2025/01/12 ポイント争奪ミドルスクール決勝 とろ(ランドスティル)vs MasaH(パララクス補充)
【Round：1】
とろ先攻。
お互い7枚をキープする。
このマッチでは補充側がマストカウンター爆弾カードである《パララクスの潮流/Parallax Tide》《オパール色の輝き/Opalescence》《補充/Replenish》をどれだけ押し付けられるかにかかっている。
ランドスティル側のカウンターの総量は限られており、《調律/Attunement》《大あわての捜索/Frantic Search》で(アドバンテージを失いつつも)複数揃えて連打していくことでいつかは通るだろう、で攻め続けることが重要だ。
一方でランドスティル側はそれらをさばきつつ、相手同様に複数の対処札を用意するためどこかで《行き詰まり/Standstill》《嘘か真か/Fact or Fiction》で一息つく必要がある。
メインデッキに入っている《剣を鍬に/Swords to Plowshares》《神の怒り/Wrath of God》は、《オパール色の輝き/Opalescence》が場に出ていない限りは(通常の攻防展開になっている限りでは)無駄カードになってしまうためできれば引きたくないところ。青いカードだけでゲームし続けたい、と言えばわかりやすいかもしれない。
とろは《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》。
MasaHは《古えの墳墓/Ancient Tomb》から《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》と超高速スタート。《調律/Attunement》を送り込む。
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を経由したことで《調律/Attunement》の弾不足も心配されるが、《嘘か真か/Fact or Fiction》や《行き詰まり/Standstill》+カウンターのマナ圏内である土地4個になる前に勝負をつけに行く算段か。
速度感に苦笑いしつつもとろは《広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse》のみ。
一方MasaHは《広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse》から《パララクスの波/Parallax Wave》。なお2ターン目である。
使い所と見たか、とろはここに《魔力の乱れ/Force Spike》を当てつつ《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》でターンを返す。
MasaHの探索は続き、《調律/Attunement》の起動で
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《退去の印章/Seal of Removal》
《平地/Plains》
をディスカード。
4マナ圏を手出ししつつ、全て消された後で高威力の《補充/Replenish》で切り返すプランを果敢に狙い続ける。
ここで前述のマストカウンター勢であればとろも苦しいところだったが、パララクス違いか《パララクスの波/Parallax Wave》2号。
「これならいいか…」ととろはスルーを選択するが、返すターン痛恨のランドストップ。代わりに自身の不運に襲われる格好となった。
一方で序盤にディスカード多めに動いたこともありリソースが若干足りていないMasaH。《調律/Attunement》を起きつつ起動は一旦我慢でドローを溜めて《調律/Attunement》の出力上げを狙うことに。
この間にもまだ土地を置けないとろだが、続くターンに襲ってきた《オパール色の輝き/Opalescence》にはさすがに《対抗呪文/Counterspell》。
返しで土地を引き込むと《行き詰まり/Standstill》を設置してMasaHの出方を伺う。
手札多めの《行き詰まり/Standstill》環境下ではさっさと動いた方がディスカード強要ができるケースもあるためか、MasaHは更に《オパール色の輝き/Opalescence》で仕掛ける。
《行き詰まり/Standstill》が割れるが2マナカウンターを引き込めず、一旦《オパール色の輝き/Opalescence》側でのゲームが始まる。
…かと思いきや、とろは手札から《謙虚/Humility》！
種類別、適用順、依存…と、この世の全ての要素がバタフライエフェクトした結果、要するに以降プレイされるエンチャントは能力なし1/1。ただしこの後で追加の《オパール色の輝き/Opalescence》があればサイズ感を取り戻す。
読んでてよくわからなくなってきた諸兄、俺も書いててよくわからないけど「このゲームは正常な挙動で進んでいる」ので安心してほしい。
ざっくり言えばとろ側は先程のマストカウンターのうちの1枚である《パララクスの潮流/Parallax Tide》は通してもよくなった、MasaH側は何がなんでも《オパール色の輝き/Opalescence》をもう1枚用意しないとすごーく勝ちにくくなった、ということである。MasaHは《謙虚/Humility》を壊そうと思っても、元々壊しうるカードが《浄化の印章/Seal of Cleansing》なのでこの環境では役に立たない。
