プロサッカー選手とビジネスの両立 感謝の気持ちが原動力ですANEMOI 友澤剛気さんインタビュー
みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第29回を担当しますスタッフの Sally(サリー)です。よろしくお願いします。
ヨコハマ・フットボール映画祭 2021(チケット好評発売中!)の会場内ギャラリーにて、フットボールカルチャーを愛する皆さんとの交流の場、フットボール・エキスポ 2021が開催(ギャラリーは入場無料)!
そこでヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジンでは、フットボール・エキスポ 2021へ出展される方へ特別インタビューを実施。読者の皆さまへお届け致します。
今回は、FASHION BRAND ANEMOIの友澤剛気(ともざわ・ごうき)代表に、プロサッカー選手であり経営者でもあるキャリアや挑戦、現在の注力事業、今後のビジョンなどについてお話を伺いました。
(2021年9月18日 オンラインにて取材)
サッカーで上を目指すのやめた時に気づかされたこと
ーーまず初めに友澤さんのこれまでのサッカーのキャリアについてお聞かせください。
友澤 中学・高校は桐光学園、大学は法政のサッカー部でプレーして、大学卒業後の2013年に当時JFLのY.S.C.C.横浜に入団しました。
翌年にJ3が創設されて2年ほどJリーグでプレーした後に、神奈川県社会人リーグの品川CC横浜というクラブに移籍しまして。そこで5年くらいやって、今年から同じ県リーグのYOKOHAMA FIFTY CLUBでプレーしています。
ーーいま神奈川県の社会人1部リーグで、品川CC横浜と首位を争っているんですね。調子はいかがですか?
友澤 すごく良いですよ!僕はFWなんですが、横浜FCでもプレーされていた大久保哲哉選手と2トップを組んでいます。ジャンさん(大久保哲哉選手)とGKの内藤圭佑選手と自分の3人はプロ契約でプレーしているんです。
ーー社会人リーグでプロとしてサッカーをしながら、別でお仕事もされてらっしゃるんですか?
友澤 本音を言うとサッカーはやめようと思っていたんです。ずっと上を目指してやってきたのに、Y.S.C.C.を退団して下のカテゴリーでサッカーをやることに最初はプライド的にも許せない部分があって。
でも社会人として働きながらサッカーを続ける道筋を示していただいて、最初はやっぱりキツかったんですけど、サッカーをやりながら仕事も含めて全力でやり切るって腹をくくったんです。
ーープロを諦めて社会人1本になる人が多い中、なぜサッカーも真剣に取り組めたのでしょうか?
友澤 サッカーで上を目指すことをやめたからこそ、気づかされた部分があったんです。Jリーグにいた時は、正直どう自分が目立つかしか考えていなかった。
上を目指すのをやめて、景色が変わって周りが見えるようになって初めて、親や兄弟、ファンの方の支えがあって自分がいるんだということに気づかされたんです。
社会人のサッカーであっても、ありがたいことに「応援しています!」と声をかけてくださる方はたくさんいらっしゃいます。そんな皆さんへの感謝の気持ちが、今も自分をプレーへと駆り立てる原動力なんです。あと自分はやっぱりサッカーが一番好きなんでしょうね(笑)
今の自分を形作った 兄弟と両親の存在
ーーご兄弟皆さんがサッカーをしてらっしゃったんですね。
友澤 僕は兄と弟、男子3兄弟の真ん中です。そもそもサッカーを始めたきっかけは兄なんですが、今は整骨院を開院しています。僕はコンサルとして兄の整骨院のサポートをしていて、新規の集客の部分を任せてもらってるんです。
弟の貴気はY.S.C.C.横浜の時に一緒にプレーもしました。当時、スカパー!から兄弟で取材も受けたんですよ。貴気は今は神奈川県の社会人2部リーグのYokohama Hardysで選手としてプレーしているんですが、そのチームで兄はトレーナーとして僕はコーチとして協力しています。
兄弟との関わりは、昔からずっと自分に大きく影響していると思います。それぞれの良いところを吸収し合い、助け合いながら成長している実感がありますね。
ーーご兄弟で今後考えていることはありますか?
