ニンジャスレイヤーはどのように読んだら良いの?
【この記事は?】
ニンジャスレイヤーに興味はあるけど、どう読んだらいいのか分からない!という人向けの、手段に関するちょっとしたアドバイス記事です。基本的なことしか書いておらず、かつ二番煎じ三番煎じになっていますが、少しでも参考になったなら幸いです。
ニンジャスレイヤーtwitter連載10周年オメデトゴザイマス!
最近のニンジャスレイヤーは、
・凍京ネクロでのコラボ。筆者も大いに楽しみました。
・かつてトレンドに突如として現れた「ギャラクシー胎内マントラ美男子」
・Twitterで明智光秀と検索したら「ナックルダスター」とか「右ストレート」がサジェストされた
など、話題に上がることが以前より増えてきた気がしています。
そんなこんなでニンジャに興味を抱いた、もしくは前から興味あった人もいると思います。
一方で、興味があって試しに読んでみようと思っても、エピソードが多く連載順の時系列がバラバラだし、そもそも何を使ってどう読めば良いか分かんない!という人も少なくないかもしれません。ここでは、そのように悩んでいる人向けに、個人的にオススメなニンジャスレイヤーの読み方の一例をまとめていきます。ニンジャスレイヤーの魅力については他の多くの方が熱く語られているため、ここでは読むための手段と、迷ったときのエピソードの選び方に焦点を当てています。この記事は基本的なことしか書いていません。また、公式の記事や他の方の記事とかなり被っている所も多いですが、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
ニンジャスレイヤー公式によるニンジャスレイヤーの紹介、どのように読み進めたらいいかに関する記事は以下のものです。ニンジャスレイヤーについ知るためにまず真っ先に読んだ方が良い記事です。
0. 必要な前提知識は?
1) テクノロジーが発達した、治安が非常に悪い大都市が舞台。
2) 人間にニンジャの魂が憑依するとニンジャになり、通常の人間では到底敵わないくらい強い存在になる。
3) 邪悪なニンジャが多数を占め、ニンジャスレイヤーはそのようなニンジャや彼らを率いる悪のニンジャ組織と戦う。
の3点だけを抑えておけば、特定のエピソードを除き、基本的にはどこから読んでも大丈夫です。
物語は「第一部から第三部まで(通称: トリロジー)」と「主人公が変わった第四部(通称: エイジ・オブ・マッポーカリプス, AoM)」の2つに大きく分けることが出来ます。この2つでは世界情勢が大きく変わるため、トリロジーを読む前にAoMから読む事も十分に可能です。
【トリロジーを読む場合】
ニンジャ同士の抗争に巻き込まれ、妻子を失った普通のサラリマンだったフジキド・ケンジがニンジャとなり、復讐を果たすべくニンジャに戦いを挑むストーリーが第一部から第三部です。一般的に有名なニンジャスレイヤー=サンはこちらです。
第一部から第三部のエピソードには以下の特徴があります。
第一部: 一話完結なエピソードが多い。
第二部: 第一部よりも前後の繋がりが強い。
第三部: 一話完結なエピソードも多いが、後半以降は特に繋がりが分からないと混乱する展開がある。
繰り返しになりますが、読む手段が多種多様に存在しています。以下では、その中で筆者がオススメだと思う読み方をいくつか紹介します。
1. 公式によるnoteで更新中のアーカイブを辿る
現在、noteにてニンジャスレイヤー公式によるtwitter連載版のアーカイブ化が行われています。ストーリーの繋がりが重要なエピソードなどは、ほぼ順番通りに並んでいるため、初めて読む時に迷った場合は上から順に読んでいけば、まず間違いないです。
本編は無料で読めますが、有料コンテンツのニンジャスレイヤーPLUSを購読した場合、そのエピソードに出てくるニンジャの紹介や設定、原作者コメントが掲載されたN-FILESを合わせて読むこともできます。
現在も週に一話更新され続けて、第三部の序盤までがアーカイブ化されています。もしそれに追いつき、以降を早く読みたくなった貴方は下記の物理書籍、もしくはニンジャスレイヤーwikiをお勧めします。
アーカイブの総合目次ページは下記から行けます。
2. 物理書籍を購入
現在、第一部から第三部までは物理書籍が出ています。巻数は第一部が全四巻、第二部が全八巻、第三部が全九巻となっています。また、今では入手困難かもしれませんが、人気エピソードが音声化されたオーディオCDなどがついてくる限定版も数回発売されました。
物理書籍版は時系列順には並んでいません。また、わらいなく=サンによるイラストやニンジャのデザインなどが掲載されており、さらには書籍限定エピソードや、twitter連載からの加筆・修正が大きなポイントです。特に後者では、ニンジャスレイヤー=サンがtwitter版よりも苦戦することもあり、中には展開が変わる時もあるため、twitter版で一度読んだ方も新鮮な気持ちで読めるのではと思います。
