泣き笑い
最近ドラマを観るようになって人の感情を取り戻したような気がする。
これは少し大袈裟な表現だが、昔は泣いたり笑ったりすることがほとんどなかったのに、今はこういう場面では泣くよねってときに泣けるようになった。
調べてみると涙は乱れた心をリセットするためのものらしく、喜怒哀楽どの感情でもメーターが振り切れたら涙は流れる仕組みになってるそうだ。
ただ、僕の場合は心が動いたときにまず笑いがきて、次に涙が出るという順番なことが多い。
この現象について色々調べてみたが一致する情報は見つけられなかったので、何か知見があれば教えて欲しい。
これはいわゆる笑い泣きや泣き笑いとは違うと思う。どちらかと言えば精神的な障害に近い気がする。
冒頭で触れたように昔からあまり泣くことがなかったのだが、それは感情表現の仕方が分からないからなので、喜んだり怒ったりするのも同様に得意ではない。
そういう感情表現が分からない人は上手く笑えなかったり、悲しくても涙が出なかったりすると聞いたことがある。
その考え方でいくと辻褄が合うというか、感動してストレートに涙が出てくるのが普通だとしたら、その前に一度笑ってしまうのは納得できるような気がする。
あとは定かではないが、笑いと涙の伝達経路が似ているらしく、脳が誤認することもあるらしいのだ。
ここでもう少し踏み込んで考察すると、この笑いは喜びの笑いだと感じていて、信頼や愛情が垣間見える場面で泣くことが多いなと感じている。
様々な感動の場面を想像してもらいたいのだが、基本的にその場面では誰かが誰かを想い、その想いに応えるようなカタチのストーリー展開になっているのではないだろうか。
僕の人生にそういうものがなかったから、登場人物が報われたような気持ちになって微笑ましいというか、嬉しくなって先に笑いが来ると考察している。
なので先ほどは否定したが、泣き笑いの側面も少しはあるかもしれない。
現に悲しい場面では涙を流すまでの共感はまだできないのに、皆んなが笑顔な場面は自然と笑顔になれる気がするのだ。
他人の喜びを共有できるようになったんだとしたら、だいぶ人間に近づけたような気がして嬉しい。
感情表現で言うと怒りと悲しみに関してはまだコントロールが上手くできないので、そっちに引っ張られそうな話題は徹底的に排除して生活している。
ドラマやアニメの悪役がムカつき過ぎて続きを見れなくなった作品もたくさんある。
こうして自分の感情と向き合うと、改めて楽しいことや嬉しいことで溢れる世界になったらいいなと思わされる。
No Pain,No Gainとは言うが、そこに恨みや憎しみがないこと願いたいし、僕自身もそういう人になりたいなと思う。、
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