HMC6セトリ
HMC6、まずはお疲れさまでした。
Twitter上でフォローされている方にはご存知の向きもあるかと思いますが、おれは普段からいわゆる厄介なジャズおじさんムーブを決めておりまして、まあこれがまただいぶん偉そうだってんで、周りの友人たちからはやってみろ回してみろとちょくちょく言われつけて、今回DJの公募アリということでそれでは一丁お願いしてみようかしらん、と思って突撃してみたらあろうことか通ってしまいまして、それならばと腹を決めて臨んだ次第であります。
やってみた感想といたしましては「ウヘァこりゃ大変じゃ偉そうな口利いて大層申し訳ございませんでした」といった具合であまりにも明確な大失敗もやらかし恐縮しきりといった具合なのですが、罪と非はおれにあり楽曲にはございません、せめて顔ぶれをご紹介差し上げて供養といたします所存でございます。
1. Five for fun - High Five
https://www.amazon.co.jp/Five-Fun-High/dp/B001BJ66JS
イタリアのTp奏者、Fabrizio Bosso率いるゼロ年代ハードバップの旗手、High Five Quintet中期の佳作、Five for funから同名のトップナンバー。空白のニッチを満たすジャズ枠での参加を謳っているとはいえよもやドロドロの邪悪ドジャズというわけにはいくまい、ここは一丁ハードバップでしょうとカウントから入る爽やか8ビートを採用。リーダー特権を利用して自身のソロにキメを入れまくるBossoのふてぶてしく割れた音がスパイスで作用しておれば狙い通りであります。
2. I'm not sure - Roy Hargrove
https://www.amazon.co.jp/Earfood-Roy-Hargrove/dp/B0016OMFPW
"それっぽい"ジャズという印象を与えたければロイハーは最適役の一人でしょう。薄暗いイキフンを演出しつつも緩急の効いたアレンジ、心地よいアンサンブルに短く展開の早いソロ。取っつきやすいだけではない、後ろ暗い魅力のある作品です「Earfood」聴きましょうApple Musicにもあるんで。あとはスネアの音色が超いいです。余談その二、3トラック目のクールファンクなキラーチューン 「Strasbourg / St. Denis」をCandy Dulferがカバーした動画がYoutubeで見れますが、よくぞここまでというほどダサいので強い酒の肴にどうぞ。
3. Polaris - Eldar Djangirov
https://www.amazon.co.jp/Re-Imagination-Eldar/dp/B000PA9Q6O
正真正銘のキチガイが現れました。2007年の「Re-Imagination」、発表時のEldarは20歳です。何喰ったらこう育つのか不明ですが、たぶん十字路で味の素でも舐めたんでしょう。今回持ち込んだ曲の中ではもっともビバップのアプローチに忠実な32ビートという異常事態なんですが、Mike Moreno(たぶん)のGtソロの巧さとエモさはそれを上回る大事故なので、結果的には問題ないんじゃないでしょうか。何がでしょうか。
4. First tube - Phish
https://www.amazon.co.jp/Farmhouse-Phish/dp/B00004T0VR
おれPhish好きなんですよ。学生時代、クソ暑い夏休みに窓全開で汗ダラダラ流しながら畳に胡坐かいてMGのνガンダム組んでたんですが、その時にずっと「Farmhouse」流してたんですよ。ここまで8ビートから始めて16ビート→32ビートときて満足したので、あと64ビートの曲とか知らないので、リセットする意味で全然ジャズじゃないけどジャムだからえんちゃう?みたいな感じでダラダラ流しつつ左右でビート合わせてあと2分くらい短縮するつもりだったけど失敗しました。
5. Pastor "T" - RH Factor
https://www.amazon.co.jp/Hard-Groove-RH-Factor/dp/B000084T3J
これまあまたロイハーなんですけど、毒が全然ないのと、名義が違うのと、あとやっぱりど真ん中ファンク1個くらい入れておいたほうが後味がいいかなって、それからおれ最初このアルバム本当にクソだと思ってたんですけど改めて聴いてみたらそんなに悪くないので、ごめんねロイハー許してネ、の意味合いを込めて持ってきましたが、ロイハーは聴いててくれただろうか。たぶん会場にはいなかったので、Ustか何かで聴いていてくれるといいが。キーボソロだけ飛ばそうかと思ってましたが、なんかエフェクトガリガリいじって遊ぶならそのへんかもな、と何となくいじる真似してみましたが、度胸がなかったので半端で終わりました。
6. 嵐のサキソフォン'98 - SNK新世界楽曲雑技団
https://www.amazon.co.jp/KING-FIGHTERS98-ARRANGE-SOUND-TRAX/dp/B00005FQNI
SNKのサントラに異常な熱量があった時代の黄昏で、例えばこれのサックスは小池修です。これより前の年には神保彰や櫻井哲夫とか難波弘之とかいたらしいです。そうかと思えば同じアルバムの中に箸にも棒にも掛からない声優ソングがぶっこんであったりするので頭がワヤになります。でも何をどうやったって垢抜けないSNKが、僕らみんな好きだったんじゃないでしょうか。
番外1. Rip van winkle - SKA FLAMES
持ってきてたけどFirst Tubeを縮めるのに失敗したので流せませんでした。次回こそは。
番外2. あなたのお気に入り - 山田晃士 & 流浪の朝謡
入れておいたけど流せませんでした。次回こそは。
以上です。どうもありがとう。