2025/02/16 直観争奪ミドルスクール決勝 けい(エンチャントレス)vsとろ(スタイフルノート)
【Round：1】
けい先攻。
けいはキープするがとろは1マリガン。
けいは《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》《大地の知識/Earthcraft》と高速展開。キーパーツの片割れが登場したことにより、とろとしては《リスの巣/Squirrel Nest》だけはなんとしてもカウンターしたい状態になった。
とろは《先触れ/Portent》で未来を確認するも、このままでは耐え切れんとシャッフルを選択。
続くけいの《真の木立ち/Sterling Grove》には《目くらまし/Daze》が飛ぶが、これは後手の《目くらまし/Daze》。ピッチコストでスキップしたターンは取り返せるのか。
だが実はけい側も2ターン目に土地を置いていない。
とろが3ターン目の《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》を《もみ消し/Stifle》したことでけい側にも1ターンスキップが発生。とろは諸々をイーブンに戻すことに成功する。
更に再度の《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》に対しもう一度《もみ消し/Stifle》を当て、いよいよもってどっちが先攻だったのかわからなくなった。
けい、とりあえず《宝石鉱山/Gemstone Mine》《リスの巣/Squirrel Nest》とプレイしてみる。
とりあえずにしてはあまりにも死刑宣告だが、これで死んではたまらないのでとろも《マナ漏出/Mana Leak》。
続くターンの《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》には《意志の力/Force of Will》を使用し、ついでに《不毛の大地/Wasteland》で《宝石鉱山/Gemstone Mine》を壊して不自由な状態を継続させていく。
お互いのドローゴーを1ターン挟むと、けいは《悟りの教示者/Enlightened Tutor》から《土地税/Land Tax》を探すが、これは《マナ漏出/Mana Leak》に阻まれる。
ターンを跨ぎ《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》を続けるが、これには《対抗呪文/Counterspell》。
一進一退、お互いままならず。
とろは《先触れ/Portent》で一息つくが、中身が全く一息つける内容でなかったためシャッフル。
アップキープのスロートリップ後にけいがプレイした《大地の知識/Earthcraft》は2枚目であったためスルー。ここで真の意味で休めるターンが訪れたことになった。
…のだが。
ターンを返すとけいは《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》で怒涛の攻め継続。たった1ターンでは休めるわけもなく。
これがついに通り、けいは待望のリソース獲得手段を確立させる。
とろはここから全てを消しきることは難しいため、とにかく要所を潰し続けるか一刻も早く《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》に漕ぎ着けるか…という要件がより厳しく求められる状況になった。
更に《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》まで通ってしまい、以降けいはエンチャントを唱え続ける事でアドバンテージを取れてしまう。
とろはドローゴーで返すのみだ。
けいは《独房監禁/Solitary Confinement》でドローを重ね、更に《繁茂/Wild Growth》で再びドロー。リソース差が拡がっていく。
次ターンには《独房監禁/Solitary Confinement》維持のまま《土地税/Land Tax》《真の木立ち/Sterling Grove》とやりたい放題。
とろはこの光景を眺めているだけだったが、即死に繋がる《リスの巣/Squirrel Nest》だけは断固拒否の姿勢。《噴出/Gush》《選択/Opt》からの《意志の力/Force of Will》で回避する。
《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》と追加され、動くたびに4枚引けるという謎のモードに突入したけいはとにかく撃って撃ってでドローを加速させていく。
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》《真の木立ち/Sterling Grove》と連打し、ひっそりと《真の木立ち/Sterling Grove》が複数枚揃ったことで除去が効かない場になった。ただとろのデッキにはバウンスらしきものは採用されていないので、サーチ以上の意味はあまりないだろう。
その間にも襲いかかる《リスの巣/Squirrel Nest》。とろはこれを5マナ《意志の力/Force of Will》でカウンター。
実はけいのデッキは魔改造の影響もあり《リスの巣/Squirrel Nest》が3枚しか入っていない。つまり、この時点で《補充/Replenish》ルート以外の無限コンボの可能性は潰えた。
