなんです。
私は昔、小学校教員だったころ、
子どもが鉄棒で逆上がりができるようになったという
報告を受けたことがありました。
実際に見せてもらって、すごいじゃん!とっても上手だったね!
と言った後
「じゃあ今度は2回続けてできるようにしようか!」
とすかさずすぐ言ってしまったんです。
そうしたら目の前の子どもが
はい・・・。
と言って少し喜びが薄まったような表情をしました。
後日、先輩の先生が私にこう教えてくれました。
「馬場さん、子どもが何かできたとか
そういう場面に立ち会った時
よくやりがちなのは
『これを次はやってみようか』
とすぐに言ってしまうことなんだよね
大事なのは、
その時の子どものできたことを
ただ認める・承認すること。
そうすると子どもは達成感が味わえて
自分から
じゃあ次はこれをやってみたい!と
やる気が出せて自発的な行動につながるんだ。」
と教えてもらいました。
その言葉を受けて
私は、ガーン!!と
頭を打たれたような衝撃がありました。
思い出されたのは鉄棒の場面。
ただただあの子は逆上がりができた喜びを
私に伝えたかっただけなのに
私が勝手にその子の次の目標設定をしてしまった
と後悔をしました。
私たち大人って
この子だったら
こういうことがもっとできるんじゃないか
と子どもに色々な期待を抱くことがありますよね。
悪いことではないとは思うのですが、
相手のタイミングややる気と
違う事ってたくさんありますよね。
本来、子どもたちには
本当にやりたいと思ったことには
まっすぐ向かって行って
叶えていく力があります。
ここから学んだことは
相手が何かできた時
成長を認めてすごいね!
と
ただただ一緒にその喜びを分かち合うこと。
そして時が経ってから
相手の
「次はこんなことをやってみようと思う!」
という言葉を待つ
もしそういう言葉がなければ
「じゃあ次はどこを目指す?」
と聞いてみること。
この教訓を胸に
授業に活かすようになりました。
そうすると子どもたちが激変!!
「次はこんなことを英語スピーチに入れてみたい」
という言葉が子どもたちから
出てくるようになりました。
「今の英語スピーチを聞いていて
私はこんな風に思ったよ。
先生の目を見て話せていてとっても上手だったね。
自分ではどんなところが良いところだった?
次はもうちょっとこういう風にしたいと
思ったところはどんなところだった?」
という感じで
子どもの言葉で目標を設定させるようにしました。
すると
どんどん子どもたち同士で
もう一回スピーチの練習したいから見ててくれる?
とか
もうちょっとここでジェスチャーしたら
伝わるかな?
など
声が出てきました。
子どもたち同士で
アドバイスし合うものって
予想以上のものができてくるんですよね。
私は子どもの力を信じきれていなかったのだなと
痛感させられました。
お子さんが自分から何かをやりたがらないと
お悩みの親御さん
あなたのお子さんにもやりたいことが
きっとあります!!!
・ただただ成長を一緒に喜ぶ
・お子さんの言葉で目標を設定する
やってみてくださいね。