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禅の道

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禅の道は、坐禅を中心とした生活です。
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2025年1月の記事一覧

禅の道(99)自らを愛し敬う

「いのち」を大切にする日々の歩み 今朝、目が覚めたときにふと浮かんだ言葉があります。道元…

念水庵
3週間前
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禅の道(98)人それぞれでいい

禅と「人それぞれの道」 私たちが生きるこの世界には、実に多彩な価値観や生き方があります。…

念水庵
4週間前
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禅の道(97)忘れていいから

忘れることの意義――「今」を生きるために 最近、物忘れが多くなってきました。人の名前がと…

念水庵
4週間前
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禅の道(96)ゴミを捨てる

心と暮らしを整えるために 日々の生活を送っていると、気づかないうちにゴミ箱には「要らない…

念水庵
1か月前
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禅の道(95)大相撲千秋楽を観て

昨日はテレビ桟敷で大相撲千秋楽を観戦し、大関・豊昇龍が2度目の優勝を手にする瞬間に立ち会…

念水庵
1か月前
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禅の道(94)不去・不来とは何か

去ることも来ることもない「真実」を見つめる 私たちはふだん、人や物事に「来る」とか「去る…

念水庵
1か月前
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禅の道(93)インタービーイング

はじめに今日のテーマは、「インタービーイング(Interbeing)」。ベトナムの禅僧ティク・ナット・ハン師が説く仏教の教えの核心のひとつであり、私たちが「自分」という存在を取り巻くあらゆるものとのつながりを深く洞察するための重要なキーワードです。 「仏教を学問的に知識として学ぶのであれば大学で学べるかもしれない。でも知識だけでは安穏、心の平和を得ることはできない」――この言葉が示すように、深い洞察と実践(練修)を通じて初めて、私たちは本当の意味で「智慧と慈悲」を具体的な行

禅の道(92)車窓から感じる「無常」

今ここを生きるということ 昨日、福島県いわき市にある「佐波古の湯」に浸かってきました。ほ…

念水庵
1か月前
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禅の道(91)月を見つめて

月を見つめて 今朝の夜明け前、ふと空を見上げると、下弦の月を少し過ぎた姿のお月さまが浮か…

念水庵
1か月前
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禅の道(90)家と庭

「家庭」という言葉がはぐくむ穏やかな時間 「家」と「庭」と書いて「家庭」と読みますが、こ…

念水庵
1か月前
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禅の道(89)日用大工のすすめ

日用大工——毎日の営みを深める「禅の姿勢」 「日曜大工」という言葉は、多くの方にとって“…

念水庵
1か月前
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禅の道(88)山河とサンガ

――空(くう)の広がりに生かされて―― 琵琶湖の北西に位置する滋賀県高島市マキノ町。四季折…

念水庵
1か月前
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禅の道(87)不生不滅

今日のテーマは「不生不滅」 こんにちは。今回は「不生不滅」という言葉についてお話ししたい…

念水庵
1か月前
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禅の道(86)観念に囚われないこと

自由な心で真実を見つめる大切さ おはようございます。今日は全国的に快晴になるとの予報ですが、朝はぐっと冷えこんでいます。体調に気をつけながら、今日も一日を大切に過ごしていきましょう。さて、今回のテーマは「観念に囚われない」です。仏教の教えから、釈尊が説かれた例え話をご紹介します。 釈尊の例え話ある若い行商人が、旅から帰宅すると、家が盗賊によって焼き払われていました。焼け落ちた家の外には、焼け焦げた小さな遺体があり、男はそれを愛する息子だと思い込みます。 男は深く悲しみ、遺