この《謙虚/Humility》をプレイしたことでとろはフルタップ。
仕掛けるならここしかない、とばかりにMasaHは《補充/Replenish》！
だがとろはこれを《意志の力/Force of Will》で回避。
MasaHの仕掛けもここまでか。
次の《オパール色の輝き/Opalescence》《補充/Replenish》を待つしかなくなり、この隙にとろは《正義の命令/Decree of Justice》をサイクリング。
攻撃を挟みつつ更に《嘘か真か/Fact or Fiction》で手札を補充し、過程で増えた《衝動/Impulse》から手札を整える。
なお過程で殴り出した《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》は《謙虚/Humility》の影響を受けてもちょっとでかいので2/2。
ルールの神様助けてくれ。
さすがに巻き返せずMasaH投了。
とろ 1-0 MasaH
【Round：2】
MasaH先攻。
サイド後は《防御の光網/Defense Grid》があるのでよりシビアな展開が予想される。とろ側も《解呪/Disenchant》《無効/Annul》などで抗っていく形だ。
MasaHは《平地/Plains》。とろは《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》と静かに立ち上がる。
ここで《防御の光網/Defense Grid》なら大きな一歩だったが、MasaHの初動は《浄化の印章/Seal of Cleansing》。しかもセットランドが《平地/Plains》と少々暗めの動きとなる。
とろはこの《平地/Plains》×2の動きを確認し《翻弄する魔道士/Meddling Mage》から《パララクスの波/Parallax Wave》を指定。このマナベースから《パララクスの潮流/Parallax Tide》が来る可能性は低く、ここで構えず動く価値ありと見たか。
緊張がみなぎる一瞬だが、ここでMasaHは《浄化の印章/Seal of Cleansing》2枚目。いまいち噛み合わない。
しかも置けた土地も《平地/Plains》の3枚目と、《パララクスの波/Parallax Wave》指定が当たってしまっているような様子を見せ始めた。
攻撃を続けるとろ、空いたMasaHのターンエンドに《嘘か真か/Fact or Fiction》。
《マナ漏出/Mana Leak》
《意志の力/Force of Will》
《広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse》
《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
《嘘か真か/Fact or Fiction》
とめくれてしまい、MasaHはどう分けてもかなり苦しい状況に追い込まれてしまった。とろは《マナ漏出/Mana Leak》《意志の力/Force of Will》を入手。
なんとか切り返したいMasaH、やっと《島/Island》を引き《リスティックの研究/Rhystic Study》。動きの制限を嫌ったか、これには先程ゲットした《マナ漏出/Mana Leak》が切られる。
MasaHは次ターンに《大あわての捜索/Frantic Search》と仕掛け、溜まっていた《パララクスの波/Parallax Wave》を捨てつつ《島/Island》を手に入れてようやくマナ事情が回復。《退去の印章/Seal of Removal》もプレイできたことで《翻弄する魔道士/Meddling Mage》を対処できるようになった。
《翻弄する魔道士/Meddling Mage》だけでは容易に殴り勝てなくなったとろ、ここで《正義の命令/Decree of Justice》X＝2で攻め手を調達し、更に過程のサイクリングにて《無効/Annul》を手に入れてカウンター2本体制。
更に次ターン終了時に《嘘か真か/Fact or Fiction》で
《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
《衝動/Impulse》
《対抗呪文/Counterspell》
《オーラの旋風/Aura Blast》
《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
とかなり強い5枚をめくったことで負けない手札が完成しそう。
《対抗呪文/Counterspell》だけは取らせたくないMasaHだが、代わりに《翻弄する魔道士/Meddling Mage》《オーラの旋風/Aura Blast》を取られてしまい大幅に動きづらくなってしまう。
《翻弄する魔道士/Meddling Mage》2体目の指定も《パララクスの波/Parallax Wave》で、徹底して手出しの《パララクスの波/Parallax Wave》を牽制していく。
加えて手札はカウンターと実質カウンターに近い《オーラの旋風/Aura Blast》。
道中の《退去の印章/Seal of Removal》もダメージ軽減にしかならなくなってしまい、MasaH撃沈。
とろ 2-0 MasaH