twitterやnoteではなくて普通に書籍として読みたい貴方に特にオススメです。物理書籍自体は一冊が非常に分厚く、本棚に置くのも大変だと言う貴方には電子書籍版も出ているので、そちらがオススメです。
3. ニンジャスレイヤーwikiを参照する
非公式ですが、有志によって作られたニンジャスレイヤーwikiというサイトがあります。こちらはニンジャスレイヤー本編紹介や各エピソード毎のtogetterのリンク、キャラ紹介、単語紹介を始めとしたこれまでに判明したニンジャスレイヤーのあらゆる情報がほぼ網羅されたヤバイ級のサイトです。筆者もいつも楽しく読ませてもらっています。下記URLから行くことが可能です。
ヘッズの皆さんの考察による時系列順のエピソードや、内容でのシリーズ分けなどがなされており、さらに各エピソードのあらすじと登場キャラも簡単に確認することが出来るます。加えて、キャラ紹介ページから登場エピソードの一覧も見ることが出来るため、気になったキャラの活躍するところが読みたいと思ったエピソードをすぐに読むのに最適です。
また、非公式アプリですが有志のヘッズが作られた「NJRecalls」と呼ばれるAndroid, iOS両対応の神アプリも存在しており、twitter連載版の各エピソードを簡単に読むことが可能で、こちらでも簡単にニンジャ体験が出来るため非常にオススメです。
4. ヘッズの皆さんのオススメから読む
SNSには様々なニンジャヘッズ(いわゆるニンジャスレイヤーの読者、ファン)がおり、それぞれが思い出深いエピソードや推しニンジャを抱えています。ヘッズによる初めて読むのに入りやすいエピソード紹介のような、オススメなエピソードの宣伝などもよく行われているため、そのような中で気になったエピソードを、上記のアーカイブやwikiやアプリを使って試しに読むのもオススメです。
ちなみに、筆者が初心者向けと思うオススメのエピソードは、女子高生ニンジャのヤモト・コキ初登場の「ラスト・ガール・スタンディング」と、クリスマスイブに起きた事件を描いた「メリークリスマス・ネオサイタマ」です。後者は主人公フジキド・ケンジがニンジャスレイヤーになったきっかけも描かれています。
【AoMを読む場合】
トリロジー時代から10年が経過し、若きオリガミ職人であったマスラダ・カイが新たなニンジャスレイヤーとなり、幼馴染を殺した「サツガイ」を追うストーリーが第四部となるAoMです。現在活躍中の、令和のニンジャスレイヤー=サンはこちらです。
大きな特徴としては、本編のエピソードが時系列順に進むこと、シーズン制となっていること、メインとは別にサブエピソードが有料コンテンツで楽しめることです。主人公をはじめとしたメインキャラが変わり、さらには世界情勢やトリロジーのキャラ達の状況も大きく変わったため、AoMから読むことも十分可能であり、今からなら現在twitterで連載中のエピソードに追いつくことも容易なので、こちらから先に読むのも非常にオススメです。
5. AoMメインエピソードについて
AoMの舞台は日本だけではなく世界に広がり、シーズン毎に舞台が異なります。2020年7月現在はシーズン3の(推定)クライマックスです。それぞれのシーズンは10話ほどあり、上述した通り時系列順に進むため、第1話から読み始めることがオススメです。
twitter連載版は、ニンジャスレイヤーwikiまたはNJRecallsアプリを使えば簡単に読めます。また、上記でも触れて下記にも記述する有料コンテンツであるニンジャスレイヤーPLUSを購読している場合では、公式のnote記事から各エピソードを全文読むことが出来ます。
6. AoMサブエピソードについて
メインエピソードでは、主人公であるニンジャスレイヤーにまつわるストーリーが展開されます。一方、トリロジーで活躍した人気キャラのAoM時代での活躍や、メインエピソードに対する外伝などは、サブエピソードとして連載されています。
サブエピソードは、noteでの有料コンテンツであるニンジャスレイヤーPLUSを購読することによって読むことが出来ます。サブエピソードの例としては、
・2人の私立探偵がメインエピソードであの姿で登場した理由が明らかになる「ガイオン・エクリプス」
・ナクソス島で平和に暮らしていたレッドハッグが再び戦場に戻る「ナクソス・アンダー・ファイア」
・ニーズヘグとアズールが訪れた、呪われた土地で引き起こされるホラーストーリー「ザ・ホーリイ・ブラッド」
などがあります。
