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令和7年恵方旅行 壱岐の巻

壱岐に呼ばれた?

当初の計画では、恵方とか関係なく、妻がシマエナガとタンチョウヅルが見たいとか言うので、北海道ツアーの計画だった。

しかし、流石に冬の北海道で車中泊は命が危険、ってことで全ての日程で宿を押さえることにした…が!インバウンドの影響かなかなか宿が取りづらい上に結構強気な値段設定…ぐぬぬ…ということで、宿泊費の合計金額を見た妻から計画を白紙に戻そうとの提案が出され、それに従うことに。

その結果、宿は高いから、基本車中泊。で一泊だけ良い宿に泊まろう!ということになった。

基本車中泊かAPAを定宿としている我々にとって『良い宿』と言えば一つしかない。それは以前、ゴートゥートラベルを利用して泊まった長崎県壱岐の『平山旅館』である。ここは身重の神功皇后が三韓征伐の折に発見した、という伝説があるくらい歴史の古い温泉があり、何しろ飯がうまい。どれくらいうまかったかというと、その時出された夕食のお品書きを、妻は財布に入れ、時々眺めてはニヤニヤするくらい。そして接客サービスも素晴らしい。

で、そう言う訳で目的地が決まれば、後は九州にある取引先へご挨拶を兼ねて立ち寄り、私の趣味の神社巡り(巳年の年男として蛇、弁財天=イチキシマヒメにまつわる神社を巡る)、御朱印集め、妻の趣味である多肉植物の有名店、等々を巡る事にした。

そこでふと、「そう言えば、確か恵方は西南西…今回の旅と方角が大体一緒だ」ということに気付き、折角なのでどこかピンポイントの恵方に神社がないだろうか?と調べてみたところこんな結果が出た。

自宅を中心に恵方の矢印を延長すると
恵方ライン上に壱岐がドンピシャ!!

 しかもここから更に予想外の幸運が舞い降りる…

 なんと、我々の当初の宿泊予定日にどうやら貸し切りレベルの団体さんが宿泊との事で「多分、騒がしいと思いますのでお寛ぎできないかもしれません。ご都合が許すなら日にちを変更しませんか?」と女将さんから連絡があった。最初、翌日へずらす提案だったため、翌々日に予定が決まっていたため、お断りした。

 しかし、再度の連絡では「前日ではいかかでしょうか?この日なら特別室が空いてますので、お部屋をグレードアップ致しますがいかがでしょうか?」と。

なんと!特別室へのグレードアップ!!
正直、その言葉には相当揺さぶられたのは言うまでもない。普通の旅行者では飛行機や他の宿の都合やらで直前での宿泊日の変更は難しいだろう。しかし!!我々は車移動でほぼ車中泊。ちょっとタイトな予定になるけど、もともとその日の夜は博多で車中泊の予定だったので、日中の予定を変更し壱岐宿泊を前日に変更することに決定🎵
渡航手段をフェリーから夕方壱岐着の少々お高いジェットホイルに変えることでギリギリ夕方着で壱岐へ向かう予定へ変更した。

 こういう柔軟性はかっちり予定を組むとなかなか難しくなる。大枠だけ決めて後は状況に合わせて変えるのが我々山賊式旅行術!( ー`дー´)キリッ

 船が出向して初めてその可能性に気付いたのだが、ジェットホイルって波が高いと欠航することが多いとか。丁度この壱岐対馬渡航日程の前後に低気圧が接近したとかで前日の飛行機は壱岐上空で引き返したらしく、この日、ジェットホイルが欠航してたらあらゆる計画が水の泡になるところだった…まさに蜘蛛の糸を渡るがごとくのギリギリの幸運。因みに翌日はジェットフォイル全便欠航。あわや壱岐連泊か?と思いきやフェリーは通常運航しており無事博多へ帰還。前回も台風直撃予定を強運で回避したので(詳しくはこちらを参照)、特にこと『壱岐』に関しては見えない力が我々を加護していると考えざるを得ない。

平山旅館

 さて、そんなこんなでヌルリと無事、壱岐へたどり着いた我々を待ち構えていたのは!

