夢の国と実質賃金低下率|ディズニーがクルーズ事業を開始
ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが新規事業として、クルーズ事業を始めるというニュースを読みました。
ディズニーを手掛けるオリエンタルランドとクルーズ事業は「非日常」を贅沢に味わえるという点で、非常に相性が良い印象があります。
顧客単価は1航海あたり10万-30万円程度ということで、通常のテーマパーク来園に比べると高単価な事業だと思います。
日本は少子高齢化社会が継続していくので、オリエンタルランドにとっての顧客の数は減少していきます。しかし、顧客単価を高めれば売り上げとしては成長を見込めるということなのでしょうか。
格差社会が拡がっているため、単価の低い大勢の顧客をターゲットにするよりも、単価の高い富裕層のニーズに応えることの方が戦略として適切なのかもしれません。
日本もようやく賃上げに踏み切りそうですが、まだまだ理想的な賃金・物価の好循環に達してない状態が続いています。
この現実は、(僕を含む)富裕層ではない人々にとって、複雑な思いを抱かせます。
2028年にディズニークルーズに乗船した人々の幸せそうな様子を、低所得者たちは悔しい思いをして見ていることしかできないのか。
身も蓋もない現実を言えば、それに対してできることは、自分自身も富裕層の仲間入りをしてディズニークルーズに参加をするか、豪華なものには目もくれないように、質素な暮らしに幸せを見出す価値観を持つか、その二つしかありません。
4年もあれば、転職するなり起業するなり、投資をするなりすれば、金持ちになることは不可能なことではありません。質素な暮らしをするのは、今からでもできることです。
このニュースからは夢と現実が滲み出ています。
夢の国の参加者に仲間入りをさせてもらうか、現実に幸福を見出すか、向き合い方は人それぞれです。