【ピッキオ】野鳥の森ネイチャーウォッチングに参加しました
軽井沢星野エリアにある軽井沢野鳥の森を、ピッキオのガイドと共に歩くネイチャーウォッチングに参加しました。
そもそも私の自然に対する意識とは
恥ずかしいかな、全くありませんでした。
首都圏のベッドタウン育ちの私は、自宅の周りはコンクリートジャングル。
それでも首都圏にしては田舎の方で、通学路には田んぼや公園があって幼少期は虫を追いかけたり花を摘んだりしながら遊んでいたけれど、今おもえっばそれらの多くは人間の手で整備された環境でした。
天然か人工かといえば人工。
自分の興味関心も影響しているとは思いますが、鳥といえばスズメかカラス。ペット以外の動物は動物園で見るもの、という認識でした。
そんな私が軽井沢で暮らし始めて驚いたのは自然との距離の近さ。
鳥のさえずりを日常的に聴く事はもちろん、クマやサルやリスの話題を、時には生活を脅かすほど近い距離で耳にするようになりました。
そして、植物の葉や花が無い冬の期間が長く厳しいからこそ、芽吹き始めると景色がパァっと明るくなり、生命の移り変わりを肌で感じるようになったのです。
ピッキオのネイチャーウォッチング
ネイチャーウォッチングはピッキオが通年でほぼ毎日開催しているツアー。
軽井沢野鳥の森を、約2時間かけて専門スタッフと共に歩きます。
森の中を歩ける靴と、念のため1枚羽織れる防寒具、あとは水分をもっていればハイキンググッズなどは不要です。
空の水筒には受付横のイカルカフェで水を入れてくれます。
双眼鏡はレンタルする事ができ、使い方も教えてくれます。
ツアーの間確認するためのマップと鳥図鑑を貸してくれるし、なにより野鳥の森の自然を熟知したガイドスタッフがいるから、見つけた植物や鳥や動物の名前を調べる準備はバッチリです。
ケラ池でガイドからの説明を聞いたら森の中へ向かいます。
私が参加した時はタイミングよくカルガモが羽繕い中で、見送られながらツアーをスタートしました。
草花に目を向け鳥のさえずりに耳を傾ける
野鳥の森を歩く間、足元にある草花の存在や耳を澄ませると聞こえてくる鳥の鳴き声をガイドの方たちが教えてくれます。
前からそこにあっただろうけど、言われる事で自分の五感に意識を向けて存在を感じる。図鑑で調べたりガイドの方に話を聞く事で理解が深まる。
すると、自分でも見付けたくて五感を研ぎ澄ませる。
この鳴き声にはどんな目的があるんだろう、この花は何というんだろう。
疑問を持ち、想像を膨らませてまた調べる、目を凝らす。
五感に意識を向けて、自分の好奇心が揺さぶられる。
とてもシンプルだけど情報が多い普段の生活では出来ていないこと。出来ていなかったことにも気づく。
自然に包まれながら、自分の身体が生き生きして喜んでいるように感じる。
倒木をそのままにするのはなぜ?
森の中を歩く途中、太い木が倒れていました。
遊歩道にかかっている木は人間都合で考えるとつまづく原因だから移動させたり切った方がよい。
でも、倒れた木には虫が生息し、鳥の命に繋がり、植物の種が運ばれる。
倒れた木の葉があった部分から太陽の光がさして地面に栄養が育まれ、そこには日光を浴びた植物が育ち、実は動物の食べ物になり…と命に繋がる。
そんな話を、ツアーの最中にガイドの方が教えてくれた。
つい私たちは人間都合で考えてしまうけど、それだけでいいのかな。
森で生まれる命の繋がりと人間の過去と未来の命の繋がり。
森とコンクリートに囲まれた私の日常。
別の空間にあるように見えるけど、そうなのかな。
そんな、ぼんやりとした疑問が浮かんだ。
子どもとの参加のリアル
今回、4歳の娘も一緒に参加をしたけど、本人が歩けたのは2時間のツアーの内の約半分。残りは疲れてしまいおんぶか抱っこでした。
娘が一人でずっと歩けるようになるのはもう少し先になりそうです。
お陰で母は筋肉痛。いい筋トレになりました。
そうなることを覚悟して荷物を最低限にしておいてよかった…
そして2歳息子は夫とお留守番。正解でした。
それでも一緒に行った友人やスタッフの方や参加者の方々が優しく声をかけてくれた事もあり、途中では大人以上に真剣に花や鳥を探してマップの裏のリストにチェックを入れながら楽しく過ごしていました。
まずは参加してみてほしい
小さな子どもとの参加には覚悟は必要だけど、軽井沢を訪れる人にはぜひ参加してほしいツアーです。
私のように自然への意識がゼロでも問題ない。
そういう人こそ、自然に対する意識や理解が変わる体験になると思います。
そして、この体験と気付きは、日常に戻った時の自分への大切な何度も思い返したくなるお土産になると思う。
近隣エリアに住む方々向けにピッキオの専門スタッフの話が聞けるツキノワグマ教室も開催しています。