人生初の露天風呂付&神社付き特別室!!
前回、あまりのおいしさに、妻がこっそり持ち帰った、お品書き
半部くらい初めて食う高級魚
お品書きに乗ってない壱岐牛のステーキ


そして…部屋備え付けの古事記!!!

 正に現世に顕現した極楽浄土と言っても過言ではない素晴らしい宿。可能なら毎年通いたい🎵

 しかも!!女将さん、よくよく話を聞けば妻と同じく千葉県船橋出身!?だとか!!更におそらく妻と同年代。もしかすると同い年…。ただならぬご縁を勝手に感じてしまう。

 趣味が神社巡りだとお話ししたところ、女将さんから壱岐のとっておきパワースポット神社を教えて頂いたので、翌日朝からレンタカーで神社巡りと曽祖父母の墓参りをしてきた。お世話になったマリンレンタカー、平山旅館経由で利用したからか、大丈夫?ってくらいゆるくて親切🎵次回も使いたいレンタカー屋でおすすめ。

女将のおすすめ①龍蛇神社

実は全くの偶然だったのだが、この日、旧暦の大晦日、つまり旧暦的には辰年最後の日。そんなタイミングで巡った最初の神社がこちら、龍蛇神社。辰年と巳年の狭間で、龍蛇神社とは感慨深い。


龍蛇神社

芦辺港の北部に位置する竜神崎と呼ばれる場所にある神社。

1895年(明治28年)に出雲神社より龍蛇神(りゅうじゃじん)を迎えて祀られたと言われています。

海を見下ろす絶景に立っており、パワースポットとしても注目されています。

龍神崎横にある龍蛇浜には、ウロコ状の薄い石が重なり不思議な光景が広がります。



近くにある壱岐神社で、龍蛇神社の御朱印もいただくことができます。

御朱印をいただく場合は、電話での予約をお勧めいたします。



また壱岐神社には予め書いてある御朱印を置いています。お参りをした後に、300円をお納めいただき、お持ち帰りください。

https://www.ikikankou.com/spot/10259

女将のおすすめ②龍光大神

次の龍光大神も龍神を祀る神社だが、そこら辺の龍神様とは格が違うのだとか。通常の龍は3本指だそうで、更に上の龍は5本指、そして最上位の龍は7本指なのだとか。国内外含め、7本指の龍神を祀る神社は珍しいと言う。

由緒書
超強風の為幟は倒れてた
最高位の龍神さん


確かに7本指

女将のおすすめ③小島神社

そして、女将さんおすすめ三番目にして、干潮時しか参拝できない、まさに呼ばれないと、ただ海岸から眺めることしかできない、参拝難易度高めの神社、小島神社。ここを参拝するためタイドグラフで干潮時間調べてたら、偶然この日が大潮で旧暦の大晦日と気付いた。つまり、明日元日!?まぁ、当初の予定だと壱岐巡礼(観光)は明日の予定だったし、旧暦の辰年の最後の日に龍神に挨拶に来い、と言う神意だったのだろうか?なんて色々都合よく解釈してみる。因みにこちらは龍神さんではなく、スサノオノミコトとその母神、イザナミノミコトの二柱を祀っている。

古事記を多少かじっていると、「お?!これは母に会いたくてひげが伸びて地面に着くほど経っても仕事もせずに泣き続け、父神イザナギノミコトに追放されたという、あの話の続きか??」と好奇心が刺激される、珍しい組み合わせの祀り方に色々由来が気になる神社。
直感で反時計回り!と思ったのだが、参道は鳥居を潜って右側で正解だった。せっかく?なので帰りは反対を通ってぐるりと一周した。

干潮時に現れる海中参道
島の裏側に入口


島の頂上に本殿(最近この階段が整備された模様)

弥生時代には一支国の王都・原の辻(現在の原の辻遺跡)を訪れる古代船が往来した玄関口だった内海湾(うちめわん)。その内海湾に浮かぶ、幻想的な佇まいの小島神社。

月の引力により潮が引いた時のわずかな時間だけ、海に向かって一直線に参道が現れ、歩いて参拝することができます。創建400年の歴史を持つ神社がある島全体が神域とされており、小枝一本持ち出すことが許されない慣習があります。昔から変わらない風景が残る神域となっています。

