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ろけんろーらー(後編)

 洋三の作家の友人には別の顔があって、実はミュージシャンとしての活動が在るのだが、この破壊的に活動的なこの友人にはもう一つの顔がある。
 うどん屋「ろっくん亭」の主人の顔だ。ろっくん亭のメニューの一端を紹介しよう。

「きよしろう」→静岡県産抹茶を生地に練りこみ、蜜柑の輪切りを自転車の車輪に見立てて二枚添えた一品。

「おあしす」→むせるほどちりばめた擦り胡麻うどんの真ん中に、白醤油仕立ての御つゆが鎮座するメニュー。

「すとーんず」→麺に烏賊墨を練りこみ、バルサミコ酢が利いた麺つゆで頂くパンチのあるうどん。

「こーるどぷれい」→関西風細うどんをキンキンに冷やした麺に、バジル風味のソルベつゆを乗せて食べる一品。

「れっちり」→真っ赤な熱々チリソースのスープに、カラフルな胡椒をミルして食べる、発汗必至のメニュー。

「すてぃんぐ」→片面だけ焼いた焼きうどんに、ほろ苦い餡かけを乗せて食べる。隠し味はアールグレイ。


※作者の感想。書いてて本当に美味しいのではと感じた。

〈掲載…2017年6月 週刊粧業〉


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