【579球目】経営者は孤独?
先日、ある人から本を頂きました。その本を数ページ読んでいくと、とても興味深いことが書いてありましたので今日はそのお話をしていきます。
決定と決断
似た様な言葉です。何がどう違うのか。
辞書で調べてみると、
はっきりと決めるのが決定で、きっぱりと決めるのが決断ですね。
はっきりときっぱりの違いです。はっきりときっぱりは何が違うのか??
何となく違う気がするのだけれども、それを言葉にするのが難しいですね。
はっきりときっぱりの違いは強い意志の有無だと考えています。決定も決断もどちらも決めることに変わりはありません。しかし、決断の方が重たいことを決める時に使います。そこにはより強い意志を感じますよね。
経営者には決断力が必要です。そして、その本の興味深かった点は、経営者は孤独ではないという人は決断をしていない人だと記載がありました。これはとても興味深かったですね。
数年前まで
コロナ前までは経営者は孤独ではないと私も言っていました。振り返ると、2016年に生産推進グループが発足した時、これは大きな決断と言えます。ただ、そこからは勢いに任せて新規出店を繰り返して来ました。勢いに任せての成長は成長ではなく膨張です。コロナ禍に突入する手前にその前兆が表れていました。株式の集約、社長交代、会長退任、これらは全て私からお願いをしたことです。この1つ1つは決断と言って良いと思います。
コロナ禍に入ってから決断が増えました。拠点の集約、役員の報酬削減、課長・拠点長以上の給与削減(次年度に返還させて頂きました)、役員の退任、IPO準備の停止、全てがそこに強い意志を持つ決断です。結果として、今では、経営者は孤独か?と聞かれると孤独ですねと回答します。なので、経営者は孤独ではないという人は決断をしていない人というのはとても腹落ちしています。
思考は変化する
自分で自分のことを凄いと1ミリも思っていません。38期40億くらいの時は思っていましたが(笑)見てる目線の高さなのだと考えています。
7億1800万の会社が必死になってやっていった結果、生産推進グループが出来て38期で約40億の売上を達成しました。その時の目線は過去の自分であり、周囲の同業他社です。そこと比較すると企業規模は大きいと判断ができます。
38期にはIPOを考え始めました。考えだしてから見る様になった企業は上場している同業他社。売上高が1000億以上だとか、800億だとか、そんなレベルです。上場していなくても数百億規模の同業他社はあちこちにあります。
そういう所を見ていると、まだまだもっともっとという意識が強くなることは必然です。
夏の高校野球の季節なので、高校野球に例えると兵庫県では約150校ほどの参加があります。今の三陽工業はそのベスト8くらいの実力値でしょうか。
兵庫県ベスト8。県内では強豪校です。ただ、甲子園で優勝目指すと決めたとすると。兵庫県ベスト8の実力では、甲子園優勝という目標を持っている集団からすると底辺です。
そんなイメージです。
三陽工業の変化と共に、思考は強烈に変化しています。そして、それが当然だと感じています。これからも、もっと変化していくはずです。変化・シンカ。まずは思考からです。思考がシンカしてこそ行動もシンカしていきます。三陽スタンダードに沿った行動を私自身も行っていきます。
本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。