友澤 いつか近い将来、3兄弟で新たな事業をやろう、サッカーにずっと関わり続けていこうと考えています。それと今度は僕たちが両親を幸せにする番だって話をしていて。
僕が高校生の時に全国へ行った時も、試合があればどこへでも来てくれて、それが親にとって幸せだよってずっと言ってもらってました。でも3兄弟が全員サッカーをやっていたから、やっぱりお金の面で迷惑をかけていたと思います。
昔、母が陸上を父は器械体操をやっていて、父はいま中学の体育の教員なんです。兄弟全員、運動神経の部分は受け継いでいると思うので、その点も感謝しています(笑)
将来の夢として、いつか兄弟で親に楽をさせてあげたいですね。
やりがいしかない。ANEMOIへ経験のすべてを活かす
ーーサッカーへの情熱と社会人としての経験。ビジネスで今 生み出そうとしている事は?
友澤 現在は5つの肩書で仕事/活動しています。中でも代表を務めるANEMOIというスポーツアパレルブランドは、選手時代に感じた"移動着への違和感”から、Caféで一息つく時や自分のlifestyleを考えた時に楽しみを感じられるような移動の服を作りたいという想いで事業を起ち上げました。
こだわりは随所にありますが、特徴はシンプル&スポーティー。1枚で洗濯しても伸びたりしない等、企業理念に掲げる【スポーツとファッションを共存させる】ことを念頭に、Jリーグだけではなく各スポーツでファンの方にも着ていただけるようなブランドに育てていきたいと思っています。
友澤 サッカー選手に着てもらってブランドが浸透していくといいなと思っているのですが、普段着や移動着のほか、いまはユニフォームとしても採用してもらっています。東京都社会人リーグ2部所属のDOMENS(ドゥメンズ)のユニフォームで、今回のフットボール・エキスポの会場でも展示する予定です。
ーーANEMOI代表を含め5つの肩書きですか!やり切るというのは大変ですね
友澤 正直、やりがいしかないです(笑)仕事をやらせていただいている、というありがたみを感じています。
サッカー選手でアパレルをやりたいという人は結構多いんですよ。横浜F・マリノスの天野純選手も服を作るのが大好きなので僕が手伝っていて、ANEMOIでは一緒にコラボイベントを行っています。
天野選手とは高校時代に神奈川県選抜で出会って、その後、弟の貴気と天野選手が同じ順天堂大学だったことがきっかけで更に親交が深くなりました。
友澤 僕がアパレルをやりたくて先に事業を始めたのですが、天野選手がベルギーのスポルティング・ロケレン所属だった時に連絡をもらって「一緒に何かしたいね」という話になりまして。
彼はいまAJ kick academyというスクールの運営をしていて、僕はそのサポートもしています。良かったらぜひ、ANEMOIと一緒にTwitterアカウントのフォローをお願いします!
周りの幸せが自分の幸せにつながる
ーー今日のお話をうかがっていて、友澤さんが5つもの事業に携わるパラレルキャリアのモチベーションに、“感謝”の気持ちが強く影響していらっしゃると感じました。
友澤 そうですね、”感謝”という言葉が自分の中で一番大きいです。
Y.S.C.C.横浜の退団をきっかけに、自分に関わる人達をより大切にしたいと考えるようになりました。自分だけじゃなくて、周りが幸せになることが自分の幸せにつながってくるんだと。
誰かの助けになったことが巡り巡って自分に返ってきて、それがいつか事業としての成長につながっていくんじゃないかという想いが自分の中にありますね。
僕のようにJリーガーを経験したのちに再度プロ選手になり、かつ個人で事業もしているというのは稀なケースだと思います。人脈の部分などプラスになる話が自分ならできると思う。
悩んでいる人がいたらいつでも相談に乗るので、プロスポーツ選手とビジネスを両立をするような人が今後増えていって欲しいなと思っています。
フットボール・エキスポの会場にはサッカー好きな方たちが足を運んで下さると思うので、ANEMOIのブランドを認知していただくためにも皆さんとじっくりお話させてください!
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家族や周りの方々への感謝を感じながら人との縁をつむぎ続けている。アスリートの皆さんが友澤様さんように、好きなことを諦めない、自分自身の価値を更に高めてパラレルキャリアになっていけると素敵だと感じました。
また、ANEMOIのブランドが1人でも多くの人のお気に入りブランドになってもらいたいなと思っています。
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