禅の道(93)インタービーイング
はじめに今日のテーマは、「インタービーイング(Interbeing)」。ベトナムの禅僧ティク・ナット・ハン師が説く仏教の教えの核心のひとつであり、私たちが「自分」という存在を取り巻くあらゆるものとのつながりを深く洞察するための重要なキーワードです。
「仏教を学問的に知識として学ぶのであれば大学で学べるかもしれない。でも知識だけでは安穏、心の平和を得ることはできない」――この言葉が示すように、深い洞察と実践(練修)を通じて初めて、私たちは本当の意味で「智慧と慈悲」を具体的な行