別れの言葉あれこれ
先日、お昼のランチを妙齢の女性3人でご一緒した。
シングルマザーで頑張るAさん。
独身バリバリBさん。そしてピリカ。
健康ネタ、親の介護施設の話、サプリメントの話など会話は飛びに飛びまくり、
最後に着地したのが
「別れ際に彼氏に言われた言葉」であった。
Aさんは、元ダンナさんに
「お前とあと50年も暮らせる自信がない」と言われたそうだ。
細かく気のつくAさんは仕事も育児も家事も、手を抜かずに頑張っている。ほんわりとした清楚な女性。
「自信がないとか、抽象的な言葉使いやがって。具体的に聞いてもなんも言わないし。結局女がいたのよ!」
とおかんむりだった。
元ダンナさんがちょくちょく転職するので、養育費も入ったり入らなかったりだそう。
がんばれ、Aさん。
Bさんは、なかなかの恋愛の猛者で、三人の中ではいちばん乗り越えた山が多い。
「私はね、アンタの体からは実家の引き出しのにおいがする!
って言われたのが嫌だったよ!」
引き出しの匂いキターーーっ!
なに?おばあちゃんてこと?
ショウノウくさいってこと?
とテーブルを叩いて大笑い。
ピリカさんは?と言われて、必死に思い出す。
やばい。AさんもBさんも、
期待で目がキラキラしている。
この展開だと私がオチをつけねばなるまい。
でも、たいして面白いこと言われた覚えがない。
というか、別れるときにそんな面白いこと言わないよね?
「えー、えー、
あんたのマユ毛が太いのが嫌だった、てのは言われたことあります!」
私は今までのワースト1別れ言葉を一生懸命プレゼンしたが、
善戦むなしく、
「あー・・はは」と乾いた声でなんとなくそれぞれが笑って中途半端な笑いで終わってしまった。
そりゃあショウノウには勝てないよ。
まるでアメトーーク!ですべった芸人のよう。
しょぼぼん。
しかし、三人が三人とも、ドラマのような美しい別れかたはしていないのがわかり、
それはそれで親近感は湧いた午後であった。
ピリカグランプリの賞金に充てさせていただきます。 お気持ち、ありがとうございます!