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禅の道(38)仏教と健康の智慧

「健康」について

仏教の教えは、健康を単なる身体の状態として捉えるのではなく、心と身体の調和の中にあると考えます。この視点から、日々の生活に活かせる仏教的な健康観を紐解きつつ、病気になった際の対処法をエピソードを交えて紹介したいと思います。


健康とは「心身の調和」

仏教では、心と身体は分けられないものとされています。たとえば「心が乱れると身体に影響を及ぼす」という考え方は、現代医学の「ストレスが病気の原因になる」という概念に通じます。逆に、身体が健やかであれば、心にも良い影響を与えます。

道元禅師は『正法眼蔵』の中で「身を調えることで心が整う」と説き、坐禅の姿勢を調えることの重要性を述べています。私たちも、日常の姿勢や呼吸を意識するだけで、心の安定を感じられるかもしれません。


病気への仏教的アプローチ

病気になった場合、仏教ではその原因を深く理解することを重視します。これには身体的な原因だけでなく、心の状態や生活習慣の見直しが含まれます。

ある禅僧のエピソードを紹介します。その僧侶は風邪をひいたとき、「風邪を自分の先生として学ぶ」と言いました。 具体的には、無理な修行で身体を酷使していたことに気づき、適度な休息の重要性を理解したのです。このように、病気を単なる苦しみではなく、自分を見つめ直す機会と捉える姿勢が仏教の特徴です。


日々の健康習慣に仏教を活かす

仏教の健康観は、日常生活の習慣に落とし込むことができます。

  1. 食事を丁寧にいただく
    精進料理のように、自然の恵みに感謝し、食べる量を節制することが健康維持につながります。食事の時間を静かに楽しむことも、心身のバランスを整えます。

  2. 呼吸法で心を安定させる
    坐禅では、深い呼吸を通じて心を静めます。この呼吸法は、ストレスを軽減し、自律神経を整える効果があります。忙しい日常でも、1分間だけ深呼吸する習慣をつけてみるのはどうでしょうか?

  3. 睡眠を大切にする
    仏教では、夜更かしや過労を慎むことを推奨します。枕元に仏教の短い経典や詩を置いて読むことで、心を穏やかにしてから眠るのもよいでしょう。


健康と禅の道

健康に生きることは、仏教的な生き方にも通じます。健康であればこそ、人は自分だけでなく他者のためにも力を尽くすことができます。そして、病気になったときも、それを人生の学びとすることで、さらに深い生き方を身につけられるのです。

私たちの日々の生活に、少しだけ仏教的な視点を取り入れることで、健康と心の安らぎの両方を得ることができるでしょう。


さいきん靴を脱いだり履いたりするときにヨロメキます。
足腰の衰えを感じています。
友人曰く「三半規管と筋力の衰え」だと。
ゆえに老化は「老化よろしくお願いします」笑

ご覧いただき有難うございます。
念水庵


にゃんすいあん日記8日目

今日は外出先から昨日撮った動画を送ります。
書庫にあった物を少しずつ運び出して「にゃん空間」を広げています。
もうほとんど姫と王子のお城になりました。
私は忠実な臣下のようです。
トイレをふたつ用意しました。
水飲み器もふたつ、食皿もふたつ準備。
どちらでもお好きな方をどうぞ。
(勝手にしやがれ)笑

爺ねこが、孫ねこに遊んでもらっています。
おねえちゃんは大人だね。


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