【14球目】オートバイレース
三陽工業は、バイク部品を研磨したり組立したり梱包したり運んだりしています。42年前から。
オートバイの製造に関わる業務を長い間させて頂いているのですが、オートバイレースとの関わりは皆無でした。
鈴鹿8時間耐久レースは昔、芸能人とかが出ていたので聞いたことはありました。ただ、私は見に行ったこともなければ行こうと思ったこともありませんでした。
KAWASAKIのオートバイはかっこいいなと思いながらも、私自身は二輪免許を保持していません。今でも取りたいと考えていますが、周りの意見を尊重して、今のところは取りに行っていません。
2016年、ある1人の社員が始業前の喫煙所で言いました。
旧知の伊藤さんという人がRS‐ITOHというチームをやっているのですが、最近メインスポンサーが離れて困っているみたいなんです。
三陽工業でどうですか?
直感ですが、面白そう。
これは、必然だと考えています。
今まで何もなかった方がおかしい。
しかし、
全日本ロードレース?
JSB1000?
ST600?
なんだそれ。
年間通してレースが色んな所であるみたいですが、何がどうなのか分かりにくい。最初の印象はそんな感じでした。
鈴鹿8時間耐久レースはどこに属するの?
スポンサーって、そもそも何するの?
どんなメリットがあって、どんな活動をしていくの?
全く無知のまま、伊藤さんとお会いしました。
RS‐ITOH
知る人ぞ知る、KAWASAKIプライベーターチームの雄です。
(なんかの雑誌にそう書いていました)
そんな感じでした。
でも、最初の頃は話が続かない。
なんだろう。この感覚。
どこかで感じたことがある。
あっ、前の会長だ。そう、父親みたいな感じなんです。
前の会長は、人前で話するのが好きではありませんでした。
経営者なのに。
ある時、社員が結婚すると報告がありました。
そして結婚式に出席して欲しいと。
当時私は専務、父親が社長です。当然、社長に対して、
来賓の挨拶をお願いします。
と来るわけです。そしたら、父ちゃんの回答は
わかった。考えとくわ。
私、そのやりとり見ながら心の中で絶対嫌がってるやんと思いましたね。
社員の結婚式で挨拶して欲しい。
私も何度かお願いされたことありますが、全て即答で快諾しています。
でも、本当に苦手なんやろなと思います。
そして、その社員は私が面接をして採用した人でしたので、内心
俺にしゃべらせろ
とも思っていました。
会社で、2人のタイミングで
【 私 】〇〇さんの結婚式、私が挨拶しましょうか?
と会長に言うと、ここは二つ返事で、
【会長】おう、頼むわ!
ですって。
良い結婚式でございました。
ちょっと話がそれてしまいましたが、伊藤さんとお話させていただいたのち、まずは小さくですがスポンサーをさせて頂くことになりました。
初めてのレースは、2016年の鈴鹿8時間耐久レースです。
初めてサーキットへ行きます。
どんなものか、全く想像がつきません。
車をおいて少し歩くと、バイクが走る音が聞こえてきます。
すごいです。
そして、そのままピットへ行き、間近でみるKAWASAKIのオートバイ。
なんだろう、カッコいいんです。
街で見かけるバイクとまた違う、独特の雰囲気がありました。
そして、そして、8耐が始まります。
10秒前からカウントダウンが始まるのですが、鳥肌立ってきます。
そして、スタート。
スタート時の爆音とスピードに、度肝を抜かれました。
帰りの車の中では決めてました。
これは継続していこうと。
初めて、プロ野球を見た時。
初めて、ヴィッセル神戸の試合を見た時。
それと同じ感覚です。
やっぱり現地で見ると迫力が違うんでしょうね。
そんなこんなで2016年からスタートしたRS‐ITOHへのスポンサー活動。
2年目以降は
KRP三陽工業&RS-ITOHと名前を変え、さらに
KRP三陽工業&RS-ITOH withVISSEL KOBEと進化して現在に至ります。
今年は昨年からのコロナ禍において、スポンサーの継続を再検討しましたが、年々バイクレースの灯が小さくなっていく中で、何とか協力をしていきたいという想いを持って、規模は大幅に縮小しましたが継続することにしました。
これを書いている少し前に、今年の鈴鹿8時間耐久レース延期の連絡を受けました。7月→11月への延期です。
昨年は延期からの中止でした。
今年こそはという想いを持ちながら、コロナ対策最優先なので、状況を見守っていきたいと思います。
本当に一度、現地でバイクレース見てください。
きっと、ワクワクするはずです。
今日はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!