禅の道（４７）完璧じゃないから
「完璧じゃないから」
私たちの生活や人間関係は、完璧からはほど遠い。どんなに理想を追い求めても、必ずどこかにほころびや足りない部分があるものです。けれども、その「完璧じゃない」ことこそが、いまの私たちを支え、かけがえのない瞬間を生み出しています。
家族や友人との会話、日常のささやかな出来事、失敗や誤解から生まれる笑い――これらすべては、完璧ではないからこそ存在するものです。完璧なものはどこか冷たく、触れる余地がありませんが、不完全なものには人間らしい温かみがあります。
完璧を目指すのは悪いことではありませんが、その過程で「いまここ」にある大切なものを見落としてしまうのはもったいないことです。
小さな欠点や不完全さを見つめ、それを受け入れ、感謝する心を持つことで、いまの生活や人間関係の価値に気づけるようになります。
完璧じゃないからこそ、私たちは成長できます。完璧じゃないからこそ、相手を受け入れることができ、関係を深めることができます。そして、完璧じゃないからこそ、人生には予想もしなかった喜びが生まれるのです。
いま、この瞬間の生活や人とのつながりを見つめ直してみましょう。たとえそれが完璧ではなくても、その中にこそ本当の幸せが隠れています。
ふとした理由で、上記の動画をみました。というよりこの曲を聴きました。「別の人の彼女になったよ」という何年か前の「wacci」さんの楽曲です。
青春時代のせつない想いがよみがえって、おもわず涙腺がゆるみました。だれにでもある、別れたあとの後悔というか、青春の微妙な感情です。これが、今日の記事を起こした動機（きっかけ）です。
「いまここ」というのは簡単ですが、自分のものになっていない自分がいます。完璧を期すなんて「できないこと」を目指すよりも、いまの不完全きわまる関係性を大事にしていこうと思います。
人の間、人間。
人間なんだから
ご覧いただき有難うございます。
念水庵
にゃんすいあん日記17日目
買い物から帰ってきて、窓ガラスからそっとふたりをのぞきました。
ふたりは抱きあって眠っていました。
ほんとうに大の仲良しです。
見知らぬ土地へ、見知らぬ私のとこにやってきた「きょうだい」が、
同じものを一緒に食べ、同じところで遊び、同じ場所で寝ています。
私の前では、追いかけあったり、取っ組み合いをしているくせに…。
ほんとうに、ふたりは仲良し。
ある意味、うらやましい。
