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働き方改革

 あーもうこういうこと書いちゃうと、嫌われるだろうなぁ。実態に即していないとか、どうせお前の書いた排泄物なんて誰も読まねぇよとか言われて、ネットで叩かれたりするのかなあ。それでも未だネットで叩かれたりするだけマシだよ。もっと怖いのは何の反響も無い事。そして最恐は仕事が無くなる事。でも書くんだよ結局。

 今世間で話題になっている「働き方改革」という奴、悪くは無い、寧ろ大歓迎です。色々嘘みたいな事が起こっているけど、それも御愛嬌。でも本当に労働者の働き方を考えるなら、ちょっと足りない気がする。

 昔、アニメーターが居ました。生存に必要な最低限度のものを摂取して、つまり、空気、水、何らかの食糧、一日2時間の睡眠を糧に、日夜、下書きマシンと化していたそうです。人から何と言われようと、好きだからこそ、愉しいからこそやれていた仕事。でも命には代えられず断念。もしそんな彼女に一匙の援助があれば……。

 もしかしたら名作の一本でも増えてたかもねぇ。


〈掲載…2018年10月1日 週刊粧業〉

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