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禅の道

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禅の道は、坐禅を中心とした生活です。
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2024年12月の記事一覧

禅の道(69)感謝の一念

今年を振り返る 今年もいよいよ締めくくりの大晦日となりました。今年の一番の出来事といえば…

念水庵
1か月前
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禅の道(68)禅師様の本を紐解いて

今日そうじをしておりましたら、亡き禅師様の本が出てまいりまして、およそ年末とは思えないよ…

念水庵
1か月前
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禅の道(67)本当に忙しい?

忙しい心と禅のこころ師匠からこのあいだ聞いた言葉があります。「忙しいという字は、心を亡く…

念水庵
1か月前
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禅の道(66)七世の父母

七世の父母と仏教 私たちは誰一人として孤立して生まれた存在ではありません。先祖からの命の…

念水庵
2か月前
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禅の道(65)大掃除

暮れの「大掃除」 年の瀬が近づくと、日頃なかなか手の届かない場所をきれいにする「大掃除」…

念水庵
2か月前
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禅の道(64)ありがたき幸せ

有難き幸せ 朝目覚めたとき、健康な体で目を開け、今日もまた一日を迎えられる。これほどの幸…

念水庵
2か月前
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禅の道(63)クリスマスの日に

日本のクリスマスとお正月に想うこと 今日はクリスマス。街中はイルミネーションに彩られ、あたたかな雰囲気が漂っています。日本ではクリスマスが宗教行事というよりも、家族や友人と楽しいひとときを過ごす特別な日として受け入れられています。そしてこの光景を見るたびに、日本の宗教観の寛容さを思い起こします。 多くの日本人はクリスマスを祝い、除夜の鐘を聴き、年明けには初詣に出かけます。キリスト教、仏教、神道といった宗教の垣根を超えて、それぞれの文化や慣習を自然に取り入れているのです。こ

禅の道(62)仏心剣

無刀流「仏心剣」「仏心剣」は、剣や木刀といった物理的な武器を一切持たずに、身心を鍛えるエ…

念水庵
2か月前
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禅の道(61)不便は便利?

不便こそが便利である禅の生活において、「不便こそが便利」という考え方は、物事の表面にとら…

念水庵
2か月前
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禅の道(60)古くて新しい生き方

新しい生き方 70歳を過ぎたら、自分の思うままに生きるのが一番ではないでしょうか。「自分に…

念水庵
2か月前
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禅の道(59)ミニマルライフ

禅生活はミニマルライフ、何より楽しい 「禅の道」においても、「衣食住」は生活の基盤です。…

念水庵
2か月前
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禅の道(58)言葉をこえた悟り

質素の中に見出す禅の真髄 禅の道において、しばしば古の仏祖や祖師方の言葉が引用されます。…

念水庵
2か月前
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禅の道(57)謙虚な道を求めて

「初心の弁道」と「小さな坐禅堂」世間の道を歩んだ半世紀  振り返れば、70年の人生のうち50…

念水庵
2か月前
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禅の道(56)目的は何ですか?

禅の道とは何を目指す道か 江戸時代から続く「檀家制度」は、多くの寺院とその住職にとって重要な基盤であり、地域の人々との結びつきを強め、葬祭や法事を中心に仏教を継承してきました。しかしその一方で、寺院は檀家の供養を行う“職業的僧侶”としての側面が強まり、本来の仏教、特に禅の目指す「道」とは異なる方向へ歩むことも少なくありません。 では、禅の道とは何を目指しているのでしょうか。それは、表面的な行事や役割に縛られることなく、「質素に、静かに、慎ましく」生きることです。言葉を換えれ