主祭神は、天照大神の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)、その母神である伊邪那美命(いざなみのみこと)などをお祀りし、恋愛成就や縁結び、商売繁盛、開運にご神徳があります。

https://www.ikikankou.com/feature/iki-kojima


月読神社

こちらは太陽神アマテラスと並ぶ兄弟神で月の神ツクヨミを祀る最古の神社という説もある。古事記ではツクヨミは夜の世界をおさめなさい、と父イザナギから委託され、その後全く登場しなかった謎多き神であるが、そのツクヨミを祀る全国の月読神社の元宮という説もあり、なぜ月読神社の本宮が壱岐にあるのか?これも非常に興味深い。日本神話にとって壱岐が何か重要なカギを握っているのではないか?などなど興味は尽きない。

なお、社務所横に運試しの輪投げがあり、夫婦で運試ししたところ、妻5本中0本、私5本中3本!!ちゃんと三柱?に入り神職からお守りを頂いた。

月読神社、否、壱岐全体からの愛を感じた🎵

由緒書


月読神社
折角なのでやってみた🎵
なんと!三本入った!!
お守りを貰った🎵

天手長男神社

壱岐の一之宮がこちらの神社。
一之宮御朱印収集界隈では入手難易度高めの神社として有名だとか。
因みに私は前回来た時、苦心の末、神職直筆を入手済み。
三柱の神を祀っていると書かれてるが、神社名からすると主祭神はアメノタジカラオではないかと推測。我が地元の立石神社も主祭神はアメノタジカラオなので、今回の恵方に偶然壱岐がドンピシャでそこの一之宮の主祭神が地元の氏神と同じというのもなかなかに深いご縁を感じる。

本殿内にはお守りと一緒に手拭い(画像参照)が売られていたので、残り四枚、ちょうど古事記一緒に学んでいる仲間(私含め4人)の数にピッタリ!!申し訳ないがこれは神意!と都合良く解釈させて頂き買い占めさせて頂いた。

由緒書
手長男神社
手長男神社手拭い
(旅行中から愛用していたため多少ヨレている)

塞神社

こちらは前回郷ノ浦近くで墓参り用のお線香を探すため商店街をうろついていていた際に偶然発見した、正に呼ばれた神社と言っても過言ではない。

サルタヒコの妻とされるアメノウズメには個人的には深い因縁があり、また我が自宅前にも何の因果か道祖神(同じく塞の神とも言われる)があり、お祭り時期では期間限定でご神体が正にカイチンされる。しかしながら、こちらの塞神社では年中出しっぱなし!!もう、ある意味最強のパワースポットとも言えるし、御朱印も前回頂いたが、なんて言うか前面に、いや、全面に?丸出しと言うか…とにかく、壱岐の玄関口とも言える郷ノ浦の港に最も近い神社でもあるのでマストで行って頂きたい神社。画像はないが本殿内も当然スゴイ。もう、この神社だけ見て帰ってもいい!(ちょっと言い過ぎか?)

今、ご由緒書をよく読んで気が付いたのだが、こちらの本当のご神体は女石とあり、「来島の際、男たちは自分のイチモツをご照覧頂かないと怪我をする」とか怖いことが書いてある…しまったそれはやってない!!しかし、監視カメラがついてたのでそこら辺は各自、自己責任で。まぁこの神社に限っては猥褻物陳列罪は適用されないとか?されるとか?


由緒書


塞神社


他人とは思えない


因みにこちらは我が地元城下区道祖神ご神体。大きさはともかく、リアルさでは負けてない!!

曽祖父母の墓

前回の来島の真の目的だった曽祖父母の墓。
迷わないようにグーグルマップにピン留めしてたのに、墓地が迷路みたいになってて少し迷った。GPS様様である。今回もお線香はウエルカムファイヤーで盛大に燃えた。


ウエルカムファイヤー

対馬の巻 に続く?!

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