また、サブエピソードには、AoM時代以前のエピソードも連載されています。特に、フォレスト・サワタリやレッドハッグなどがニンジャになった経緯が明らかになるエピソードもあり、さらにはトリロジー以前のフィルギアの活躍が描かれたエピソードが現在連載中です。
また、ニンジャスレイヤーPLUSでの他の大きなコンテンツの一つとして「スレイト・オブ・ニンジャ」というものがあります。こちらは、エピソードのような長編ではなく、「このキャラがこの場所でこういうことをやってる」という、ちょっとした小話になっています。週に2・3回更新されることもあり、更新頻度が多く、特に2020年7月現在、メインエピソードの影響で世界情勢に大きく変化があり、それと連動した各地域のニンジャの活躍が見られることが多くなりました。一つ一つは短いですが、非常に読み応えがある話ばかりです。
後半はサブエピソードというよりニンジャスレイヤーPLUSの宣伝になってしまいましたが、AoMを深く知りたい方や、色々なニンジャの活躍が読みたい貴方にはオススメです。上記紹介分以外にも、多くのニンジャスレイヤーの設定資料なども読むことが出来るため、月額490円ですが、それの数十倍数百倍の価値があると筆者は思っています。
【本編小説のノリについて行けるか不安な貴方】
ニンジャスレイヤーに興味があっても「アイエエエの小説」として有名なニンジャスレイヤーです。地の文や台詞回し、世界観が非常に独特で、小説のノリについていけるか不安に思うこともあると思います。そんな貴方には以下のネオサイタマ体験がオススメです。
7. スピンオフ「スズメバチの黄色」を読む
昨年、「スズメバチの黄色」というスピンオフ小説が発売されました。こちらは、時系列だと第三部から第四部の間にあたり、主人公は第一部ラスボスの息子である「ラオモト・チバ」で、チバの他に話のメインとして活躍するのはネオサイタマに住む下っ端ヤクザの「火蛇」とその親友である「大熊猫」です。世界観は本編と全く同じですが、話の内容は独立しています。地の文と台詞回しがかなり普通の表現になっており、ニンジャスレイヤーとしてだけではなく一つの小説作品としても非常に読み応えがあります。この作品がニンジャが出るサイバーパンク小説であることだけ把握していれば、十分に読むことが出来ます。ここからネオサイタマのアトモスフィアに慣れていくことが可能です。
8. 漫画やアニメから入る
ニンジャスレイヤーは小説だけでなく、他のメディアにも進出しています。連載されていた漫画は小説本編の雰囲気重点の「ニンジャスレイヤー」(通称例: 無印)、少年漫画の雰囲気が強い「ニンジャスレイヤー殺」(通称: キルズ)、乙女漫画チックで顔が近いグッドルッキング重点な「ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ」(通称: グラキラ)があります。収録エピソードは第一部が多いですが、第二部や第三部のエピソードもあります。漫画だとイラストを楽しみつつストーリー展開が分かるため、表現がトンチキであってもついていけると思います。
現在では無印版ニンジャスレイヤーを書かれた作者様により、チャンピオンREDにて第二部の「キョート・ヘル・オン・アース」が連載中で、コミックスも第五巻まで発売されています。
ストーリーの流れが小説とかなり異なっている箇所もあり、第二部が好きな方にも読み応え十分な内容になっています。(筆者はまだ四巻までしか買えていませんが、いつか続きを絶対買います。)
一方で数年前に、その驚くべき表現で日本全国のヘッズや非ヘッズの間で大きく話題になった伝説的アニメ「ニンジャスレイヤー フロム アニメイシヨン」が放送されました。
こちらは表現こそ小説に負けず劣らずの独特さではありますが、1話が15分で終わるという見易さや、人気声優=サンの熱演や毎回変わるED曲など見応えがあり、第一部のストーリーを辿るには非常に良い作品になっています。
これを観ればストーリーの流れを把握出来るため、例えばアニメイシヨンで気になったエピソードを小説で読むことから小説に入る、といったことも可能で、そのような入り方をした人も実際多いかもしれません。
また、時間の都合でカットされた部分も非常に多いため、それを小説で補完することが可能です。
【最後に】
ニンジャスレイヤーは非常に独特な世界観や表現を使っているために、最初は戸惑うかもしれません。しかし、少しずつ読んで(慣れて)いくと奥深い設定や個性豊かなニンジャやモータルの活躍に惹きつけられていくこと間違いありません。今回紹介した様々な方法や、それ以外の様々な方法でニンジャスレイヤーの世界に簡単に入ることが出来るので、興味があれば一度ニンジャ体験をしてみませんか?
読んでいただき、アリガトゴザイマシタ!
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