私選!曲チャレ【小説】35選!①
いよいよ小説!
いちばん投稿が多いジャンルでした。みなさんの感性がほとばしって、まぶしい!
水野うたさん/笑顔の行方
曲を流しながら読んでみてほしい。
花火大会は、学生時代の淡い恋と、現在が交差する場所。登場人物の心の動きが、ありありと目にうかぶような作品でした!
めずらしい人生/高藤 菜萌さん
「レレレレドシラシドシラ」kanさんの名曲に寄せて、音楽について男女の会話が進む。近くなりそうで、まだならなない。なりたいけれど、急がない。
そんな、心地よい会話が印象的でした。
菜萌さんは、なんとチャレンジ期間中毎日、三本ずつ作品をアップしてくれました!すごい!
タイしたもんだよスズキくん/ つる・るるるさん
これはほんとにタイしたもんです。なんてってって、曲が「おさかな天国」。
小学生のときは、名字や名前を妙にいじってましたよね。るるるさんの描写は、まるで今が小学生かのようにイキイキ!
るるるさんの器のでかさがわかる作品。
フィナーレを飾るなら/いぬいさん
まず、タイトルが美しくて目をひかれました。なんのフィナーレ?と読み進むと、なんとなんと、そこは深い、おばあちゃんの人生のフィナーレがテーマ。
最後の最後に曲が明かされるので、お楽しみに!
SAY YOU LOVE ME!/へいたさん
終始、一方的な会話だけで押しきれる技量はさすがでございます。
あの人、うちが京都から来たと思ってるんよ。「関西弁みんなおんなじに聞こえる」とかちゃうて、アメリカ人なんやから、日本には、東京と京都しかないとないと思てるん。
私はここでかなりツボりました!
ポップでユニークなへいたさんのワールド。曲を聴きながら読んでほしい。
すばらしい日々/大枝 岳志さん
バンドをめぐるお話。主に2人のバンドマンの関係性を軸に話が展開します。
もう、なんというか文章に熱がある!さらっと書いてあるようで、仲間であるからこその対立や葛藤がこれでもかと描かれています。そしてまた、ユニコーンというのもニクい!
赤い鯨/穂音さん
砂浜で金魚の弔いをしている女に出逢った。
もう、この冒頭の部分からすごい。
読者をえい!と穂音さんの世界に引き込む技量もさることながら、
読み進めていくうちに、まるで異世界にいるような感覚になるのに驚きます。体温がすこし下がるような、ひんやりとした宇宙へ誘ってくれる作品。
僕には、人生のカチンコが聞こえない/ヒスイさん
結婚を願う彼女、踏み切れない彼。そんな2人が、ある謎の女と出会って運命が変わる・・?
またこの謎の女が素敵なので、ぐんぐん話に入っていけました。「カチンコ」が聞こえたらそれはなにかが変わる合図なのかもしれません。
後悔はしない~バジルさん
いつもの、ハートウォーミングなバジルさんの作風から一肌脱皮!
なんというか、登場人物の色気がただよう作品。夏はこんな冒険もいいよね。さいごのクッキーのくだりが好きです。
ひだまりの詩/志雨さん
出した手紙が戻ってくる。正直、気持ちのいいものではないシチュエーション。
でも、志雨さんが描く主人公は、もう一度読むことで自分の想いを肯定するのです。短い文章のなかで描かれる、心の日だまり。
ほんとにいい時間を共有した仲なんだろうな、とうらやましくなりました。
まだまだ、小説部門は終わらない!
乞うご期待!