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禅の道(65)大掃除

暮れの「大掃除」

年の瀬が近づくと、日頃なかなか手の届かない場所をきれいにする「大掃除」が思い浮かびますね。これは単に新しい年を迎える行事ではありません。日本には昔から、こうした「大掃除」を通じて、一年の汚れや埃を払い、新たな気持ちで年を迎える大切な習慣があります。

寒い中、手がかじかむのを感じながら雑巾を絞る作業には、独特の感覚があります。冷たい水に触れることで身が引き締まり、その手の感触を通して、過ぎ去った一年を思い返すことができるのです。まるで心の中に溜まった埃までも払うような気持ちになりませんか?

禅の視点から見ると、この「掃除」という行為は、単なる家事以上の意味を持ちます。目の前の塵を拭うことで、私たちの心もまた整えられます。散らかった部屋を片付けるように、忙しさに紛れて雑然とした自分自身を少しずつクリアにしていくのです。

昔の人々は、のんべんだらりと年末を過ごすことのないよう、その習慣を大切に守ってきました。「掃除」と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、そこには豊かな知恵があります。一年の終わりに「ここまでやったぞ」と感じる達成感。そして、新たな年を迎える準備が整ったときの清々しさ。これは、ただきれいになる以上の喜びを私たちに与えてくれます。

慣れ親しんだこの「大掃除」という文化を、私たちも素直に受け入れ、楽しんでみましょう。古い埃を払い、新しい風を招き入れる。それはただの物理的な掃除ではなく、心の中に新しい空間を作る行為です。

さあ、この年末は、掃除を禅の修行の一つとして取り組んでみませんか?一拭きごとに心が磨かれ、空間が澄み渡る喜びを感じられることでしょう。一年を振り返りつつ、新しい年への決意を込めて、ぜひ「大掃除」を楽しんでください。

猫の手は借りられない笑


ご覧いただき有難うございます。
念水庵 正道

にゃんすいあん日記35日目

雨のなか北の窓の外から、ふたりをそっとのぞくと、
ソファーのうえのおふとんで眠っていました。
やおら、顔を上げてこちらを見やる、こことビリー。

窓の外から

この窓ガラスから冷気に冷やされて部屋の暖房効率が下がるので、今日は外側に透明の波板を張る作業を行いました。ふたりして、しきりに私の作業状況を見ていましたが、いつのまにか眠っていたのでしょう。おやのこころ、こしらず。おやはこどもがかわいいから、なんでもしてあげたくなる。

🎵(トムとジェリーの節で)
こことビリー、なかよくけんかしな。
こーこ、ここここ、こーこ、
ビリー、ビリー、びりー、びり。

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