死産経験を発信しようと思った理由
私は2020年1月、第一子となる長女を臨月で死産するという経験をしました。
これまで自分自身の体験をSNSなどで発信したことはないです。
どうして3年たったいま、改めて発信しようと思ったか。
それは自分の体験を発信していくことに意味があるのでは?と思うようになったからです。
そう思うようになった理由は2つあります。
1つめは、【noteをはじめようと思った理由】にも書きましたが、同じようなペリネイタルロスを経験をされた方たち(天使ママ)の力になりたいと思ったからです。
私は死産直後から自分と同じような体験をした方たちのブログをよく読んでいました。
「同じように辛い体験をしているのは自分だけではないんだ、、」と思うことがそのときの私には必要でした。そして心の支えになっていました。
「同じような経験をした人にしかこの気持ちはわからない...」という気持ちが根底にあったからかもしれません。。
そして心身の回復は自分が思っている以上に時間がかかりました。
しかし産休後(8週間)に復帰しなければいけないという現実がまっていました、、
当時私は心も身体もまだ回復していないなかで刻一刻とせまってくる”職場復帰”という大きな壁にぶつかりました。
悲しみのなか、今後の仕事について考えなければいけない、、、あのときは本当に悩みましたし、誰にも相談できず苦しかったです。
現在働いている女性が増えているなか、同じような壁にぶつかり悩んでいる方(働く天使ママ)はきっとたくさんいると思います。
そういった方の力になりたい、何か参考になれば...という気持ちから自分自身の体験、そして考えを書くことを決めました。
2つめは、自分自身のグリーフ(死別の悲嘆)にきちんと向き合いたい、と思ったからです。
私は先日グリーフケアについて学ぶ講習会に参加しました。
知識を得ることができ、学びや気づきがたくさんありました。そして「私はまだ娘の死を受け入れていく過程(途中)であり、これからも向きあいながら自分の人生を歩んでいくことになる...」ということを強く感じました。
私は死産後、1年以内に第二子を妊娠し出産しました。
すぐに子どもを授かることができ、本当に嬉しかったですし、無事に生まれるまでの不安や怖さはありましたがそれよりも喜びのほうが大きかったです。
一方で周りの人たちから「(悲しいことがあったけど)すぐにまた子どもができて良かったね」と言われることに、なぜかモヤモヤした気持ちがありました。
モヤモヤの理由は、”娘のことをなかったように扱わないでほしい、忘れないでほしい”という気持ちが強くあったからだと思います。
そしてそれは同時に私が自分自身に対しても同じような気持ちをもっていたからかもしれません。。
日々の生活におわれ、きちんとその気持ちに向き合うということができていないまま、気がついたら3年たっていました。
noteに書く、文章にしていくなかで自分の気持ちの整理にもつなげたい…そう思っています。