しかしながらサブ勝ち手段である《ゾンビの横行/Zombie Infestation》はまだデッキの中に眠っている状態、加えてとろ側からも《リスの巣/Squirrel Nest》は3枚しか見えていない。この時点で互いの見据える終局にすれ違いが生じてきた。
けいはトップデッキした《補充/Replenish》を叩きつけるが、とろはさすがに勘弁してくれと《衝動/Impulse》から《対抗呪文/Counterspell》。
こののちにけいは《繁茂/Wild Growth》を唱え、ドロー誘発後に優先権を渡さずに《真の木立ち/Sterling Grove》起動から《ゾンビの横行/Zombie Infestation》を積む。
これが通り、いよいよもって進退窮まる場面へ。
けいは諸々のドローをこれに注ぎ込み、自ターンでディスカードになる前ととろのターンエンドにゾンビを一挙5体生成。
ゾンビ5体が突撃し、とろのライフはわずか7。
とろはけいのアップキープに《独房監禁/Solitary Confinement》が破棄されたのを確認し《幻視の魔除け/Vision Charm》を2発。隠されたモードである4枚切削×2によってけいのライブラリーを0枚とするが、けいの場にはゾンビトークンと《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》が3体。
置かれて放置状態だった《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》から諸々が射出され、長い長い1本目が終了。
けい 1-0 とろ
【Round：2】
とろ、初手にコンボ揃いつつピッチカウンターありの良ハンドだが《島/Island》1枚。
Keep or Mulligan？
とろはキープを選択し《島/Island》スタート。
けいは《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》《真の木立ち/Sterling Grove》と繋げる。1本目でも触れた通り被覆能力が生かされることはほぼなく、これはいずれ緊急時の《悟りの教示者/Enlightened Tutor》になることだろう。牽制としては充分だ。
…が、とろの抱えているマナ事情はそれはそれは甚大なものだった。
ファーストドロー、まさかの《噴出/Gush》。
けいも《平地/Plains》のみと3マナあるにも関わらず動きを見せないが、とろは3ターン目のドローでもまだ土地を引けない。
この事故っぽい雰囲気を見るやけいは《リスの巣/Squirrel Nest》で仕掛ける。
これをスルーしたとろ、ここで土地ドローならスルーのリターンもありそうだったが引けず。やむなく不要カードを捨てていく。
アップキープに《悟りの教示者/Enlightened Tutor》で《大地の知識/Earthcraft》を積むけいだが、とろはこれを《幻視の魔除け/Vision Charm》で削り取る。
このマッチでは現状この使われ方しかしていないが、コンボパーツでありながらも積むチューター系を潰す役として単体で機能することがある。スタイフルノートの重要なテクニックの一つだ。
けいもその上から重ねて《真の木立ち/Sterling Grove》を起動し再度《大地の知識/Earthcraft》を積むが、これには《意志の力/Force of Will》が飛ぶ。
この攻防でけい側も消耗が激しく、この先のパーツ回収にはトップデッキの力も必要になってきた。
ここでとろはついに土地、いや土地っぽい《先触れ/Portent》に到達。無事土地を見つけると予約してターンを返す。
この間にアクションを取られると涙不可避だったのだが幸いにもリスの攻撃のみで一安心。
その後もけいに動きはなく、とろは3枚目の土地である《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》に到達するとついに動く。
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》《幻視の魔除け/Vision Charm》で攻撃手段の準備が完了した。
けいは空いている場なのでリス4体で総攻撃。とろのアップキープに《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》が姿を現すとここに《廃止/Abolish》を撃ち込む。
とろは《島/Island》から2マナ浮かせて《噴出/Gush》するが、この除去に対処できず。余ったマナを《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》に注ぎ込むことでマナバーンを回避するものの《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》を失ってしまう。
この攻防を切り抜けたけい、5体に増えたリスで更に総攻撃。
《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》がとろを守るが、抜けた4体がダメージを刻み残り4。
ここでとろが引いた《先触れ/Portent》もスロートリップ、何を引いても1ターン遅い。
生成されたリスが《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》を突き抜け、まさかの《リスの巣/Squirrel Nest》ビートダウンで決着となった。
けい 2-0 とろ