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気になるのは、「自分と違うから」

人には「自分基準」というものがあります。それは時として、モヤモヤの種になったり場合によっては他者批判に繋がります。さて私が街で歩いていた時の出来事。

後ろを歩いていた見ず知らずの若者に「前の人、足短いなー」と言われた

ええ、私は短足なんです。でも同時にこう思った。「それは貴方が股下比率50%になってから言え」と。要は世界的に見ても短足な日本人同士で比べても、どんぐりの背比べということだ。逆に欧米やアフリカに行けば、その人も「短足」って笑われるかもしれません。ファッションモデルじゃないんだから、足なんて歩ければ良い。

人が他人を気にするのは、生物学的に当たり前のことなので、こればっかりはどうしようもない。生きるために必要な「生存本能」ってやつでしょう。じゃあ、仮に初めてアフリカ人を見たとします。一体どんな感想を抱くだろうか?

多分、「未知のものへの興味と恐怖」が大きいのではないかと

「足が長い」よりも、肌の色が違うとか全く違う人種であること、言語や文化の違いの方に多分心を奪われるだろう。(これも生存本能だね) 人はなまじ「自分と同じ」と思うから、人と比べたり何か言いたくなる生き物だ。いつか若者向けのアンケートで「努力をしても無駄だと感じる」と答えた人の理由で、芦田愛菜や大谷翔平の存在を挙げたものがあった。でもそれって、

それほど離れていない位置にいるから言えることなんだよ

と思った。私なんて自分とはかけ離れ過ぎていて、本当に同じ生き物なのかと思ってしまう。この前本で読んだのだが、人間は遺伝子学的には人種が違えどほぼ同じなのだという。その僅か1%にも満たないかもしれない違いで、人は他者と比べ、同じ人間という括りでも大きな差が出る。遺伝子学や生物学って興味深いし、調べると「なるほど」と納得することがあって面白いです。


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