6がつ帽じつ、六

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このすけが自転車でやらかした。
日が傾いていくなか、同級生のおんなのこの家に謝りにいった。おんなのこもそのおかあさんも許してくれて、事無きを得た。まわりのひとたちと関わり、助けられ生きているなとしみじみ感じる。

途中、おもいだしたことがあった。社会人になってはじめて就職したときに一緒に働いていた親よりも年上のひとが言っていたこと。
叱るときは、周囲を固め逃げ道のないような叱り方はだめと、逃げ道を残しておいてあげないと、と。

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このすけが幸せでいることを願っている。
ひとりだけの幸せはほんの一部分だから、このすけが幸せでいるってことは、まわりのこどもたちも幸せがおおくないとならない。地域の、日本の、はては世界のこどもたちの幸せもおおくないとならない。こどもだけじゃない、おとなもだ。
帰ってきて、田んぼでおたまじゃくしや豊年蝦をとるのにつきあいながら、そんなことをおもった。

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