4がつ棒じつ、十六

もう太陽がしずむってころに、バットとボールをもってこのすけと公園へいった。
そこはそばに野球場があってもうナイターの照明がついていた。こっちはピッチャーとバッターふたりだけの試合だ。学生のころソフトボール部にはいっていなかったら、いまここで野球はしていないだろうなあとバットをかまえながらおもう。夕空の裾野がちいさくなっていくとバックネットをこえて月がのぼってきた。転がったボールがみえなくなって、四対四のコールドゲーム。

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